コーヒーの淹れ方 PR

直接冷却によるアイスコーヒーのドリップ方法!抽出方法や味の特徴を徹底解説!

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今回は美味しいアイスコーヒーの淹れ方について解説していきます。

アイスコーヒーの淹れ方にはいくつか方法があるのですが、今回はその中でも特にクリアで透明感を楽しめる淹れ方をご紹介します。

その名も「急冷式・直接冷却法」と言います!

急冷式とは熱いコーヒーを氷で一気に冷やす方法で、直接冷却法間接冷却法の2種類があります。

今回は、熱いコーヒーに直接氷を入れて冷やす直接冷却法の抽出方法や味の特徴を解説していきたいと思います!

直接冷却法のコーヒーの抽出条件

まずは、こちらに急冷式・直接冷却法でコーヒーを淹れる際の抽出条件をまとめてみました。↓

  • ドリッパー:コーノ式2010年モデル(MDN型)
  • 珈琲豆:ブラジル
  • 熟成:7日
  • 焙煎度:深煎り(フルシティロースト~フレンチロースト)
  • 粒度:中粗挽き
  • 粉の量:30g/130mL(2人分)
  • 抽出速度:極遅
  • お湯の温度:96~98℃

直接冷却法の場合、コーヒーの液体が氷で割られるためコーヒーの濃度は通常の倍くらいで作ります。

溶けた氷の水分でコーヒーの濃度がちょうどいい濃さになるように想定して淹れるのがポイントです。

急冷式・直接冷却法のポイント

コーヒーを濃厚に抽出する

濃厚なコーヒーを抽出する際に必要なアイテムが「円錐形ドリッパー」です。

今回は円錐形ドリッパーとして、コーノ式2010年モデルを使用しました。

こちらのドリッパーを使ってたっぷりと時間をかけてコーヒーを抽出していきます。

濃厚さを出すために焙煎度は深煎り抽出速度は極遅で設定しています。

一般的にコーヒーの粉量は一人あたり10gとなりますが、今回は濃いめに抽出するため一人あたり15gの粉量を使っていきます。

これを二人分の30gにし、2倍の濃度(一人分のお湯の量)で抽出していきます。

そしてもう1つ、アイスコーヒーを作る時のポイントが「お湯の温度」です。

アイスコーヒーを作る時のお湯の温度は高ければ高いほど良いと言われています。

その理由は、冷たい飲み物のだと人間の舌が感じ取れる情報量が極めて少なくなるからなんです。

なるべくコーヒーの成分がたくさん出るように温度高めで抽出することで美味しいアイスコーヒーになりますよ♪

直接冷却法のコーヒーの抽出方法

急冷式・直接冷却法のコーヒーの抽出方法を解説していきます!

その1 ゆっくりと時間をかけてお湯を注ぐ

ポイントはなるべくゆっくり時間をかけてお湯を注ぐことです。

お湯の温度が高いので、注ぐスピードが速すぎるとガスが放出されすぎてコーヒー粉が暴れ出してしまいます。

渋みやえぐ味といったマイナスな成分が出てきてしまう原因にもなりますので、ここは焦らずじっくりと時間をかけてお湯を注ぎましょう!

その2 コーヒー粉全体を湿らせる

ドリッパーの下から液体がトントンと出る状態までお湯を注ぎ、コーヒーの粉全体をひと通り湿らせます。

30gのコーヒー粉に対して、お湯はだいたい30mLくらいが目安となります。

その3 お湯を130mLまでゆっくりと注ぐ

コーヒー粉全体が湿ったら一度蒸らし、再びゆっくりと時間をかけてお湯を注いでいきます。

今回は7日間熟成させたコーヒー豆を使っていますが、熟成させることでガスをある程度抜いています。

ガスの発生が多すぎると放出されたガスに邪魔されて液体の抽出がスムーズにいかなくなり、コーヒーの成分が思うように出なくなってしまうためです。

アイスコーヒーは冷やして飲んだ時に味が抜けてしまわないよう、コーヒー豆の情報量をなるべく多く取り出すことが重要です。

130mLほどお湯を注いだら通常の2倍の濃度のコーヒーが完成します!

その4 氷を入れた容器で一気に冷やす

別の容器に氷を入れ、そこに先程淹れた熱々のコーヒーを移し替えていきます。

氷の量はおおよそ容器内容量の3分の2程度を目安にしてください。

氷が入った容器で一気にコーヒーを冷やしていきます。

マドラーなどで撹拌し、氷の水分とコーヒーをよく混ぜあわせます。

コーヒーが薄まり過ぎないように、温度が常温以下になったところで別の容器に移し替えます。

氷が溶けたことでコーヒーが薄まり、先程の濃いコーヒーがちょうど2杯分の量になりました。

これが急冷式・直接冷却法によるアイスコーヒーの淹れ方になります。

なぜ急冷式でアイスコーヒーを淹れるのか?

そもそもなぜアイスコーヒーを淹れる際には急冷式を用いるのでしょう。

それは、温度がゆっくり下がっていくとその過程でコーヒーの成分のタンニンとカフェインが結合して濁ってしまうからなんです。

これを「ームダウン現象」といいます。

クリームダウン現象とは?

タンニンとカフェインが結合する科学現象。

分子が大きくなることで光を屈折させ透明度を下げるため、濁って見える現象のこと。

透明感のあるスッキリとしてアイスコーヒーにするためにも、コーヒーの温度を一気に下げる必要があるのです。

急冷式の中でも直接冷却法は最も温度が下がりやすい方法となります。

急冷式・直接冷却法で淹れたアイスコーヒーの味は?

それでは早速「急冷式・直接冷却法」で淹れたアイスコーヒーを飲んでみましょう。

スッキリとしてキレのある飲み心地で、ビターチョコレートのような味わいです。

透明感があってとても飲みやすいですね。

濃いめに抽出しているので透明感がある中にもしっかりとしたコーヒーの味が出ているように感じます。

暑い夏に乾いた喉を潤すにはもってこいなアイスコーヒーに仕上がりました。

今回は数あるアイスコーヒーの淹れ方の中から「急冷式・直接冷却法」について紹介しました。

ご自宅でも手軽にできる方法なのでぜひ一度試してみてくださいね♪

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