「いだてん」の世界楽しもう 金栗の功績、魅力発信 熊本県玉名市に大河ドラマ館

2019年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺[ばなし]~」の世界観を体感できる「いだてん大河ドラマ館」が1月12日、熊本県玉名市繁根木の旧市役所跡地(国道208号沿い)にオープンしました。

主人公の一人として登場する地元ゆかりの五輪選手で、玉名市名誉市民である金栗四三に関する情報発信や、観光客受け入れの拠点施設となります。熊本市中心部からさほど遠くなく、観光や、2月に開催される熊本城マラソン、10月のラグビーW杯、11、12月の女子ハンドボール世界選手権関連などで熊本を訪れる人にもお薦めのスポットです。

※情報は2019年1月29日時点です。

「いだてん大河ドラマ館」のオープン記念式典でテープカットする関係者たち=2019年1月12日、玉名市

「ドラマ」「史実」二つのゾーン

大河ドラマ館が熊本県内に設置されるのは初めてです。約410平方メートルの展示スペースで、「ドラマ」と「史実」の二つのゾーンがあり、大河ドラマのストーリーを楽しみながら、金栗四三の人柄や功績について理解を深めることができます。

県内ロケの4K映像、ロケセットの再現ジオラマも

ドラマゾーンは、熊本県内ロケの様子を伝える4K映像や、タブレット端末で見るVR(仮想現実)映像で、明治~昭和の「いだてん」世界を紹介しています。

主人公2人の等身大パネルが設置されたエントランスで記念写真を撮る来館者=1月12日

ドラマのメーキング映像や美術セット、出演者の衣装なども公開しています。玉名市の史跡「高瀬船着場跡」のロケセットを再現したジオラマ(模型)は精巧な造りです。

ジオラマや舞台のセットを眺める来館者たち=1月12日

360度スクリーン映像、波乱のマラソン人生紹介

続く史実ゾーンでは、360度の円形スクリーン映像や大型年表、遺族提供の未公開写真などで波乱に満ちた金栗のマラソン人生を振り返っています。「長生き競走ではわしが一番だった」など、明るく朗らかな人柄を伝える言行録もあります。

「いだてん大河ドラマ館」で金栗四三の人生を振り返る円形スクリーンを見る来館者たち=1月12日

「いだてん大河ドラマ館」で金栗四三の生涯を紹介した年表を見る来館者たち=1月12日

「いだてん大河ドラマ館」は玉名市や経済団体などでつくる協議会が2020年1月13日まで運営。玉名市は30万人の来場を目指しています。

展示内容は、ドラマの進行に合わせて数回入れ替わる予定です。

「いだてんドラマ館」の情報

住所 熊本県玉名市繁根木163

アクセス 九州自動車道菊水ICから車で15分

JR新玉名駅から金栗四三周遊バスで14分(ドラマ館バス停下車)
https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/538/12202.html

JR玉名駅から徒歩15分または市街地循環バスで2分(繁根木バス停下車)
https://www.kyusanko.co.jp/sankobus/community/tamana/

開館期間 2019年1月12日~2020年1月13日
営業時間 9時~17時(年中無休)
入場料 高校生以上600円、小中学生300円(団体割引あり)、未就学児無料
電話 チケット販売管理センター 0570-06-5588
公式HP http://www.kanakurishisou-taiga.com/

墓、晩年過ごした家…金栗関連スポットほかにも

玉名市は金栗四三が高校時代と後半生を過ごした地で、「いだてん大河ドラマ館」のほかにも、見どころスポットがあります。

まず、玉名市上小田にある金栗四三住家(池部家)。2019年1月12日の大河ドラマ館開館と合わせて、市が資料館として一般公開を始めました。金栗と妻スヤ、養母の池部幾江はじめ家族が暮らした築120年の家です。金栗は東京から53歳で帰郷し、1983年に92歳で生涯を閉じるまで、この家で暮らしました。

金栗四三が後半生を過ごした池部家の外観=2018年9月19日撮影、玉名市上小田

金栗と家族の写真、遺品などを展示しています。

一般公開されている金栗四三の住家。生前使っていた古い家財道具や衣類、マラソン大会の記念品などが並び、生活の息遣いが感じられる=2019年1月12日撮影

金栗四三住家(池部家)の情報

住所 熊本県玉名市上小田600

アクセス 熊本市役所から車で45分

九州自動車道菊水ICから車で10分

JR新玉名駅から金栗四三周遊バスで12分(小田地区バス停下車)

JR玉名駅から金栗四三周遊バスで30分(同)
https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/538/12202.html

営業時間 9時~17時(年中無休)
入場料 無料
電話 玉名市金栗四三PR推進室 0968-57-7548
玉名市公式HP https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/538/12302.html

金栗四三住家から徒歩3~5分、田んぼや小岱山など金栗が暮らした風景を見渡せる高台に、金栗四三の墓もあります。墓の前には、自筆の書「体力 気力 努力」と刻まれた記念碑も立っています。

金栗四三の墓と記念碑

金栗四三の墓と記念碑

金栗足袋、ユニホーム 歴史博物館「こころピア」で収蔵品展

金栗四三ゆかりの品を紹介する収蔵品展が、玉名市立歴史博物館こころピアで開催されています。遺族から寄贈された遺品や資料など約700点を所蔵、一部約80点を展示しています。アントワープ五輪(1920年)や下関-東京1200キロ走(1919年)のユニホーム、ランニングシューズの原型となった金栗足袋、「体力、気力、努力」の直筆書、写真パネルなどが並んでいます。

初出場のストックホルム五輪(1912年)の際、現地で摘んだ花や木の葉の押し花もあります。今回の収蔵展は2019年5月6日まで開かれています。

歴史博物館こころピアの収蔵品展で金栗四三のユニホームや写真などを見る来場者=2019年1月5日、玉名市岩崎

歴史博物館こころピアの情報

歴史博物館こころピア

歴史博物館こころピア

住所 熊本県玉名市岩崎117 (玉名市役所、玉名市民会館そば)

アクセス 九州自動車道菊水ICから車で10分

JR新玉名駅から金栗四三周遊バスで6分(こころビアバス停下車)
https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/538/12202.html

JR玉名駅から市街地循環バスで5分(玉名市民会館前バス停下車)
https://www.kyusanko.co.jp/sankobus/community/tamana/

営業時間 9時~17時
定休日 月曜(祝日の場合はその翌日)
観覧料 一般300円、大学生200円、高校生以下は無料
電話 0968-74-3989
公式HP https://www.city.tamana.lg.jp/q/list/455.html

ゆかりの地巡る無料の「金栗四三周遊バス」

「いだてん大河ドラマ館」はじめ金栗ゆかりの地や駅などを結ぶ「金栗四三周遊バス」=2018年12月11日撮影

玉名市は、駅や玉名温泉を経由して同市の金栗ゆかりの地を結ぶラッピングバス「金栗四三周遊バス」を2019年1月12日から2020年1月13日まで運行しています。乗車は無料です。車体には現役選手時代の金栗や市のマスコットキャラクター「タマにゃん」をはじめ、高瀬などの観光スポット、イベントなどが全面に描かれています。

「いだてん大河ドラマ館」や金栗四三住家、歴史博物館、玉名温泉、JR新玉名・玉名駅を結びます。平日は1時間に1便、土・日曜と祝日は2便運行します。https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/538/12202.html

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