鉄道で行く「令和」ゆかりの地 福岡県太宰府市 歴史と文化の薫り満喫

鉄道で行く「令和」ゆかりの地 福岡県太宰府市 歴史と文化の薫り満喫

日帰りバス・鉄旅

熊本市を起点に、路線バスや鉄道を使ってスローな「日帰り旅」を楽しむこの企画。

令和初の正月にちなみ、新元号にゆかりがあると注目を集めている福岡県太宰府市の坂本八幡宮を訪ねました。合わせて太宰府天満宮や九州国立博物館も巡り、歴史と文化の薫りを満喫しました。(熊本日日新聞社編集委員室 津留三郎)

※2020年1月7日付熊日夕刊掲載。文中の情報は掲載日時点です。

旅のしおり

地図

菅原道真、大伴旅人が過ごした地 大宰府政庁跡と坂本八幡宮

この企画の取材は路線バスをメインにしていますが、今回は鉄道のみ。JR熊本駅で鹿児島線上りに乗り込みました。

通勤通学の時間帯だけに混雑していました。個人的なことですが、学生時代は熊本県外で過ごし、帰省時は往復いつも列車でした。鹿児島線に乗ると故郷を離れる時の切ないような当時の気分を思い起こします。

大牟田で西鉄に乗り換えて二日市駅下車。大宰府政庁跡と坂本八幡宮を目指して歩いていると、すぐに榎社という由緒ありげな神社に出くわしました。学問の神様として知られる菅原道真は京都から左遷され、この場所で過ごしたといいます。

周辺は「朱雀(すざく)」というみやびな地名です。交差点の信号機の横には「朱雀大路」の表示が。平城京や平安京で、宮城から南に延びた大路を「朱雀大路」と呼んだそうで、これにならったものでしょう。さすが歴史を感じさせる土地です。

朱雀大路

通りの呼び名も歴史を感じさせる

広大な空間の大宰府政庁跡に到着。国の特別史跡に指定されています。大宰府は、飛鳥から奈良・平安時代にかけて九州に置かれた役所で、外国使節の接待などを担いました。ずらりと並ぶ礎石を眺めていると、往時の建物の威容が目に浮かびました。

大宰府政庁跡

大宰府政庁跡。かつて九州の政治の中心地だった

「令和」の典拠は、万葉集の「梅花の歌三十二首」序文。奈良時代に役人として大宰府に赴任した歌人・大伴旅人が自邸で開いた宴で、歌は詠まれたとされています。旅人邸の場所は諸説あり、そのうちの一つが政庁跡のすぐ近くにある坂本八幡宮です。途切れることなく参拝者が訪れていましたが、スーツ姿の男性が多かったのが意外でした。

坂本八幡宮

新元号「令和」ゆかりの坂本八幡宮

坂本八幡宮

坂本八幡宮には次々と参拝者が訪れていた

さだまさしさんの曲「飛梅」の歌詞思い浮かべながら… 太宰府天満宮

この取材では必ず温泉に入ることにしています。調べてみると、少し遠回りになるのですが太宰府天満宮近くのホテルに日帰り温泉がありました。坂本八幡宮から歩いて50分ほど。温泉につかりホテルでランチも。湯上がりのビールを満喫したのは言うまでもありません。

さだまさしさんに、太宰府天満宮の情景を描いた「飛梅」という歌があり、最近、カラオケのレパートリーにしています。歌い出しは<心字池にかかる三つの赤い橋は>。太宰府天満宮は何回か来ていますが、橋を渡りながら歌詞の通りだなと改めて気付かされました。記憶に刻んだので、次からは上手に歌えるかもしれません。本殿のすぐ横にご神木の「飛梅」があります。道真を慕って都から一夜で飛んできたといいます。

飛梅

太宰府天満宮本殿の横にあるご神木の「飛梅」

心字池にかかる三つの赤い橋

<心字池にかかる三つの赤い橋…>。さだまさしさんの曲「飛梅」が思い浮かぶ

九州国立博物館を見学 おみやげは名物・梅ケ枝餅

九州国立博物館

九州国立博物館の外観

長いエスカレーターを上り九州国立博物館へ。「鳥獣戯画」を見に来た時などは会場に入るのに1時間以上かかったのですが、今回の「三国志」展(既に終了)はすんなり入れました。思いは古代九州から古代中国に飛んでいきました。

参道では、名物の梅ケ枝餅を歩きながらほおばっている人が目につきます。おみやげと別に1個買ってまねてみます。オジサンが一人で歩き食いしている姿は絵にはならないだろうと思いながら。

太宰府天満宮の参道

太宰府天満宮の参道。名物の梅ヶ枝餅などを売る店が並ぶ

旅で立ち寄ったスポット

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