熊本弁検定の問題・解答・解説 第3弾「ディープ編」 ハイレベルな問題ぞろい!

熊本弁検定の問題・解答・解説 第3弾「ディープ編」 ハイレベルな問題ぞろい!

SNSこちら編集局@クロくま

熊日SNSこちら編集局が実施した「熊本弁検定」(2020年10月20日~11月30日)。第3弾「ディープ編」の解答と解説です。平均点は6.1点(10点満点)でした。

「ディープ編」は、ハイレベルな問題ぞろい。正解率が最も高かったのは問3「じゅったんぼ」で96%。最低は問10「あばかん」で24%でした。

満点は第1弾が全体の54%、第2、3弾はともに9%でした。

【問1】「揚がったつかる、かつがつ食いなっせ」

  1. 揚がったものから、次々に食べてね
  2. さあ揚げたてよ、いっぱい食べてね
  3. さあ揚げたてよ、好き嫌いなく食べてね
  4. さあ揚げたてよ、それぞれに分けて食べてね

揚がったつの「つ」は、「おるがつ、あたがつ(俺のもの、あなたのもの)」みたいに使います。「かる」のルは巻き舌強めの発音で。「かつがつ(次々に)」を正解した人は、「じゅんぐりー食べなっせ」も分かるかな?

【問2】「酒はうしたらんごつ、最後まですためにゃん」

  1. きょうは、酒が足りなくなるほど、飲み明かすぞ
  2. 酒が切れないように、最後まで気配りしなさい
  3. 酒はこぼさず、一滴残さずに注ぎなさい
  4. 酒は飲んでも、飲まれるな

ばあちゃんたちはよく急須を手にして「お茶は、最後まですためにゃん」と言います。「最後まで残さずつぎなさい」なんて、まだるっこしい。「うしたる(こぼれる)」と「うしつる(捨てる)」は一文字違いなので、聞き間違いにご注意。

【問3】「あそけ、じゅったんぼのあるけんね」

  1. あそこには、水たまりがあるよ
  2. あそこに、ヒガンバナが咲いているよ
  3. あそこには、大きな広場があるよ
  4. あそこに、おいしいまんじゅうがあるよ

「じゅったんぼを知らずして熊本県民を名乗るなかれ」です。文字通り「じゅるか(ぬかるむ)」田んぼ。泥どろの水たまりです。最近は排水技術が進み、「じゅったんぼ」も、くさーい「ぜーたんぼり(下水溝)」も見掛けません。

【問4】「ひだるーして、おこなえん」

  1. 日没だから、もう作業ができない
  2. 腹が減って、たまらない
  3. 体がだるくて、やる気が出ない
  4. 休みばかりで、つまらない

飽食の時代で「ひだりー(腹減った)」なんて言うこともなくなったんでしょうね。逆方向だから「みぎー」と言っても、「腹いっぱい」のことじゃありません。「つーらん(くだらない)、ぞーたん(冗談)」でした。

【問5】「じんべん、電話してきたたい」

  1. 何度も何度も、電話してきたよ
  2. すごく面倒くさそうに、電話してきたよ
  3. 珍しく感心に、電話してきたよ
  4. 人懐っこそうに、電話してきたよ

「べん」は何遍(なんべん)もの「遍」じゃなくて「変」。「神変」と書くと、めったにないという意味合いが分かります。感心さを素直にほめる以外にも、けちな人に「じんべんなこつ、よう土産買うてきたたい」などと嫌みを込めて使うことも。

【問6】「あやつのプレーは、あらくたましか」

  1. あいつのプレーは、ずるい
  2. あいつのプレーは、たくましい
  3. あいつのプレーは、斬新だ
  4. あいつのプレーは、荒々しい

「アラクタマシカ」は県外では魔法の呪文のようにも聞こえるらしい。とても乱暴な人は「あらくたましかー」と語尾を伸ばして強調します。子どもの無邪気な可愛らしさは「こやらしか」。「むぞらしか」よりホニャホニャッとしてます。

【問7】「すすどかやつにゃ、勝たん」

  1. ずる賢いやつには、かなわない
  2. すばしっこいやつには、かなわない
  3. あきらめないやつには、かなわない
  4. 勤勉なやつには、かなわない

「すすどい」とは「機を見るに敏」。「すばしっこい」だけじゃなく、「抜け目なさ」が必要です。ずる賢さを持った「すすでーやつ」は世渡り上手なのかもしれません。「こすい(ずるい)」やつを指すのは「コスタクリン」。

【問8】「めしゃ、さでち食わにゃんたい」

  1. ご飯は、みんなそろってから食べなさい
  2. ご飯は、感謝しながら食べなさい
  3. ご飯は、一粒残さず食べなさい
  4. ご飯は、しっかり味わって食べなさい

「さでる」はすべてかすり取ること。高校時代の思い出。登山後のテントでの夕食は、じゃんけんで勝つと鍋に残ったご飯つぶを「さでる」権利を獲得できるのが一番楽しみでした。今の若い人は、まず使わない言葉でしょうね。

【問9】「もだえんかー」

  1. アッハ~ン♡
  2. 頑張れー
  3. 早くしろー
  4. 我慢しろー

「もだゆる(急ぐ)」は誤解を生みやすい。ある50代女性は新婚時代、義父から「もだえー」と言われ、意味を聞くに聞けずモジモジしていたそうです。今なら人気のお笑い女性トリオ風に「アッハ~ン♡」と返事するのもあり。

【問10】「失敗ばかり、あばかんばい」

  1. 失敗ばかり、たくさんした
  2. 失敗ばかり、あきれたよ
  3. 失敗ばかりで、けしからん
  4. 失敗ばかり、もうだめだ

今回の最難問。「あばかん? サバ缶?」。そんな人が「あばかん(たくさん)」いたようですね。「聞くは一時の恥、聞かぬは…」です。「知らん熊本弁な、あばかんたい」と尋ねれば、コミュニケーションが深まること間違いなし。

正解

かっこは正解率

  • 【問1】1(88%)
  • 【問2】3(84%)
  • 【問3】1(96%)
  • 【問4】2(58%)
  • 【問5】3(40%)
  • 【問6】4(78%)
  • 【問7】1(48%)
  • 【問8】3(42%)
  • 【問9】3(53%)
  • 【問10】1(24%)
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