熊本地震復興の足跡 2018年に再開した施設まとめ

熊本地震の被災地が復興への道をたどる中、2018年もさまざまな施設が全面再開を果たしました。損壊しながら少しずつ再開エリアを広げた施設もあれば、直接の被害はなくてもリニューアル工事などで影響を受けた施設など、それぞれケースは違っても、新たなスタートにこぎつけホッとした関係者も多いでしょう。熊日に掲載された記事から再開した施設をまとめました。

熊本市動植物園(12月22日全面再開)

クロサイ

熊本地震で被災後、初めて開放された通路からクロサイを見物する来園者たち=2018年12月22日、熊本市東区の市動植物園

熊本市動植物園(東区健軍)が12月22日、熊本地震から約2年8カ月ぶりに全面開園しました。全面開園によって、公開される動物は25種66匹(頭)が加わり、131種709匹(頭)となりました。

新しくなった猛獣舎では、4種6頭の猛獣たちを金網と強化ガラス越しに間近で観察できます。ライオンは避難先から雄の「サン」(10歳)が戻り、新たに雌の「クリア」(5歳)が加わりました。2頭は11月末から“新婚生活”をスタート。

来園直後に熊本地震が発生し、未公開のまま避難した雄の「ジュール」と雌の「イーナ」(ともに14歳)のウンピョウのきょうだいも、今回が初公開です。

モンキーアイランドのクロクモザル

熊本市動植物園が全面開園し、観覧できるようになったモンキーアイランドのクロクモザル=2018年12月22日

キンシコウはきょうだいの2匹。仕切りのあるおりで別々に暮らします。モンキーアイランドでは、クロクモザルが元気いっぱい。その隣では、ほかの獣舎に移るワオキツネザルに代わり、リスザルがお目見えしました。

このほか、初公開のマレーグマをはじめとするクマ類や、クマとネコに似た東南アジア原産の哺乳類ビントロング、タヌキやキツネなども新たに見られるようになりました。

同園は休園に続き、2017年2月から部分開園。観覧エリアを徐々に広げてきました。残る復旧は中国様式の休憩所「友誼亭(ゆうぎてい)」だけで、2019年3月に工事が終わります。

(12月23日ほか掲載)

熊本市動植物園

熊本市動植物園 熊本市東区健軍5-14-2。毎月月曜休園(第4月曜日は開園し翌日が休園、祝日の場合は次の平日休園)。12月30日~1月1日は休園。入場料は大人・高校生300円、小中学生100円(熊本市内は無料)、幼児無料。TEL 096-368-4416。

イオンモール熊本(7月20日全面再開)

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増床部分のオープンで、開店前から長い行列ができた熊本県内初進出のファストファッションブランド「H&M」=7月20日、嘉島町

熊本県嘉島町の大型商業施設「イオンモール熊本」の西側部分で進んでいた増床リニューアル工事が完了し、7月20日オープンしました。同施設は熊本地震の影響で全館休業に。その後、営業エリアを順次拡大し、今回の増床部分のオープンで全面再開となりました。

運営するイオンモール(千葉市)によると、施設全体の売り場面積は約8万4千平方メートルに広がり、同社の九州・沖縄のショッピングモールではイオンモール福岡(福岡県粕屋町)に次いで2番目の広さになりました。

今回の増床部分「ウエストスクエア」には47店舗が出店。1階には県内初進出となるスウェーデンのカジュアル衣料品チェーン「H&M」のほか、スペインのファッションブランド「ZARA」、ファーストリテイリングの低価格ブランド「GU(ジーユー)」もそれぞれオープンしました。

2階には家電専門店「エディオン」やスポーツ用品店「スポーツオーソリティ」、生活雑貨などを扱う「ニトリデコホーム」などが出店しました。

(7月21日掲載)

イオンモール熊本 熊本県嘉島町上島長池2232 TEL096-235-2200(代表)

熊本市民会館シアーズホーム夢ホール(1月10日全面再開)

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1月10日から全館で営業再開した市民会館シアーズホーム夢ホール=熊本市中央区

熊本地震で被災し休業していた熊本市民会館シアーズホーム夢ホール(中央区)が1月10日、全館で営業を再開しました。これに先立つプレ公演が8、9日、同館大ホールであり、浜崎貴司さんや奥田民生さんら5人のアーティストが約1600人の観客と復興の喜びを共にしました。

大ホールでの公演は約1年9カ月ぶり。2016年10月に熊本城二の丸広場で復興祈念ライブを開いた浜崎さんが音楽仲間に呼び掛け、熊本市と主催しました。また、3月24日には開館50周年を記念したコンサートが開かれました。

同館は地震の影響で大ホールの天井材が落ち、客席や床が破損したため休業。その後、会議室などの営業を一時再開しましたが、2017年4月から復旧工事のため再び全館休業していました。改修前はつり天井だった大ホールは、より耐震性の高い直張り工法に変更しました。

(1月9日ほか掲載)

熊本市民会館シアーズホーム夢ホール 熊本市中央区桜町1-3 TEL096-355-5235

熊本博物館(12月1日再開)

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リニューアルオープンした熊本博物館で、古代ゾウ「ステゴドン」の全身骨格標本を見学する人たち=12月1日、熊本市市中央区

熊本市立熊本博物館が12月1日、リニューアルオープンしました。

同博物館は2015年7月から全面休館し、約28億円かけて展示フロアなどを拡充した。熊本地震の影響もあり再開が約1年遅れました。

メインの常設展示は「未来へつなぐ熊本の記憶」がテーマで、細川藩が参勤交代に使った国指定重要文化財「波奈之(なみなし)丸」や古代ゾウ「ステゴドン」の全身骨格標本などの展示に、歴史・自然科学分野の約4100点を見ることができます。プラネタリウムでは、新番組「火星~その先の宇宙」が楽しめます。

(12月2日掲載)

熊本市立熊本博物館 熊本市古京町3-2。営業時間は午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。入場料は一般400円、高校・大学生300円、中学生以下200円(市内の小中学生は無料)。プラネタリウム観覧料は一般200円、高校・大学生150円、中学生以下100円。月曜休館。TEL096-324-3500。

その他の2018年に再開した主な施設

施設名 所在地 再開日 電話番号
阿蘇立野病院 熊本県南阿蘇村立野185-1 1月4日 0967-68-0111
農村公園「あぴか」
陸上競技場
熊本県阿蘇市黒川656 3月1日 0967-32-5081
熊本武道館 熊本市中央区水前寺5-23-2 3月9日 096-383-4912
大津町総合体育館 熊本県大津町森1000 3月19日 096-293-8088
合志市総合センター
「ヴィーブル」
熊本県合志市福原2922 4月8日 096-248-5555
南阿蘇村総合福祉温泉センター
「ウィナス」の露天風呂
熊本県南阿蘇村河陽4530 7月13日 0967-67-2277
横井小楠記念館 熊本市東区沼山津1-25-91 11月22日 096-368-6158
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