熊本パルコが2020年2月に閉店 30年にわたってファッショントレンドを発信

オープン当時の熊本パルコ

オープン当時の熊本パルコ(中央)=熊本市、1986年5月撮影

熊本のファッショントレンドの発信地である「熊本パルコ」(熊本市中央区)が2020年2月末の営業終了を正式発表しました。熊本日日新聞が報じています。

若者特化から「大人女子」も対象に

熊本パルコは1986年5月2日にオープン。当時の熊本日日新聞は開店初日のにぎわいの様子を、「開店前には早朝から詰め掛けた客ら約千五百人が並んだ」と伝えています。

熊本パルコオープン時の様子

熊本パルコオープン時の様子を報じる当時の熊本日日新聞=1986年5月2日

パルコ1986年5月撮影

熊本パルコがオープンし、列をなす買い物客

パルコ熊本店は、2016年に30周年を迎えました。当時の熊本日日新聞が歴史を振り返っています。

パルコ30年記事

パルコの30年の歴史を振り返った2016年11月23日の熊本日日新聞朝刊

記事によると、熊本パルコは、百貨店などとの違いを出すため、若者向けに特化してスタートしました。熊本は「わさもん」といわれる県民性も特徴で、新しいものやトレンドに敏感。そこで熊本初のショップを出店することに力を注ぐなど“新しさ”を提案してきました。

売上高は、ピークの1991年に90億円を超えました。ただ、バブル崩壊後の不況や郊外型ショッピングセンターの相次ぐ出店で減少。2016年2月期は51億3500万円でした。

30周年事業では1階と3階を改装し、熊本初登場の4店を含む9店をオープン。OL層に人気のブランドを集めました。若者だけにターゲットを絞らず、「GU(ジーユー)」など大型店の導入で集客力を高めるとともに、20代後半から30代の「大人女子」もターゲットにしました。

2016年4月の熊本地震の後は、来店者に元気になってもらおうと、これまではあまり展開してこなかった仮面ライダーやガンダムといったキャラクター展も開催しました。

どうなる? 「パル玉」

今回発表された閉店の背景には、施設の老朽化に加え、他店との競争激化のあおりなどで苦戦が続いていたことがあるようです。熊日の公式ツイッターには閉店を惜しむ声や、若者の買い物スポットが県外にシフトすることを危惧するコメントが寄せられています。

また、「待ち合わせの場所がどうなるか」心配するコメントもありました。以前「クロスくまもと」でも、定番の待ち合わせスポットとなっている「パル玉」を取り上げました。

熊本パルコが営業終了すると「パル玉」という通称も使われなくなっていくのでしょうか。

建物取り壊し後、複合ビルで再出店も

熊本日日新聞の続報によると、熊本パルコのビルを所有する三陽(熊本市)が複合商業施設の建設を計画しており、パルコと共同で新業態の商業施設を出店する方針のようです。

営業を終了する2020年2月末までに店舗形態などの詳細を固めるということです。どのようなお店となるのか、今後の動向に注目が集まります。

CATEGORIES
TAGS