熊本のスナックめぐり 光琳寺通り「ぴーちぱい」編 ママは元看護師 44歳で「熟キャバ」デビュー

熊本のスナックめぐり 光琳寺通り「ぴーちぱい」編 ママは元看護師 44歳で「熟キャバ」デビュー

熊本市のネオン街にあるスナックのママさんたちが、月替わりで、夜の街のエピソードを語る、大好評の熊日連載「ママさんぽ~熊本のスナックめぐり」(毎週金曜夕刊「街・まち」面)。

「cross kumamoto(クロスくまもと)」では、各月分を1回にまとめ、未掲載の写真や、お店に関する情報、熊日紙面に登場したことへのママさんの感想などをプラスしてお届けします。

今回は2018年5月に掲載した光琳寺通り「ぴーちぱい」 の宮本まみさん(48)の「ママ語り」です。

※店舗情報は、2019年4月6日時点です。来店する際は事前に確認してください。

光林寺通り「ピーチパイ」 の宮本まみさん

光琳寺通り「ぴーちぱい」 の宮本まみさん=熊本市

〈第1話〉シングルマザー、収入維持のため白衣から和服へ 「極妻みたい」と言われ

光林寺通り「ピーチパイ」 の宮本まみさん

お店は今月でちょうど1周年(当時)。以前は病院の看護師をしていましたが、首と腰を痛めて、できなくなったんです。1人で子育て中なので、同じくらいの収入を得るには夜の仕事しかないと、44歳の時に熟女キャバクラで水商売デビューしました。30歳以上じゃないと雇わないお店で、「気を使わないで過ごせる」ってお客さまから言われます。

そこに客として来ていた方に「一緒に仕事しよう」と誘われたんです。「話の間[ま]に天性のものがある」って。全然上品じゃないんですけど「間が上手」って言われたんですよ。

オープン初日は気合を入れて着物で臨みました。私は着物が一番似合うって言われるんですけど、その時初めて会った従業員の子たちは「極妻[ごくつま](映画・極道の妻[おんな]たち)にしか見えなくて怖かった」そうです。

(2018年5月11日付掲載)

〈第2話〉ハロウィーンのコスプレ、「すっぴんでパジャマ」…イベント多彩に

店内に飾られている花と写真

店内に飾られている花と写真

前年の夏、熊本はものすごく暑かったですよね。熱中症が多かったし、昼間働いているお客さまたちが夜、街に出る元気がなくなってしまって。急に暇になって、売り上げが落ちたんですね。

そこで、何かお客さまのためにできることはって考えて、私たちの手料理を食べていただくことにしたんです。3日間、毎日皆で1品ずつ持ち寄ってお客さまに食べていただきました。煮卵と鶏肉とか、マカロニサラダとか。けっこう喜ばれましたよ。

そういうイベントをよくやってるんです。ハロウィーンのコスプレとか、パジャマイベントも。パジャマ着るなら化粧はおかしいだろうって、ほぼほぼすっぴんで、やっちまいました。

売り上げとか経営なんて、前は全然分かんなかったし、考えたこともなかった。今はママという立場上、意見を出し合っていろいろ企画しています。

(2018年5月18日付掲載)

〈第3話〉水商売だからって、そんなに軽くないですよ

あるお客さんに「ママは“お水”じゃないね」って言われたことがあります。水商売のイメージじゃないって意味ですよね。うれしかったんですよ、その言葉。

派手に見られるのは慣れっこですけど、水商売っていうだけで、熟女ってだけで、特に年下のお客さまはいやらしいイメージを持ってくるんですよ。面白半分ですごいことを言われます。それが当たり前みたいに言うお客さまが多いです。ばかにしてるなあって思うんですよね。

私は子どもを育てるためにこの世界に来たんだし、看護師の時と同じ気持ちでやっている。水商売だからってそんなに軽くないですよ。

そんな中で1人だけ「お水じゃないね」って言ってくれる人がいた。やっぱりプライドを持って、お客さまに楽しんでいただこうと一生懸命やってるんで、そこをちゃんと見てくれたんだなあと思って、うれしかったです。

(2018年5月25日付掲載)

まみママへインタビュー

宮本まみママに、熊日紙面に登場した反響などを聞きました。(2019年3月26日)

――熊日の夕刊で、インパクトのあるエピソードを披露していただきました。反響はありましたか?

まみママ 記事を読んで初めて来店されたグループが5、6組いらっしゃいました。会社経営をされている方が多かったかな。特に、誰でも知っている全国大手企業の社長さんが突然、6人連れで来店された時は本当に驚きました。出張で熊本に来て、ホテルで熊日夕刊を読み、「ママさんぽ」のコーナーが目に留まったとか。私が44歳で、それまでとはまったく違う世界に飛び込んで再スタートを切ったことに興味を持たれて、「この店に行ってみよう」という展開になったそうです。その社長さんも読んだ記事は、写真もとても気に入っており、私の宝物。フォトフレームに入れて、お客様に読んでもらっています。

自分の記事の切り抜きを入れたフォトフレームを手にする宮本まみさん

「ママさんぽ」掲載記事の切り抜きを入れたフォトフレームを手にする宮本まみさん

――店名「ぴーちぱい」の由来を教えてください。

ピーチパイ外観

まみママ 店を手伝ってくれている20代の長女の名前(桃子)がルーツです。店名のイメージからか「ギャルがいるエッチなお店」と勘違いして来店する方も時折いらっしゃいますが(笑い)、落ち着いた雰囲気のスナックです。長女は最近出産したので、しばらくお休みをいただいていますが、そう遠くない時期に復帰します。長女が店に出る日は、私が家で孫の世話をすることが多くなると思います。

ピーチパイ店内

――お店の特徴を教えてください。

まみママ カラオケを楽しむ方、おしゃべり中心という方、お客さまの楽しみ方もさまざまです。カウンターでは一人で来たお客同士の会話も弾みます。熊日夕刊に記事が掲載された時は雇われママでしたが、今はオーナーママ。責任が大きくなりました。県外客が多いこともあるのですが、出会いを大切にしたいと考えています。掲載店のスタッフには「お客さまとの出会い、会話を楽しみながら仕事をしようね」と言っています。

店舗情報

住所 熊本市中央区下通1丁目9-21 シティ6ビル7階

アクセス 下通アーケードから光琳寺通りに入った右角のビル
熊本市電・花畑町電停から徒歩4分、通町筋バス停から徒歩7分
営業時間 20時~25時
定休日 不定休(日曜・祝日も営業)
電話 096-356-8863
システム セット料金4000円(120分)、飲み放題4000円(90分)
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