「大切な故郷、米国のようにならないで…」異国から県民にエール 新型コロナ「みんなの声」まとめ

「大切な故郷、米国のようにならないで…」異国から県民にエール 新型コロナ「みんなの声」まとめ

更新情報

「今が踏ん張りどころ、どうか米国のようにならないでください」。熊本市で生まれ、現在は米国で暮らす40代女性から、感染拡大が止まらない現地の現状報告と、熊本の人へのメッセージが寄せられました。「新型コロナ みんなの声」に追加しました。(2020年4月1日)

米国で新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増加していることを報じた熊本日日新聞の紙面

 

増え続ける大都市の感染確認、医療崩壊の懸念、熊本でも外出自粛要請…。新型コロナウイルスに関するニュースは、深刻さを増しています。終息の気配が見えない中、人々の不安とストレスはピークに達し、経済活動や市民生活への影響は甚大です。

熊本日日新聞社の公式フェイスブックなどには、みなさんから、不安の声や意見、疑問、冷静な対応を呼びかけるメッセージが多数寄せられており、「クロスくまもと」で順次、紹介しています。「新型コロナ対策 みんなの声」にご意見をお寄せください。「居住市町村」「職業」「性別」「年齢」もお願いします。例「熊本市在住(出身)、会社員・女、30代」。匿名で、趣旨を変えずに、熊日の紙面やデジタル媒体で紹介することがあります。【意見・疑問はこちらから】

※掲載している意見は、2020年2月29日~3月28日に投稿されたものです。内容に関して、状況が変わる場合があります。

先の見えない過酷な状況 「対岸の火事ではない」

アメリカの中西部ミシガン州に住む者です。今こちらは先の見えない過酷な状況です。

私は2012年に退職して主婦になり、アメリカに移住しました。10歳と9歳の2児の母で、夫はアメリカ人です。熊本は母の故郷で、私も熊大病院で生まれました。
育った東京より、遥かに大切な故郷です。

飲食店や企業の閉鎖…州がロックダウン

ミシガン州は、感染者3千人超、死者は100人弱で、いずれも増え続けています(3月27日現在)。飲食店や娯楽施設、企業も閉鎖。州がロックダウン(都市閉鎖)しました。

医療は限界に達していて、近隣の大学内に簡易ベッドを設置し、地元企業が生産ラインを変更して除菌ジェルやマスクやガウンなど、医療従事者が必要な物資を作り始めましたが、間に合っていません。一般市民にマスク手作りの要請もあっていますが、それも間に合うには至っていません。人工呼吸器が不足しており、今後は患者を選んで使わせるようです。

ミシガンは田舎で、移動も個人の車。だから、新型コロナについても当初は「(感染拡大は)大丈夫かも」と思っていました。学校が休校になった3月12日段階では、感染者は30人程度だったと思います。それが、本当に「あっ」という間の展開でした。

若者にも感染者、死者も次々と

アメリカでは、以前から「感染しない」「感染したとしても無症状で終わる」と言われた子どもも感染し、死亡者も出ました。
ICU(集中治療室)に、感染した若者がたくさんいます。既往症ない健康な働き盛りが、自宅で検査を待ちながら急死しています。
高校生も大学生も次々に亡くなっています。

米国で最多の感染者が出ているニューヨークが、病院に患者が殺到するなど医療崩壊の危機に直面していることを報じた2020年3月28日付掲載の熊日記事

 

医療崩壊寸前の州が増え始め、検査どころか救急で行っても重篤じゃない限り帰されます。薬も足りていません。どうかアメリカのように、欧州のようにならないように。新型コロナに関して、「どこかの国・地域が大変」という考え方は意味がないと思います。感染拡大は、都市部でも田舎でも、どこでも起こり得ます。対岸の火事ではないんです。

不安だけど、世界中で誰もが闘っている

私は、東日本大震災の時に東京から熊本に避難し、以降、米国に移住するまで熊本のお店から東京の自宅まで安全な野菜やお米を送っていただきました。(熊本市中央区)小沢町にあった祖父母宅での思い出は、幼少期からの宝物です。熊本が本当に大好きなんです。

実は、今年の夏に熊本に帰省しようと考えていましたが、絶望的だと思っています。
安全の確証がない限り、行きません。自分勝手に動く時ではないと、認識しています。

今はとにかく我慢の時ですよね。動かないことでウイルスの拡散をおさえ、スピードを弱める。終息はすぐにはかなわないでしょうが、せめてワクチンや治療薬が開発されるまで、うまく感染をコントロールして医療を回して、命をつないでいかなければいけない…。それが本当に可能なのか。いつ元の生活に戻れるのか。不安だけれど世界中、誰もが同じように闘っています。熊本のみなさん、頑張って乗り切りましょうね、負けてたまるか!ですよ。=米ミシガン州在住、主婦、47

オ菓子ニモ負ケズ ゲームノ誘惑ニモ負ケズ

一斉休校中の小学5年の息子は、3月16日が登校日でした。持ち帰った学習プリントに、先生からユニークなメッセージが。宮沢賢治の有名な詩をアレンジしたもので、自宅で過ごし方や周囲への心配りについての思いが込められていました。息子は「すごいね」と興味持って読み、私は感動して涙があふれてきました。多くの人に読んでほしいと思い、紹介します。親としては、「疲レタ家族アレバ『今日ハゴ飯ツクルヨ』ト言イ」の下りがうれしかったです!=菊池市泗水町・女、40代

★コロナニモ負ケズ「休校版」

コロナニモ負ケズ 風邪ニモ負ケズ
オ菓子ニモ負ケズ ゲームノ誘惑ニモ負ケズ

強イ気持チヲ持チ 負ケルコトナク 決シテ諦メズ
1日ニ モリモリゴ飯ト 睡眠ト キレイニ歯ヲ磨キ
アラユルコトヲ オ家デシヨウト考エ
泗水ノ家ノ 自分ノ部屋ニ閉ジコモラズ

東に太陽ガ上ガレバ 大キナ声デ「オハヨウ」ト言イ
西ニ疲レタ家族アレバ「今日ハゴ飯ツクルヨ」ト言イ
南ニ元気ソウナ人アレバ イツカ一緒ニ遊ベルト願イ
北ニ紙ヤ色鉛筆アレバ 面白イモノヲ生ミ出シテ

ヒトリノトキハ 自宅ヲ守リ
二人ノトキハ 一緒ニ支エ
ミンナノトキハ 大声デ笑イ
身体ヲコワサズ 病気ニナラズ
コンナ時期コソ ノリコエタイ

収束したら、外食して貢献したい

わが家も3歳と7ヶ月の子供がいるため、(感染のリスクから)今までのように外食に行けないでいます。治療法がない病気ほど怖いものはありません。早く収束して、飲食店街に元の賑わいを取り戻してほしいですね。収束したら貢献できるよう外食しようと思います。不景気反対! 頑張れ、店主の皆さま!=西原村、看護師・男、30代

常連客と談笑する和食店「瑞恵」の横山佳之社長(中央)。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を懸念するが、「常連客が足を運んでくれるのが救い」という=熊本市中央区

 

複数人の集まり禁止に、個人で外食楽しむ

先週、今週と予定されていた集まりが、ことごとく延期になってしまいました。個人では外食に行けていますが、複数人の集まりは社命で禁じられましたので、進退問題、責任問題になってしまいます。早期の沈静化を祈るのみです! =宇土市、男、60代

非常用リュック 「マスク入れておけば…」と後悔

マスク不足でみなさん困ってますよね。「あの中に入っているはず!」と思い付き、備蓄品を詰め込んだ非常用リュックをチェックしてみました。しかし、いろんな物が入ってパンパンなのに、トランプやスルメは入っているのに、肝心のマスクは入っておらず、ショックでした。避難所などでの感染防止に使うことも考えて、これからはリュックに必ず数枚入れておきます。必要な「備蓄品リスト」にも「マスク」と書き加えました。=佐賀県在住(熊本市出身)、女、50代

中学2年の生徒たちへ~担任からメッセージ

予測難しい現実、たくましく生き抜こう

教師という仕事は「変化が激しく、未来を予測することが困難な社会をたくましく生き抜くことができる子どもを育てる」ことです。まさにそのような社会の訪れを肌で感じています。感染は広がる一方なのに、特効薬はまだ見つかっていません。私たちは目に見えない新型コロナウイルスを恐れながら生活をしています。

 

新型コロナウイルスの感染拡大を受け臨時休校となり、閑散とした小学校=3月2日、熊本市

本当?うそ? SNSであふれる情報

SNSでは連日のように何が本当で、うそか分からない情報があふれています。感染者が出たというだけで、その地域に住む人々が不当な差別・偏見の目にさらされるという、あってはならないことまでも起き始めました。

これから先の学校のこと、部活動の試合、高校入試、卒業式、毎年当たり前だったことを考えることすらできない現状を思うと、歯がゆいやら、虚しいやら、悔しいやら…。特にこの春、人生の節目や大切な勝負を控えていた人たちの気持ちを思うと胸が痛みます。

熊本地震で経験 自分大切にしながら、周囲に心寄せて

ただ、私たちはこの極限の状況を生き抜く力をすでに身につけています。それは「人と人とのつながり」から生まれる「思いやり」。自分自身を大切にしながら、周りの人のことに心を寄せることができる心ーです。

4年前、私たちは熊本地震という未曾有の大災害を経験し、大切なことを学びました。
極限状態の時こそ、その人の真価が問われるということ。そしてその極限状態を乗り越えるために最も効果を発揮するものは、「人と人とのつながり」から生まれる「思いやり」であることです。

健康に気を付け、差別・偏見なくして

私は教師として、クラスの生徒が、心までウイルスに侵されることなく、一緒にこの危機を乗り越えられる「心」を育てたいと考えています。それが今の自分にできることです。

2-5のみんな。私たちは、今、生き方を問われています。このピンチをどう受け止め、どう行動するか。「いざ」というときにその人の本質が出ます。休校ということになり、先生たちもこの先どうなるか分からない今を生きています。君たちのこれまでの14年間の学びや経験を生かし、物事の本質をしっかり考えながら生活してくれることを切に願います。

決して、あなたたちが人を傷つけたり、差別や偏見を生み出す側にはならないように。それを許す人にもならないように。何より、新型コロナウイルスで健康を害することがないように。先生もめっちゃ気をつけます。お互い気をつけようね。

=菊陽町在住、熊本市立中学校の教師・男、30代

普段の買い物が、「買占め」と中傷

キッチンペーパーを買おうとレジに並んだら、前にいた女性から、「ほら、買い占めして」と言われました。家にないから買うのに、並んでいる最中、その女性からチラチラ見られて、とても腹立たしかったです。また、いくつかの店は開店前から駐車場が満車で渋滞も。「紙類が無くなる」などのデマが出回ったせいで、普通の買い物ができず困っています。=宇土市、会社員・女、30代

商品が棚からなくなると不安に

マスク、トイレットペーパー、オムツなどがドラッグストアの棚からなくなると、とにかく不安です。「品切れになることはない」と分かっていても余分に買いたくなります。 市役所や区役所で販売したり、必要な分を確実にもらえたりするようになると、デマもなくなる気がします。=主婦、50代

メーカーの在庫十分、近く通常の品ぞろえに マスク不足は深刻

大手スーパーで働いています。さまざまな店で、トイレットペーパーなどが売り切れる騒ぎがありましたね。買いだめの動きは少し収まりましたが、店によっては店頭の在庫に偏りがあると思います。でも、心配しないでください。それは供給できなくなるということではありません。メーカーの在庫は潤沢です。もっとも、すべて店側に素早く納品されるわけではありません。物流は、通常以上に大量納品するのが難しいのです。運転手とトラックの不足も影響しています。いずれにせよ、消費者のみなさんが落ち着いて行動してくれれば、近いうちに通常の品ぞろえに戻ります。一方、マスクの不足は本当に深刻です。花粉症の季節でもあり、お客さまのために店頭の品ぞろえを充実させたいのですが…。=福岡県在住(熊本市出身)、スーパー勤務・男、50代

感染症リスク…高齢者は投票所が怖い

今月22日は熊本県知事選の投票日ですが、棄権を考えています。(新型コロナウイルスに感染しないかと)投票所に行くのが怖いのです。投票所もそれなりの対策はとられていると思いますが、体力が弱い高齢者は敏感になってしまいます。選挙の延期を考えていただきたかったです。=県内在住、女・70代

知事選の期日前投票所で、筆記用具をアルコール消毒する市職員=3月4日、熊本市中央区

夕方、屋外で子どもが遊ぶのはNG?

学校関係者です。高齢者や持病のある方の命を守るためにも、子どもに感染拡大させないためにも、一斉休校はやむを得ないと感じています。そんな休校初日の夕方、学校に「子どもが公園に集まって遊んでいる。学校ではどんな指導をしているのだ」と地域の複数の方からお叱りの電話をいただきました。他校でも同様の電話があっているようです。学校での指導ももちろん大切で、私たち教職員は輪番で地域の見回りを行なっています。しかし学校だけが教育の場ではありません。今、家庭、そして地域の教育力も試されているのではないでしょうか。そもそも夕方、屋外で子どもが遊ぶことも駄目なのでしょうか。=熊本市、公務員・女、30代

医療機関でマスク盗難か 医療従事者への差別も

私と夫は病院で看護師として、娘と姑は老人介護施設で准看護師、介護士として働いています。
病院や施設で、備品、特にマスクの盗難にあっているようです。外来だけではなく病棟の病室前に置いてあった品までなくなっています。在庫は限界に来ています。夫の病院では底をつき、スタッフは5枚配布され、自宅で煮沸消毒して使うようにとのことです。

自宅から数少ないマスクを持参して行く形となるのかもしれません。国には、医療、福祉施設へのマスク供給を本当にお願いしたいです。

もう一つ知ってほしいことがあります。病院では感染リスクが高い中、感染対策と患者さんのために日々の人員確保に務めていますが、医療スタッフに対する差別的な対応もあっているということです。医療機関で感染者が出た場合はもちろん、そうでなくても「ばい菌」扱いされることもあるようです。医療従事者も一人一人の人間です。=県南在住、医療従事者・女、40代

院内の受付にマスク着用を呼び掛ける貼り紙や消毒を設置する病院=熊本市

必要な人に、商品行き届いていない

小売業をしています。いろいろなデマが横行し、さまざまな商品が店からなくなっている状態です。
「デマですから、そんなにたくさん買う必要ないですよ」とお客に伝えても、理解されず…。
本当に必要な人には行き届かず、腹立たしい限りです。
テレビでスカスカな売り場を見せられては、消費者は不安になります。メディアがデマを煽っている風にしか見えません。=荒尾市出身、小売業・女、30代

送別会や披露宴の中止…花が値崩れ

花農家です。送別会や披露宴、葬儀に至るまで一気に縮小しているので、ひどい値崩れです。生鮮品ですから加工・保存など出来ません。暖冬のため、かえって暖房調節が難しく、経費は例年並みです。まさか年度末の需要期に、こんな事態になるとは。知り合いの畜産農家も、「宴会縮小で価格が暴落」と嘆いています。=菊池市、農業・男、40代

図書館、貸し出しと返却だけ利用させて

図書館が使えなくなったのが、つらいです。貸し出しと返却だけでも、利用できればいいのに。=熊本県内、会社員・女、40代

突然の休校に困惑 患者いる限り休めない

突然の休校要請…。完全ワンオペで育児している私は、困り果てました。幸い、保育園と学童保育は開所して頂くので、仕事にも行けそうです。しかし、そのような方ばかりではありません。

子どもさんを留守番させて、仕事をする人も多いと思います。私は医療福祉従事者ですが、現場のことが考えられていないと思います。患者さんが居る限り、休むことはできません。=医療福祉従事者・女、40代

学童保育、継続させるために家庭の協力を

休校期間中、学童保育では、最大限のできる対応をします。 精いっぱいの準備をしますが、朝の開所時間より早く来たり、お迎えの時間を越えたりしないよう、家庭の協力が不可欠です。継続して開所していくためにも、よろしくお願いします。=玉名市、学童保育職員・女、30代

新型コロナウイルスの感染拡大を受け小学校が臨時休校となり、児童育成クラブで本を読む子どもたち=3月2日、熊本市

子どもの健康と安全が先決

学校が休校になったのはよかったです。できれば、もう少し早く休校になってもよかった。春休みが早く来たと思えばいいかと思います。今のところ、卒業式、入試も、キチンと対応されるということなので。まずは、子どもたちの健康と安全を守ることが先決だと思います。=元教師の自営業・男、50代

「品薄」のデマ…製造元の在庫を取り上げて

マスコミは、スーパーやコンビニのガラガラの商品棚ではなく、製造元の在庫を映像として取り上げるべきだと思います。 売り場に品物がない現状があるのは事実ですが、映像で見せられると「やばい」と思うのが人間の心理です。 デマがマジになっている印象です。=パート・女、 30代

 

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