「平成のクリスマス商戦」高級ディナー、低価格指向、インスタ映えまで世相映す

「平成のクリスマス商戦」高級ディナー、低価格指向、インスタ映えまで世相映す

熊日記事プレイバック

2019年4月末で「平成」が幕を閉じます。熊日に掲載された30年間の季節の記事から、世相の移り変わりを振り返りました。第1回は「クリスマス商戦」です。

バブル経済は平成3年に崩壊しました。そのころまでの記事では、「上質」「ブランドもの」「高級ディナー」などのキーワードが目立ちますが、その後の不景気で「低価格化」「価格破壊」などの言葉が出てきます。

時代ごとに「たまごっち」「ポケモン」「スマホのおもちゃ」「妖怪ウォッチ」「アナと雪の女王」「インスタ映え」など、世相を反映したプレゼントが登場し、平成の移り変わりを思い出させてくれます。(記事は抜粋、一部修正しています)

好景気のムード残る平成初期 「ファイナルファンタジー」話題に

1990年(平成2年)

1990年

平成2年に掲載された熊日のクリスマス商戦の記事。

「上質」「トキメキ」テーマに、熊本市のデパートで早くもクリスマス商戦。大人の贈り物拡大図る

熊本市内の百貨店で14日、クリスマス商戦が始まった。全国的に出足が早まっているが、熊本でも昨年に比べると1週間早くなった。

14日スタートした鶴屋のテーマは「上質のクリスマス」。これまでのパパがサンタクロースを演じるファミリー型から、ことしは大人のクリスマスギフトに転換。指輪、ネックレス、手編みのセーター、ネクタイなどファッション性の強い商品を前面に出した。

(1990年11月15日 熊本日日新聞・朝刊)

1991年(平成3年)

1991年

平成3年の熊日のクリスマス商戦の記事

クリスマス商戦ピーク、県内のデパートでは女性の企画チームも登場

県内の百貨店でクリスマス商戦がピークを迎えている。各百貨店では女性の企画チームが登場。女性ならではのきめ細かいギフト提案や売り場の演出などが目立っている。

鶴屋百貨店は20―30歳代の女性社員約30人が企画チームを結成。ウサギを使った子供向けの専用包装紙の導入やクリスマス用ショッピングバッグの販売、ツリーやギフトなどクリスマス関連商品を集めた「クリスマスランド」の設置など、新しい売り場展開をしている。「うちとしては初めての試み。女性活用の一環」(同百貨店)。ギフトはアクセサリーやマフラー、セーターなど衣料品や雑貨が中心。「バブルがはじけた後でも個人消費は堅調。クリスマス商戦を含めた12月の売上高は前年比七・六%増を見込んでいる」という。

昨年から女性チームによる売り場展開などをしてきた岩田屋伊勢丹では今年も「60年代風アメリカのクリスマス」などをテーマにクリスマスのムードを高めようと凝った売り場展開をしている。「昨年は湾岸危機などがあり前半の出足は遅かったが、今年はクリスマスだけでも2ケタ増はいけると思う」と話している。

(1991年12月14日 熊本日日新聞・朝刊)

クリスマス商戦たけなわ。おもちゃ選びも真剣

熊本市内の百貨店では、21日からクリスマス当日までの5日間で、約35万人の人出を見込んでいる。プレゼントの傾向としては、女性向けにはブランド物のハンドバッグやスカーフが相変わらずよく売れ、相場は1万円クラス、3万円クラス、それ以上、と分かれそうだ。男性向けにはネクタイ。7千円から1万2千円くらいが主流という。

(1991年12月22日 熊本日日新聞・朝刊)

1992年(平成4年)

テレビゲームソフト「ファイナルファンタジーV」 県内で発売開始。早朝からファンの列

テレビゲームソフト「ファイナルファンタジーⅤ」(任天堂・スーパーファミコン対応)が、6日、全国一斉に発売され、熊本市内のファミコンショップでも早朝から買い求める人たちでにぎわった。「ドラゴンクエスト(ドラクエ)以上の人気」という業界関係者もいて、これからのクリスマス商戦の盛り上げ役になりそうだ。

(1992年12月7日 熊本日日新聞・夕刊)

不況で質素なクリスマス、低価格傾向はっきり

1993年(平成5年)

1993年

平成5年の熊日のクリスマス商戦の記事

不況で県内のクリスマスも様変わり ディナー予約激減、質素の傾向 盛り上げに必死の百貨店

賃下げ、人員整理が話題になるなど景気低迷が深刻化するなか、クリスマスの過ごし方が質素になっている。昨年あたりからの傾向で、1万円もするようなディナーの予約はひところに比べ激減、百貨店のクリスマス商戦もかつてのような盛り上がりが薄くなっている。若者は仲間とホームパーティーを開き、接待で忙しかったお父さんはケーキを提げて家路を急ぐようになった。

「2、3年前は宿泊の予約を断るほどだったが、確かに減っている」と熊本ホテルキャッスル。クリスマスイブの宿泊に殺到していた若いカップルの足が遠のいている。「クリスマスの楽しみ方が変わってきた」と分析。不況が若者の財布にも影響、「浮かれていない感じ」と受け止めている。

宿泊の前にはディナーを楽しむのがお決まりのコースだったが、こちらも「予約の出足は遅い。昨年から減ってきたが、今年はさらにひどい」と熊本市内のフランス料理店。別の店ではクリスマスイブの前後の日には値段を落とした料理を用意、なんとか客足を引きつけようと懸命。「シェフが工夫してフランス料理をいかに定着させるかの時代になった」と気を引き締めている。

(1993年12月4日 熊本日日新聞・朝刊)

1994年(平成6年)

県内のクリスマス商戦、プレゼントやケーキなどの商戦にも低価格化傾向はっきり

12月も半ばを過ぎ、商店街はクリスマスムード一色となってきた。「価格破壊」が流行語となった今年は、バブル期の高級志向が影を潜め、プレゼントやケーキなどの商戦にも低価格化の波が押し寄せている

【ディスカウント店】22日から25日まで「ニコニコドー上場謝恩セール」を開くビッグウェイは、がん具、時計、宝飾が柱。ホームセンターサンコーは20日まで電気かみそり、カメラなどを通常より一割引きする。消費者の低価格志向ははっきり。「プレゼントを買いに来るお客さんは年々増えている」とサンコー。

(1994年12月17日 熊本日日新聞・朝刊)

1995年(平成7年)

熊本市内の商店街でクリスマス商戦盛り上がる、低価格志向の中売り手は演出で景気付け

熊本市内の商店街で、クリスマス商戦が盛り上がっている。低価格志向が強まる中、百貨店は昨年より早くギフト関連売り場を充実させ、専門店もイベントを企画するなどクリスマスムードを高め、売り上げを増やそうと懸命だ

鶴屋百貨店と熊本岩田屋によると、ギフト用品の売れ筋はアクセサリーと財布。鶴屋はアクセサリーなどの売り場を11月15日にクリスマス用に飾り付け、担当者も増やした。アクセサリーと財布の単価はいずれも前年より下がったものの、12月に入ってからの売り上げは数量が前年比12%も伸び、売り上げは6%増。店内には約10メートルもある巨大なツリーを設け、週末に人工雪を降らせている。

(1995年12月21日 熊本日日新聞・朝刊)

たまごっちやポケモンが登場 世紀末のクリスマス

1997年(平成9年)

1997年

平成9年の熊日のクリスマス商戦の記事

Xマス商戦は絶好調 プレゼント奮発してね 熊本市 デパート クリスマス

両百貨店(鶴屋百貨店、熊本岩田屋)によると、今年は「たまごっち」や「ポケモン」が火付け役となり、おもちゃの売れ行きは絶好調。衣料品などの売り上げが伸び悩む中、がん具の売り上げは前年を上回る勢いが続いているという。

(1997年12月24日 熊本日日新聞・朝刊)

1998年(平成10年)

熊本の“サンタさん”も大変だ!! Xマス商戦ピーク クリスマス商戦

鶴屋百貨店、熊本岩田屋によると、今年はテレビゲームのほか、ポケモン、ハローキティなどのキャラクター商品が人気。平均単価は前年並みの3千―5千円で、ほかの売り場にみられる単価ダウンはないという。「子供にせがまれると、財布のひもを緩くせざるを得ないようです」と売り場担当者。

(1998年12月24日 熊本日日新聞・朝刊)

2000年(平成12年)

2000年

クリスマスプレゼントの買い物客でにぎわうがん具売り場=2000年12月23日午後、熊本市の鶴屋百貨店

街は大にぎわい 熊本市でクリスマス商戦ピーク 今世紀最後、高額品にも動き

熊本市の中心商店街は23日、クリスマス商戦のピークを迎え、家族連れやカップルなどプレゼントを買い求める多くの人出でにぎわいを見せた。「平均単価は例年より高め」「高額品に動きが出てきた」など、各店は今世紀最後のクリスマス商戦に期待を寄せていた

(2000年12月24日  熊本日日新聞・朝刊)

2002年(平成14年)

2002年

クリスマスの飾り付けでムードを盛り上げる熊本市の下通アーケード=2002年12月21日午後

ジングルベルに誘われ 熊本市の中心商店街 家族連れでにぎわう

クリスマスを間近に控えた週末の21日、熊本市の中心商店街は、贈り物や冬物衣料を目当てに繰り出した若者や家族連れでにぎわった。
上通、下通のアーケードにはクリスマスソングが流れ、ムード盛り上げに懸命。鶴屋百貨店のがん具売り場は、子供や孫へのクリスマスプレゼントを品定めする家族連れでいっぱいになった。

同百貨店によると、不況下でプレゼントを選ぶ親の目は厳しくなり、同じゲームでも、親も一緒に楽しめるものや価格の割に機能が充実した商品を求める傾向にあるという。

(2002年12月22日 熊本日日新聞・朝刊)

リーマンショック後、「節約志向」のクリスマス

2009年(平成21年)

2009年

リースのイルミネーションが飾られた下通アーケードを歩く親子連れら=2009年12月23日午後、熊本市

クリスマス商戦ピーク 熊本市繁華街 「予算抑えめ」の声多く… サンタも節約?

クリスマス直前の休日の23日、熊本市の中心商店街はプレゼントを買い求める客などでにぎわった。定番のケーキや玩具は好調な売れ行き。ただ買い物客からは景気低迷の影響で「出費を抑える」との声も聞かれた。

ツリーが飾られた鶴屋百貨店の子ども用品売り場には午前中から多数の親子連れらが訪れた。「新型インフルエンザの影響で一時外出を控えた反動か、先週から来店客が目立って増えた。クリスマスの売り上げは昨年を超えそう」と岩下晋也子供用品部長(46)。ドーナツなどを作るおもちゃや九州新幹線の模型が人気という。

くまもと阪神はクリスマス商戦もにらみ例年より10日ほどバーゲンを早めた。有名菓子店の商品をそろえたクリスマスケーキの予約は前年比5%増。ただ「不況の影響か小ぶりなケーキが人気」。

息子のクリスマスプレゼントを買いに来た熊本市山ノ神のパート永島小織さん(38)は「今年のボーナスは夫婦合わせて30万円も減った。料理やプレゼントの予算を減らしました」と打ち明ける。

プレゼントラッピングを手掛ける雑貨店ホワイエの飯田新一店長(54)は「インターネットなどで割安で買った商品を持ち込む人が増えた。節約志向を感じます」と言う。

一方、ホテル日航熊本のレストラン「エルフエゴ」は、1万円以上のクリスマス向けメニューを準備。24、25両日は予約で満席という。

(2009年12月24日 熊本日日新聞・朝刊)

2010年(平成22年)

2010年

プレゼントに人気の品を店頭に並べた小売店=熊本市

クリスマスもうすぐ おもちゃ、ケーキ、雑貨… 県内商戦追い込み

県内小売店でクリスマス商戦が追い込みに入っている。おもちゃ以外では、小さめのケーキや手ごろな雑貨などが中心。不景気を反映して“ささやかなぜいたく”を求める人が多いようだ

(2010年12月22日 熊本日日新聞・朝刊)

普及してきた「スマホ」のおもちゃが人気

2011年(平成23年)

2011年

クリスマスに向けた商品が並んだ店内=熊本市の「Franc franc 熊本」

クリスマス商戦ピーク 省エネ防寒グッズ、スマホ風おもちゃ… 商品多様、売れ行き好調 県内

県内の各商業施設で、クリスマス商戦がピークを迎えている。省エネタイプの防寒グッズや、今年流行したスマートフォン(多機能携帯電話)をイメージしたおもちゃなど多様な商品が並んでいる

おもちゃ卸販売のコデラ(同市流通団地)では、女児向けで2千円台後半の「ジュエルポッド」を12月だけで100個以上売り上げた。画面を指で触れて操作するなどスマートフォン風で、機種同士の通信でゲームなども楽しめるという

(2011年12月20日 熊本日日新聞・朝刊)

2012年(平成24年)

2012年

クリスマスが近づき、買い物客らでにぎわう熊本市の繁華街=2012年12月22日午後、同市中央区下通

サンタも選挙で準備が遅れる? 県内クリスマス商戦ピーク 衆院選 衆議院議員選挙

一方、各店のおもちゃ売り場も大にぎわい。郊外型ショッピングセンターに入るトイザらス熊本店(同市東区)では、スマートフォン(多機能携帯電話)に似せたタッチパネル式のデジタルがん具が人気。同店は「3連休は最終駆け込みが多い」と期待を寄せる。

(2012年12月23日 熊本日日新聞・朝刊)

「妖怪ウォッチ」「アナと雪の女王」人気、「インスタ映え」商品も

2014年(平成26年)

2014年

クリスマス直前、家族連れでにぎわうおもちゃ売り場。子どもたちは人気商品にくぎ付け=2014年12月23日、熊本市の鶴屋百貨店

「妖怪ウォッチ」「アナと雪の女王」人気に期待 県内 クリスマス商戦活況

クリスマスを前に、県内の玩具店や百貨店のおもちゃ売り場がにぎわいを見せている。今年は、「妖怪ウォッチ」と「アナと雪の女王」にちなんだ商品が売れ筋の“ツートップ”。子どもや孫向けの商戦には消費税増税の影響もなく、担当者は「ヒット商品がある年は売り上げがいい」と期待を寄せている。

熊本市南区の玩具専門店コデラには21日、朝から家族連れが詰め掛けた。「妖怪-」と「アナ雪」が売り場の2割を占め、売れ筋は腕時計を模した商品や、登場人物の衣装に似せたドレスや人形だ。客単価は5千円程度で、担当者は「妖怪ウォッチほどのブームは久しぶり。ほかの商品が押され気味です」。同市の男性会社員は「妖怪の種類が多くて大変」と苦労しながら息子へのプレゼントを選んでいた。

(2014年12月22日 熊本日日新聞・朝刊)

2017年(平成29年)

2017クリスマス商戦

鶴屋百貨店の特設売り場でクリスマス用のスパークリングワインを品定めする買い物客=2017年12月22日、熊本市

X’mas気分、点灯 チキン、ワイン…品定め熱心 県内売り場で商戦ピーク

県内の百貨店やスーパーで、クリスマス商戦がピークを迎えている。24日のクリスマスイブが日曜と重なったこともあり、各店ともホームパーティー向けの商品に力を入れている。今年注目を集めた「インスタ映え」商品もお目見えし、パーティーの盛り上げに一役買いそうだ

(2017年12月23日 熊本日日新聞・朝刊)

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