交通センターの名前は「桜町バスターミナル」に 桜町再開発ビルの建設現場に潜入

交通センターの名前は「桜町バスターミナル」に 桜町再開発ビルの建設現場に潜入

約半世紀親しまれた名前にお別れ

熊本市中央区桜町の再開発ビルに設けるバスターミナルの名称が「熊本交通センター」から「熊本桜町バスターミナル」に変更されることになりました。約半世紀にわたって親しまれた「交通センター」の名前は消えることになります。熊本市都市計画審議会が3月13日、了承しました。

熊本市が「市外から訪れた人や外国人旅行客にも分かりやすい」よう、新名称は地名を冠することを提案しました。

熊本交通センターは1969年3月5日、県庁跡地だった現在地に整備され、開業しました。施設の老朽化や、一帯の再開発でターミナルの新設が決まりました。取り壊され、2015年10月から仮設ターミナルで営業しています。

2019年9月に開業予定の新バスターミナルは商業施設なども入る複合ビル1階(1.5ヘクタール)に整備されます。 旧交通センターと同じく1日5700台の発着が可能で、乗り場と車道を仕切る「ホームドア方式」を県内で初めて導入します。停留所は29カ所の予定です。

交通センターのオープンを報じる1969年3月5日の熊本日日新聞夕刊

交通センターのオープンを報じる1969年3月5日の熊本日日新聞夕刊

新バスターミナル、熊本城ホール…建設現場に記者潜入

2019年9月~12月、熊本市中央区桜町に再開発ビルが開業します。日ごとに建設が進み、曲線を描いた段丘状のテラスデッキや、ホテルやマンションなどが入る15階建てビルが姿を現しています。

中心市街地の新たな「顔」となる再開発ビルの建設現場に熊本日日新聞社読者・NIEセンターの西山美香記者が潜入しました。

※取材は2018年12月、情報は2019年1月8日時点です。

建設が進む桜町再開発ビル

建設が進む桜町再開発ビル。ビルに入る商業施設は9月に開業予定=2018年12月24日撮影、熊本市中央区

桜町再開発ビル建設現場と周辺の地図

桜町再開発ビル建設現場と周辺の地図

段丘状に波うつテラスデッキ 15階建てビル輪郭くっきり

工事現場は周囲をフェンスで囲まれ、部外者は立ち入り禁止です。建設を手掛ける九州産交ホールディングス再開発プロジェクト課長の外村[ほかむら]綾さんの案内で、ヘルメットをかぶり中へ入りました。

外村さんによると、工事の進み具合は2018年12月末時点で約60%。段丘状に波うつテラスデッキが特徴的な商業施設や、15階建てビルの輪郭がくっきりしてきて、「開業まであと少し」と実感します。

整備が進む桜町再開発ビル

整備が進む桜町再開発ビル。手前中央が花畑広場と熊本交通センターの仮バスターミナル=2018年12月21日撮影

1階バスターミナルの大きな出入り口からビル内へ。工事用エレベーターに乗り、11階に上昇。ホテルやマンションが入居する建物で、内装工事は始まっています。

バス乗り場と車道を仕切る「ホームドア方式」が熊本県内で初めて設置される

再開発ビル1階のバスターミナルは国内最大級の規模で、1日約4300台が発着。バス乗り場と車道を仕切る「ホームドア方式」が熊本県内で初めて設置される=2018年12月10日撮影

建物南側に位置するマンションの一室をのぞくと、ユニットバスが設置。北側のホテルの客室からは、熊本城の雄姿がきれいに見えました。地上41・4メートル。まだ壁はなく、恐る恐る地面を見下ろすとゾワッとしました。

屋上に巨大滑り台も

階段で3階に移動。多くのテナントが入居するフロアから外に目を向けると、曲線を描くテラスデッキが見えました。「熊本城の長塀がモチーフ。でも、当初計画では直線だったんですよ」と外村さん。親しみやすく、多くの人を引き寄せる施設にしたい、と曲線を取り入れたデザインに決まったそうです。

波うつような曲線で段丘状になったテラス

波うつような曲線で段丘状になったテラス。季節を感じられる木や果樹、ハーブなどを植えるという=2018年12月10日撮影

テラスデッキや屋上展望デッキには、桜やモミジ、肥後椿など季節感のある木々を植える予定で、緑化面積は計7千平方メートルに。驚いたのは、屋上に長さ・最大幅ともに10メートルの“巨大滑り台”ができることです。「屋上には遊具を置いて水遊びできる池も造ります。子どもがはだしで遊べるよう整備する予定です」。まさに、「街なかのオアシス」です。

次は、いったん地上に降り、別の工事用エレベーターで「熊本城ホール」の建設現場へ。約2300人収容のメインホールは、2階客席のコンクリートが施工されていました。

約2300人収容の熊本城ホールのメインホール

約2300人収容の熊本城ホールのメインホール。段差のコンクリート部分は、2階の客席になります= 2018年12月10日撮影

このほか、1階イベントホールや3階の多目的ホール、スーパーや飲食テナントが入る地下1階などを見学。「とにかく広い」という印象です。

敷地面積は藤崎台球場二つ分

再開発ビルの敷地面積は約1キロ北にあるリブワーク藤崎台球場(熊本県営藤崎台野球場)二つ分。延べ床面積は、福岡市のキャナルシティ博多(約25万平方メートル)の6割強です。この巨大な建設現場で、1日650~700人が工事に従事し、建築を学ぶ学生の見学も多いそうです。

商業施設の開業まで8カ月。外村さんは「楽しみにしている皆さんの期待に応えたい。スケジュールを遅らせることなく、安全第一で着実に進めていきたい」と力を込めました。

桜町再開発ビルの施設概要

桜町再開発ビルの完成予想図

桜町再開発ビルの完成予想図(九州産業交通ホールディングス提供)

再開発ビルは敷地面積3万266平方メートル、延べ床面積16万330平方メートル。地上15階、地下1階に国内最大級のバスターミナル、約150店が出店する商業施設、大型集客施設「熊本城ホール」、複合映画館(シネコン)、ホテル、マンションなどが入ります。商業施設は2019年9月、「熊本城ホール」は同年12月に開業予定です。

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