電動アシスト付き「E-スポーツバイク」で南阿蘇を走る 坂道の向こう、風景爽快

電動アシスト付き「E-スポーツバイク」で南阿蘇を走る 坂道の向こう、風景爽快

ゆるっとチャリ旅

自転車でゆっくりペースで熊本市近郊などを走り、立ち寄りスポットを紹介するシリーズ「ゆるっとチャリ旅」。

ゆるやかな斜面が連なる南阿蘇村の風景を楽しむのに避けられないのが「坂道」。自転車で坂道はつらいなと思っていたら、みなみあそ村観光協会が、電動アシスト付き「E-スポーツバイク」を貸し出していると聞き、秋の阿蘇路を走りました。(熊本日日新聞社読者・NIEセンター 鹿本成人)

地図

今回の走行ルートの地図。番号で表示しているのが、写真入りで紹介する立ち寄りスポット(各写真の説明文に番号)

※2019年11月8日付熊本日日新聞夕刊掲載。文中の情報は掲載日時点のものです。

道の駅「あそ望の郷くぎの」を出発 軒先かすめる細い道で南阿蘇満喫

案内してくれた山内健正さん

①水田の向こうに連なる阿蘇中央火口丘群と、案内してくれた山内健正さん=南阿蘇村

出迎えてくれたのは地域コーディネーターの山内健正さん(23)。元プロのサイクリストで、一緒に走って案内してくれるといいます。「地元の人しか使わないような生活道路を通ります。南阿蘇を満喫してくださいね」と山内さん。

道の駅「あそ望の郷くぎの」を出発。民家の軒先をかすめて、車1台がやっとの細い道を進みます。刈り入れの終わった水田と民家が連なり、庭先にはザクロやカキの実。秋本番です。田園風景を写真に収めていると、散歩中の工藤一喜さん(84)=南阿蘇村=が通りかかりました。工藤さんは「毎日見ても良い景色。南阿蘇はいいところでしょう」とニッコリ。

電動アシストでスイスイ 阿蘇山上への登山道もチャレンジ

電動アシストのありがたみを感じながら、小刻みなアップダウンが続く道を進み、寺坂水源に到着しました。「生活用水にもなっている湧き水です」と山内さん。口に含むと、甘く丸い味です。

次に訪れたのは、深い緑色の水面が特徴の塩井社水源。水源の点検に来ていた阿蘇ジオパークガイド協会の矢野均さん(66)に声を掛けると、熊本地震の後、湧き水が一時止まりましたが、現在はほぼ元に戻ったといいます。「水源ごとに水質や周囲の環境が異なるのが見どころ。水源巡りを楽しんでほしい」

塩井社水源

②塩井社水源の水量などを点検する阿蘇ジオパークガイド協会のメンバー

地元の人しか知らないような細い道

③地元の人しか知らないような細い道を進む山内さん

さらに絶景スポットや水源を訪れ道の駅に戻りました。ところが電動アシストのおかげで、体力が残っているように感じます。「余力で阿蘇山上まで行けるかも?」と思い山内さんに告げると、「行けますよ」。

山内さんと別れて、登山道にチャレンジ。延々と上り坂が続きます。そこそこ体力は使いますが、坂道が嫌いな記者でも楽しく上れ、山上広場にたどり着きました。

帰り道にあか牛の煮込みと地元産野菜のランチ

あか牛の煮込みランチ

④ランチ&カフェ阿里美の「あか牛の煮込みランチ」

帰り道に寄ったのは「ランチ&カフェ阿里美(ありび)」。ゆっくり火を通したあか牛の煮込みと地元産野菜がおいしい。オーナーの出野里志さん(58)によると、地震からの復旧が進み、客足は徐々に戻っているということです。

坂道が多く変化に富む景色が魅力の南阿蘇村。E-スポーツバイクを楽しむには、絶好の地だと感じました。

メモ

みなみあそ村観光協会のE-スポーツバイクレンタル料は2時間2000円、1日6000円だが、半額に割引中(2019年12月3日時点)。電動シティーサイクルのレンタルもある。
TEL 0967-67-2222

【お気に入りの1枚】 登山道から見下ろす田園風景

登山道の途中から見下ろす南阿蘇村の田園風景

登山道の途中から見下ろす南阿蘇村の田園風景。ゆっくりと景色を楽しみ風を感じられる自転車は、車とは違う魅力があります。電動アシストの力を借り、半分だけとはいえ自力で上った達成感も、それなりにありました。

【当日走行MEMO】
走行距離   49キロ
走行時間   2時間50分
平均時速   17キロ
高低差    756メートル
所要時間   5時間30分
(サイクルコンピューターなどによる)

【サイクリング楽しむためのプチ助言】 食や温泉 目的いろいろ、広がる楽しみ

道の駅で購入した牛乳

休憩中の飲食もサイクリングの楽しみだ。写真は道の駅で購入した牛乳=阿蘇市

自転車は通勤通学の手段という印象がありますが、「遊びに行く目的」を加えると、楽しみ方が広がります。

多くの愛好家が楽しんでいるのが、「自転車で、おいしいものを食べに行くサイクリング」。なじみの店に行くも良し、SNSで知ったお店に初めて行ってみるも良し。自分の足で行ったお店で食べると、満足感が高まること間違いなしです。

寒さが増すこれからの季節は、足湯もおすすめ。県内には温泉施設や道の駅に併設されている足湯が多く、無料で気軽に利用できるものもあります。体を動かしてから漬かる足湯は、心も体もいやしてくれます。

ネットでは自転車で行くおすすめのルートやスポットがたくさん紹介されていて、参考になります。もちろん具体的な目的地を定めず、知らないお店を探しても良いでしょう。いずれにせよ自転車ならではの発見と満足感があります。走るだけではない、自分なりの楽しみ方を探してはいかがでしょうか。(熊本県サイクリング協会・平川智美)

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