22万人の観客興奮! 九州・山口の37祭り、熊本市中心街に集結 「祭りアイランド」

22万人の観客興奮! 九州・山口の37祭り、熊本市中心街に集結 「祭りアイランド」

九州、山口、沖縄9県の37の祭りが集うイベント「祭りアイランド九州」が2019年9月28、29の両日、熊本市中央区の桜町・花畑地区をメイン会場に中心市街地で開かれました。

2日間に国内外から来場した人は、当初想定の18万人を上回る推計22万人。鮮やかな飾り物、華やかな踊り、勇壮な男衆…各県が誇る多彩な祭りに、観客は酔いしれました。

熊本日日新聞掲載の記事や、掲載・未掲載写真で、九州の祭りの競演を振り返ります。

※情報は2019年10月17日時点。写真はいずれも9月28日、熊本日日新聞社写真映像部の小野宏明記者が撮影しました。

「祭りアイランド九州」の開幕を伝える9月29日付朝刊掲載の記事

亀蛇が登場 八代妙見祭(熊本)

28日午前にメイン会場の桜町・花畑地区「遊歩道シンボルプロムナード」で開会式の後、それぞれ国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の「八代妙見祭(熊本県八代市)」と「日田祇園(大分県日田市)」「唐津くんち(佐賀県唐津市)」が登場。八代妙見祭では「ホイホイ」という掛け声の中、笠鉾(かさぼこ)や神獣の亀蛇(きだ)が練り歩き、観客から歓声が上がりました。

八代妙見祭は11月23日、メインの神幸行列があり、八代神社近くの砥崎河原で亀蛇や獅子が勇壮な演舞を披露します。

桜町・花畑地区の遊歩道シンボルプロムナードを練り歩く八代妙見祭の亀蛇(手前)と笠鉾

日田祇園 清正像で熊本にエール(大分)

日田祇園は疫病や風水害を払い、安泰を祈願する祭りで、約300年の伝統を持つ国重要無形民俗文化財。高さ約10メートルの山鉾(やまほこ)を引く男衆の勇壮な掛け声が響きわたりました。

熊本城を背景に進む日田祇園の山鉾

前面に加藤清正像を飾った日田祇園の山鉾を紹介した2019年10月4日夕刊掲載の記事

山鉾の前面には、右手を高々と挙げた加藤清正像。関係者は「今回は熊本の〝ヒーロー〟で元気づけたかった」と話し、熊本地震からの復興に温かいエールが込められた、粋な計らいでした。

日田祇園は毎年7月20日過ぎの土、日曜に同市の豆田、隈、竹田地区をメイン会場に開かれます。

ひょうきんな踊り 日向ひょっとこ夏祭り(宮崎)

「祭りアイランド九州」で踊りを披露する「日向ひょっとこ夏祭り」のメンバー

宮崎県日向市の塩見永田地区で始まった「日向ひょっとこ踊り」は、ひょっとこ、おかめ、きつねのお面をつけ、「テンテコテン」のリズムに乗って踊ります。毎年8月の第1土曜日に日向市駅前交流広場で開かれる祭りでは、全国から踊り手が一堂に会し、市街地をパレード。踊りの美しさやチームワークなどを競います。ひょうきんで愉快な踊りに会場は笑いの渦に包まれます。

鳴子で力強く YOSAKOIさせぼ祭り(長崎)

「祭りアイランド九州」で踊りを披露する「YOSAKOIさせぼ祭り」のメンバー

長崎県佐世保市の「YOSAKOIさせぼ祭り」は、熱気あふれる演舞が一番の魅力。今年は10月18~20日、同市の名切お祭り広場をメイン会場に、市内14カ所で約170チームの踊りが楽しめます。老若男女問わず、音楽に合わせて鳴子を鳴らしながら力強く踊る姿は圧巻です。

大きい~! ジャンボこいのぼりくぐり抜け(大分)

熊本城二の丸広場に設置されたジャンボ鯉のぼり。観光客らが中を通れるようになっていた

「日本のアンデルセン」と称される大分県玖珠町出身の口演童話家・久留島武彦の功績を称え、1950年に同町で始まった行事。毎年5月5日に同町の玖珠川河川敷と三島の2会場で開催され、三島会場の赤鯉(全長35メートル)、河川敷会場の黒鯉(全長60メートル)のくぐり抜けが大人気です。玖珠川河川敷会場では、全長55メートルの青鯉も空を泳ぎます。

「よへほ節」優雅に 山鹿灯籠まつり(熊本)

大型商業施設「サクラマチ クマモト」前で優雅な踊りを披露する山鹿灯籠まつりの女性たち

熊本県山鹿市の夏の風物詩「山鹿灯籠まつり」では、山鹿灯籠踊り保存会の女性14人が、あでやかな浴衣姿に身を包み、和紙とのりだけで作った金(かな)灯籠を頭に載せ、「よへほ節」の調べに乗せて一糸乱れぬ優雅な踊りを披露しました。

同まつりは毎年8月15日に開幕。16日夜に同市の山鹿小グラウンドで開かれるハイライトの「千人灯籠踊り」では、全国から集まった女性たちが金灯籠を頭に載せて踊り、会場を幻想的な光の輪で彩ります。

先祖の霊迎える「エイサー」 読谷まつり(沖縄)

エイサーを披露する読谷まつりの関係者

エイサーは、沖縄・奄美群島でお盆の時期に祖先の霊を送迎するため踊る伝統芸能。 読谷まつりは今年10月26・27日に沖縄県読谷村の総合運動広場で、古典音楽愛好家と琉球舞踊家による舞台、村内の小中学生による古典芸能の発表会などがあり、青年団によるエイサーの披露もあります。

光のピラミッド 戸畑祇園大山笠(福岡)

夕方の熊本城を背景に進む戸畑祇園大山笠の提灯山笠

福岡県北九州市戸畑区の「戸畑祇園大山笠」は、210年を超す歴史を持つ国の重要無形民俗文化財で、2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。例年7月の第4土曜日をはさむ金、土、日の3日間開かれます。

戸畑祇園大山笠の特徴は、昼の幟(のぼり)山笠が夜になると提灯(ちょうちん)山笠に姿替えすることです。武者絵などの図柄を金糸銀糸で刺しゅうした豪華な幟山笠の装飾をすべて取り払い、台上に高さ約7メートルの四角すい形の櫓を組んで12段309個のちょうちんを飾る提灯山笠は「光のピラミッド」に例えられます。

火煙吐く山車 おおむた「大蛇山」まつり(福岡)

ライトアップされた熊本城を背景に、火煙を吐きながら進む「大蛇山」

福岡県大牟田市のおおむた「大蛇山(だいじゃやま)」まつりは、江戸時代が起源の「大蛇山祇園祭」に、「炭都まつり」「港まつり」を合わせて1961年に始まりました。毎年7月の4週目土、日曜に、同市大正町のおまつり広場をメイン会場に開かれています。

主役の「大蛇山」は、蛇や龍を水の神とする水神信仰と、農業の神や疫病除けの祇園信仰が絡み合い、約350年前に誕生したと考えられています。長さ約10メートル、高さ約5メートル、重さ約3トンの木製の山車に、和紙・竹・わら等を組み合わせた頭・胴体・尻尾の装飾が施された大蛇山が、火煙を吐きながら街中を練り歩く姿は圧巻です。

参加したその他の祭り

【山口県】岩国藩鉄砲隊保存会演武

【福岡県】福岡博多祇園山笠、福岡市民の祭り「博多どんたく港まつり」、博多松囃子、風治八幡宮川渡り神幸祭

【大分県】城下町杵築観月祭

【佐賀県】佐賀インターナショナルバルーンフェスタ、唐津くんち、有田皿山まつり

【長崎県】長崎ランタンフェスティバル、のんのこ諫早まつり

【熊本県】玉名大俵まつり、九州ハワイアンフェスティバルinうきみすみ、小川阿蘇神社奉納秋祭り、中江岩戸神楽、戦国肥後国衆まつり、和水町古墳祭、武田流流鏑馬、熊本城坪井川園遊会、横堀岩戸神楽、火の国まつり、加藤神社 清正公まつり、天草ほんどハイヤ祭り、牛深ハイヤ祭り

【宮崎県】宮崎神宮大祭、高千穂の夜神楽

【鹿児島県】鹿児島三大行事「妙円寺詣り」、霧島九面太鼓

【沖縄県】南大東村豊年祭

祭りアイランド九州とは

九州地方知事会と経済4団体でつくる九州地域戦略会議の、ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会に合わせた観光戦略。九州・山口地域の魅力的な祭りを一つにまとめ、国内外の人に楽しんでもらいながら、これを機に各地の祭りへ足を運んでもらおうと取り組んだ。

祭りアイランド九州ホームページで、10~11月に開催される九州各地の祭りを紹介しています。

https://matsuri.welcomekyushu.jp/

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