商店街に宿場町の面影 山都町馬見原 若山牧水、日記に「シャレタ町ナリ」

商店街に宿場町の面影 山都町馬見原 若山牧水、日記に「シャレタ町ナリ」

日帰りバス・鉄旅

宿場町をイメージして街並みが整備された馬見原商店街

熊本市を起点に、路線バスや鉄道を使ってスローな「日帰り旅」を楽しむこの企画。

かつて日向往還の宿場町として栄えた熊本県山都町馬見原。1902(明治35)年、17歳の時にここを訪れた歌人の若山牧水は「馬見原ハシャレタ町ナリ」と日記につづっています。宮崎との県境にあるその「シャレタ町」を訪ねました。(熊本日日新聞社編集委員室 津留三郎)

※2019年11月5日付熊本日日新聞夕刊掲載。文中の情報は掲載日時点です。

旅のしおり

地図

延岡行き特急「たかちほ号」で

午前中に馬見原に着こうと時刻表を見ると、桜町バスターミナルから延岡行き特急「たかちほ号」が馬見原に停車します。同じ特急バスで途中の高森中央まで行き、山都町のコミュニティーバスに乗り換えてのんびり行く方法もありましたが、結局、特急バスで直行しました。

タイムスリップした感覚 馬見原商店街

馬見原商店街は、白壁や石畳など宿場町をイメージできるように街並みが整備されています。大げさかもしれませんが、タイムスリップしたような感じ。道幅もゆったりとしていて歩きやすいですね。

商店街の端にある馬見原橋は見どころの一つ。上が車道、下が歩道というユニークな構造です。歩道からは真下を流れる川の様子がよく見えるようになっています。

上が車道、下が歩道になっている馬見原橋。歩道からは川の流れが見えるようになっている

「くじらの竜田揚げ」に足を止め

通り沿いには、火伏地蔵堂や六地蔵など歴史を感じさせるものや、牧水の「山の宿の固き枕に夢を呼ぶ秋の女神の衣白かりき」の歌と日記の一節を刻んだ碑などがあります。

馬見原商店街の通り沿いにたたずむ六地蔵

馬見原商店街に設けられた若山牧水の歌碑

「なつかしい味 くじらの竜田揚げ」の看板を掲げた商店の前では、その文句にひかれ思わず足が止まりました。

思わず足を止めた「なつかしい味 くじらの竜田揚げ」の看板の店

隠れ家的な店で昼食 おとうふのみそ漬けも

大皿にいろいろな料理が盛り付けられた「ふしみ」のランチ。そばの種類も選べる

昼食は商店街から30分ほど歩いて幣立神宮近くの「食彩の里ふしみ」で。幹線道路から少し入っていて隠れ家的な場所です。近くの窯元「知保窯」で焼かれた大皿に名物の「おとうふのみそ漬け」などを並べた「ミニコースと選べるおそばのセット」をいただきました。ランチで人気のメニューだそうです。

気も引き締まるパワースポット 幣立神宮

10分ほど歩いて、パワースポットとして注目されている幣立神宮に到着。国道沿いに鳥居が立っていますが、うっそうとした木立に囲まれて中の様子はうかがえません。石段を何段も上って参拝すると何となく気持ちが引き締まりました。

パワースポットとして人気という幣立神宮

県内最古の酒蔵で日本酒おしゃれに 通潤酒造

幣立神宮のすぐ前からバスに乗って町中心部の浜町へ。この春にオープンしたばかりの通潤酒造の寛政蔵を訪ねました。1792(寛政4)年築の県内最古の酒蔵です。熊本地震で被災したため、以前の部材を一部利用してリノベーションし、おしゃれな観光酒蔵として再スタートしました。

落ち着いた雰囲気の中、飲み比べを楽しめる通潤酒造の寛政蔵

いずれも有料ですが、日本酒3種の飲み比べセット(各50ミリリットル)やノンアルコール、スイーツなどが楽しめます。「寛政蔵のテーマは『まぁるい時間』です。日常を離れ心を解放して過ごしてください」と同酒造の山下愛子さん(30)。

最後は通潤山荘の温泉につかり締めくくりました。今回で7回目の旅でしたが、初めて雨に見舞われました。ただ、土砂降りというわけでもなかったので、それはそれで風情があり悪くはありませんでした。

旅で立ち寄ったスポット

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