全容見え始めたJR熊本駅ビル 主要テナント固まる 計画通り2021年春開業

全容見え始めたJR熊本駅ビル 主要テナント固まる 計画通り2021年春開業

熊本市西区のJR熊本駅の白川口(東口、在来線側)敷地で、JR九州が建設を進める駅ビルの全容が見え始めました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で工事が一時中断しましたが、計画通り2021年春開業を目指します。名称は「JR熊本駅ビル」に決まり、商業ゾーンに出店する主要テナントも固まりました。

JR熊本駅(右中)の白川口南一帯。中央は「JR熊本駅ビル」の工事。外観が見えてきた。その手前にあった熊本市電熊本駅前電停のしゃもじ型の屋根は撤去され、新しい電停の屋根などの工事が行われている=2020年9月14日、熊本市西区春日

 

熊本駅は、11年3月の九州新幹線の全線開業後も一帯の開発が停滞し、新幹線効果が十分に生かせていませんでした。その中で、19年3月に、在来線の新駅舎完成と周辺の高架化(連続立体交差)事業が完了。これに続くJR熊本駅ビルの開業は、一帯に新たなにぎわいを呼び込む「核」として注目されています。

JR九州は、駅ビル以外にも、同駅一帯でオフィスビルや高層マンションを計画中です。20年6月以降、熊本日日新聞に掲載した記事を基に、最近の開発の動きについて分かりやすくまとめました。

JR熊本駅ビル

JR熊本駅ビルなど熊本駅一帯で進む開発の位置図

※情報は2020年9月15日現在、掲載記事の内容は掲載時点です。

東急ハンズの「ハンズ ビー」出店

JR熊本駅ビルは、地上12階、地下1階で、1~6階の各フロアに大型店舗が入ります。

JR九州は8月26日、東急ハンズ(東京)が展開する生活雑貨店「ハンズ ビー」がJR熊本駅ビルに出店すると発表。「ハンズ ビー」は東急ハンズの小型・中型専門店。流行に敏感な女性客らをターゲットに、美容雑貨や季節商品、ギフト商品を中心に扱っています。現在、東京や神奈川、大阪など5都府県で19店舗を展開しています。

熊本駅ビルに「ハンズ ビー」の出店が決まったことを説明する駅ビルの運営会社JR熊本シティ=熊本市西区

熊本駅ビルでの店舗面積は約1100平方メートル。東急ハンズの熊本県内出店は鶴屋百貨店内の直営店(店舗面積2200平方メートル)に次いで2店目です。

ユニクロ、書店、スーパーも

「ハンズ ビー」の出店決定に先立ち、JR九州は6月30日、主要テナントとして、カジュアル衣料品店の「ユニクロ」と「ジーユー」、長崎市の書店「メトロ書店」、北九州市のスーパー「ハローデイ」、アミューズメント施設「セガ」が入居することを発表。メトロ書店は県内初出店です。

既に、JR九州の子会社が展開する最上級ブランドのホテルや、松竹系のシネマコンプレックス(複合映画館)などが入ることを公表済みです。今回の「ハンズ ビー」の出店決定で入居する主要テナントの顔触れが固まりました。

熊本駅ビルのフロア構成

セルモとメモリードが結婚式場とレストラン

結婚式場などを展開しているセルモ(熊本市)とメモリード(長崎県)は共同で、JR熊本駅ビルに結婚式場「ザ・フォレストテラス熊本」をオープンさせます。8、9階に入居。8階には披露宴会場など、9階にはチャペルや一般客も利用できるレストランを設け、9階以上が吹き抜けとなったフロアの中央部分にはJR九州が庭園を整備します。

ザ・フォレストテラス熊本

「ザ・フォレストテラス熊本」の完成イメージ。吹き抜けの中央部分には三角形のチャペル。その周囲にはJR九州が庭園を整備する(運営会社「ザ・フォレストテラス」提供)

駅前広場北側「JR熊本白川ビル」にビックカメラ

JR九州は、熊本駅前広場の北側で、2020年12月開業を目指してオフィスビルを建設中です。記事によると、このビルの名称は「JR熊本白川ビル」に決定。地上12階の建物のうち1~3階を商業ゾーン、4階以上をオフィスにする計画です。この商業ゾーンの全フロア(店舗面積約3500平方メートル)に、大手家電量販店の「ビックカメラ」が入居します。

12月完成予定の「JR熊本白川ビル」。左はJR熊本駅。奥に花岡山を望む=8月31日撮影、熊本市西区春日

ビックカメラは、熊本県内では子会社の家電チェーン、コジマが熊本市南区で「コジマ×ビックカメラ熊本店」を運営。JR熊本白川ビルは、ビックカメラの県内初の直営店となります。

JR九州は、熊本駅ビルと熊本白川ビルの商業ゾーンの名称を「アミュプラザくまもと」とし、テナント数は両ビル全体で190店程度になる見通しです。

熊本駅ビル南側に30階建てタワマン、11月発売予定

JR九州は、熊本駅ビルの南側に、30階建てタワーマンション(高さ約100メートル)を建設中。ターミナル駅や商業施設に隣接する好立地とあって、既に大きな注目を集めています。

JR九州が熊本駅南側に建設中のタワーマンションの模型=熊本市西区

マンション名は「MJR熊本ザ・タワー」。全230戸で、間取りは1~3LDK(専有面積48~173平方メートル)。フィットネスルームや来客用の宿泊スペースも備えます。価格は未定ですが、2千万円台から最上階は1億円以上になる見込みだそうです。

既に多くの問い合わせがあり、約半分が熊本市外や県外からだそうです。「駅に非常に近い上に、熊本には高層マンションが少ないため、かなり注目度が高い」と担当者は話しています。

建設地内のモデルルームで事前案内会を開いています(完全予約制)。11月の発売予定で、入居は2023年3月の見込みです。

MJR熊本ザ・タワーのモデルルーム=熊本市西区

JR熊本駅ビルの開業が約半年後に迫り、一帯が大きく変わろうとしています。「クロスくまもと」では、熊本駅一帯の開発の動きを分かりやすくお伝えします。

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