人気の温泉地「平山温泉」訪ね、山鹿市へ のどかな田園と癒やしの湯が気持ちいい

人気の温泉地「平山温泉」訪ね、山鹿市へ のどかな田園と癒やしの湯が気持ちいい

日帰りバス・鉄旅

のどかな田園風景

のどかな田園風景が広がる平山温泉=熊本県山鹿市

熊本市を起点に、路線バスや鉄道を使ってスローな「日帰り旅」を楽しむこの企画。

路線バスで旅しようというコーナーですが、これまではどうも歩く時間が多くなっている気がしていました。そこで今回は、ほとんど歩きのないコースに。目的地は熊本県山鹿市の平山温泉です。(熊本日日新聞社編集委員室 津留三郎)

※2019年10月1日付熊本日日新聞夕刊掲載。文中の情報は掲載日時点です。

旅のしおり

地図

「美肌の湯」で知られる平山温泉 「元湯」でさっそくひと風呂

新装なった熊本市の桜町バスターミナルを利用したのはこの日が初めて。まるで別の街に来たような雰囲気を感じながら出発しました。終点の山鹿バスセンターで南関方面行きに乗り換えます。平山温泉前バス停で下車すると、すぐ目の前に日帰り温泉の「元湯」があり、さっそくひと風呂浴びました。

平山温泉

田園地帯に旅館の看板が並ぶ

平山温泉は「美肌の湯」として知られ、温泉の人気ランキング上位の常連です。どこにでもあるようなのどかな田園風景の中に、多くの温泉施設が点在しています。いかにも観光地らしく見えないところが、かえって魅力的なのかもしれません。

一説では、平山温泉の起源は平安時代にさかのぼります。集落に皮膚病が流行した時、阿蘇大明神に祈りをささげると一夜で高い山や深い谷が平たん地になり、そこから湧き出た湯を浴びると皮膚病が治ったといいます。土地が平たくなったことから「平山」という地名になりました。加藤清正も通ったとされています。

昼食は地元の農家レストラン 手作りの味を楽しむ

だっこひゃーご

「だっこひゃーご」を切り盛りする4人のスタッフ

昼食をとりに向かったのは農家レストラン「だっこひゃーご」。地元の70~80代の女性4人で切り盛りしています。店名は「抱っこの子、ハイハイする子」の意味で、「みんなおいで」との願いを込めたということです。

日替わり定食を注文します。材料次第で直前にメニューを決めているそうで、この日はコロッケがメインでした。温泉水を使って練っただんごが入っただんご汁、季節ものの栗ご飯などと一緒においしくいただきました。スタッフの山本輝子さん(73)は「家庭の味、手作りの味を楽しんでください」と話していました。

日替わり定食

この日の日替わり定食のメインはコロッケ。だんご汁に栗ご飯も

県外ナンバー車の多さに驚き 2軒目の温泉は青空見渡す露天風呂

さて、一帯を歩いていてびっくりしたのは、走っている車の半分ほどが県外ナンバーだったことです。その中で圧倒的に多かったのは「久留米」でした。休日ならまだしも、平日の昼間だっただけになおびっくりしました。

さらに、堀川バス(福岡県八女市)のバス停もありました。土日曜と祝日に八女-平山温泉間でバスを運行しています。乗車時間は1時間と、思ったよりも近く、昭和初期まで、自炊しながら静養する湯治客が福岡方面から多く訪れていたといいますが、今も福岡との結び付きは強いようです。

平山温泉と福岡県八女市を結ぶ路線バス「堀川バス」のバス停

散策の後は、この日2軒目の温泉「日帰りスパ・フローラ」へ。視界が開けて、青空や木々の緑を見渡せる露天風呂が、田園地帯にある平山温泉らしくて気持ち良かったです。

露天風呂

視界が開けて見通しがいい「日帰りスパ・フローラ」の露天風呂

明治時代創業の「千代の園酒造」へ 見学後はバス旅ならではの試飲も

千代の園酒造

千代の園酒造では昔の酒造りの道具が見学できる

山鹿市中心部に戻り、創業1896(明治29)年の千代の園酒造を訪ねました。昔の酒造りの道具などを見学した後は、お待ちかねバス旅ならではのお楽しみ、試飲です。

目の前に種類の違う試飲用のお酒が並んでいました。旅番組で俳優の六角精児さんがするように、口に含んだ後に気の利いた感想を披露したいところでしたが、味の違いは感じても適当な言葉が思い浮かびません。黙々と飲むだけのやや残念な試飲になりました。

試飲用

試飲用に並んだお酒。バス旅ならではの楽しみだ

旅で立ち寄ったスポット

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