バナナの甘さ際立つ絶品ロールケーキ 「唐人町のケーキ屋さんマムール」

バナナの甘さ際立つ絶品ロールケーキ 「唐人町のケーキ屋さんマムール」

ぶらり新町・古町

お店は唐人町通りにあり、看板が分かりやすい

お店は唐人町通りにあり、看板が分かりやすい

ショーケースから、色とりどりのケーキが出されるたびに、店内にフルーツやクリームの香りが広がる。晴れやかな気分に浸る。熊本市中央区、唐人町通り。カフェや履物店などが軒を連ねる。ひょっと入った「唐人町のケーキ屋さんマムール」は、のんびりした雰囲気に包まれていた。

看板商品の一つが「丸ごとバナナロール」(1080円)。長さ、30センチ。地域の果物店から仕入れた熟したバナナが1本半ほど入っている。バナナの甘さが際立つ。クリームよりも甘いような気がする。

バナナが主人公のバナナロール

バナナが主人公のバナナロール

スポンジはこだわりの素材が生きている。卵は輝黄卵を使用。黄身がオレンジ色のため、生地も色がはっきりして、ケーキの見た目にコントラストがつく。小麦粉は「九麦イズミ」という九州産で、きめが細かく、ぱさつきにくくなる。

オーナーの椎葉福美さん(44)は「無駄な素材を使いたくない」という主義だ。妻の由里さん(40)も安全健康志向に同調。「ずっとこのままのケーキ屋さんでいたい」と語る。

お客さんからは「あっさりしていて、おいしい。ケーキケーキしていない感じが、またいい」と評判。夫婦の優しい人柄もあって、取材の日は雨にもかかわらず、お客さんがたくさんで、繁盛していた。

イチゴショートケーキ(420円)、イチゴたっぷりタルト(480円)、モンブラン(450円)、木レンガ(380円)、クッキーシュー(160円)

イチゴショートケーキ(420円)、イチゴたっぷりタルト(480円)、モンブラン(450円)、木レンガ(380円)、クッキーシュー(160円)も人気だ(写真手前左から左回り)

椎葉さんは東京生まれで、高校時代から熊本で過ごす。もともと熊本市の新市街にあったケーキ店で修業中に、販売担当だった天草出身の由里さんと出会った。

東京の田園調布で修業することになり、由里さんも一緒に東京へ。月給11万で家賃が7万5000円という苦労時代を経て、12年前に熊本に戻った。

以前修業した店のオーナーが新たに構えていた唐人町の店を継いだのが7年前のことだ。ゆっくりした街の雰囲気に合う店だった。店名も分かりやすくて気に入ったため、そのまま残した。「せかせかした繁華街よりも、ここが合ってるんです。大きな夢はないですよ。この店がいいんです」と椎葉さんは、笑顔で語る。肩の力も抜けた感じが好印象を受ける。

オーナーの椎葉福美さん(右)と妻の由里さん

オーナーの椎葉福美さん(右)と妻の由里さん。夫婦の笑顔がとてもいい

取材中に調理中のオーブンから「ブー」という音が聞こえた。ガトーショコラの温度切り替えを知らせる合図だ。オーブン内の蒸気をいったん出す。取材対応していた椎葉さんが由里さんに声をかける。「由里、180、180の15」。オーブンの設定温度で上火が180度、下火が180度、15分間という意味だそうだ。以心伝心だ。

ロールケーキ(イチゴ入り)の仕込みを拝見した。生地に生クリームと旬のイチゴを乗せて、ふんわりと巻く。バナナ入り、イチゴ入りともに人気で、売り切れてしまうことが多い。「できれば予約を入れていただけると、お待たせすることなくお持ち帰りいただけます」と由里さん。

「いらっしゃいませ」「バナナ(ロールケーキ)ください」「はい」。由里さんとお客さんの笑顔の対話が続く。「笑門来福」。店内には阿蘇神社のお札が飾られていた。

店舗情報

住所 熊本市中央区中唐人町18-2

アクセス 唐人町通り沿い
熊本市電 呉服町電停から徒歩3分
営業時間 10時~20時(日曜・祝日は19時まで)
定休日 不定休
電話 096-311-5519

※文中の年齢、店舗情報は2019年4月8日時点です。

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