李知姫が優勝 女子プロゴルフツアー「バンテリンレディス」 過去の熱戦振り返り 

李知姫が優勝 女子プロゴルフツアー「バンテリンレディス」 過去の熱戦振り返り 

4月19日から21日まで熊本県菊陽町の熊本空港CCで開催された2019年の国内女子プロゴルフツアー「KKT杯バンテリンレディスオープン」は、李知姫(韓国)が通算8アンダーで2年ぶりのツアー通算23勝目を挙げ幕を閉じました。李は今大会は10年ぶり(当時は「ライフカードレディス」)3度目の制覇でした。

今年の熱戦の様子は熊本日日新聞本紙に任せ、「クロスくまもと」では、バンテリンレディスとなった2013年から昨年までのこの大会の熱戦を過去の紙面と写真で振り返ってみました。

前述のようにバンテリンレディスは、別大会名だったトーナメントを引き継ぐ形で始まりました。現在、熊本県内で開催される唯一のLPGA(日本女子プロゴルフ協会)主催の女子プロツアー。女子プロゴルフ人気と相まって、県出身者を含むトッププロのプレーを見ようと、毎年多くのギャラリーが集まります。

※情報は2019年4月22日時点です。

上田桃子

最終日の最終18番でバンカーショットを放つ上田桃子=熊本空港CC

24歳の比嘉真美子が逆転優勝<2018年>

2018年は、24歳の比嘉真美子が通算6アンダーでツアー4勝目を挙げ、優勝しました。最終日、比嘉は首位と4打差の12位でスタートし、7バーディー、1ボギーで最終日のベストスコア66をマーク。逆転優勝を果たしました。県勢の最高は不動裕理(九州女学院=現ルーテル学院=高出)で16位でした。

比嘉の優勝を伝える同年4月16日付熊本日日新聞朝刊の紙面がこちら。

2018年4月16日付熊本日日新聞朝刊

西山ゆかりが栄冠、上田桃子とのプレーオフ制す<2017年>

2017年は最終日、前日まで単独首位だった県勢の上田桃子(東海大二=現東海大星翔=高出)と、2位で出た西山ゆかりが通算4アンダーで並び、プレーオフを制した西山がツアー通算2勝目を飾りました。

上田は13、16番のバーディーなどで終盤、追いすがる西山に2打差をつけました。しかし、最終18番をボギーとし、先にバーディーを決めていた西山に追い付かれました。プレーオフでは上田は1ホール目をボギーとし、パーセーブした西山に及ばず2位でした。

優勝し、トロフィーを手にする西山ゆかり=2017年4月16日、熊本空港CC

西山と上田の接戦を報じた同年4月17日付熊本日日新聞朝刊の記事がこちら。

前日に熊本地震、すべて中止に<2016年>

2016年は、2度の震度7を観測した熊本地震と重なり、開催直前に急きょ中止となりました。大会は4月15~17日の予定でしたが、14日に発生した前震の影響で第1ラウンドを中止したのに続き、16日からの第2ラウンド以降も中止が決まりました。

当時の状況を伝える同年4月16日付の熊本日日新聞朝刊の記事がこちら。
2016年4月16日付の熊本日日新聞朝刊

菊陽町の熊本空港カントリークラブで開催予定だった女子プロゴルフのバンテリンレディスは15日、県内で14日に発生した地震の影響で第1ラウンドを中止したのに続き、16日からの第2ラウンド以降も中止を決めた。

コースに亀裂や倒木などの異変はなかったが、主催者の熊本県民テレビ(KKT)と日本女子プロゴルフ協会(LPGA)などが協議し、余震が1週間以上続くと予想される中、ギャラリーや選手らの安全確保を考慮したとしている。

中止が決まり、選手たちは荷物を取りにクラブハウスに訪れた。地震発生時、御船町の実家にいた一ノ瀬優希選手は「恐怖しかなかった。駐車場の車の中で1、2時間仮眠しただけ」と疲れた様子。本年度のミーティング委員長(選手会長)を務めているが、「私にできることはゴルフしかない。チャリティーなどのことを考える余裕がない」と話した。

ホテルに滞在していた笠りつ子選手は「パニックで眠れなかった」と着の身着のまま、菊陽町の実家に避難。一ノ瀬選手同様に車で夜を明かしたという。

2016年4月16日付熊本日日新聞朝刊より

ツアー初優勝、菊地絵里香が栄冠<2015年>

2015年は、最終日、首位でスタートした26歳の菊地絵理香が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算9アンダーの207でツアー初優勝。県勢トップは、通算3アンダーの4位だった上田桃子。30位スタートの有村智恵(九州女学院=現ルーテル学院=中出)は67をマークし、1アンダーの9位でした。

バンテリンレディスで優勝した菊地絵里香=2015年4月17日、熊本空港CC

15歳・勝みなみV、女子ツアー最年少<2014年>

2014年は、鹿児島高1年でアマチュアの勝みなみが5バーディー、1ボギーの68で回り、トータル11アンダーの205で2位からの逆転で初優勝を飾りました。15歳293日での優勝はツアーの史上最年少記録でした。

アマチュアが優勝したため、首位と1打差の2位に入ったイ・ボミ(韓国)が賞金1800万円を獲得しました。県勢の最高は、笠りつ子(東海大二=現東海大星翔=高出)の11位でした。

勝の快挙を伝える同年4月21日付の熊本日日新聞朝刊1面の記事がこちら。

最終日、18番第4打。バンカーショットをピンそばに寄せ、優勝をたぐり寄せた勝みなみ=2014年4月20日、熊本空港CC

大会名が変更 ”初代女王”は佐伯三貴<2013年>

前年までの「西陣レディスクラシック」から「KKT杯バンテリンレディス」に名称変更した2013年。最終日、首位スタートの佐伯三貴が6バーディー、5ボギーの71で回り、通算4アンダーの212でツアー6勝目を挙げました。県勢は、笠りつ子が2位に入りました。

優勝カップを手に、くまモンと一緒に写真撮影に応じる佐伯三貴=2013年4月21日、熊本空港CC

一時、ツアー中止方針も 放映権問題でLPGA

バンテリンレディスについては、2018年12月、LPGAが放送権問題を巡り、いったん中止を公表しました。全国のトッププロが集結する春の恒例イベントだっただけに、熊本県のゴルフ関係者に衝撃が走りました。

2018年12月20日付熊本日日新聞朝刊

KKT杯バンテリンレディスのツアー撤退を報じた2018年12月20日付熊本日日新聞朝刊の記事

 

その後、主催者の熊本県民テレビが継続を求めてLPGAと2019年の年明けから協議。選手や地元の強い要望も踏まえ、LPGAと開催の合意に至りました。そのことを報じた同年1月25日付の熊本日日新聞朝刊の記事がこちらです。

2019年1月25日付の熊本日日新聞朝刊

ファンの願いもかなって、無事開催されることになった今大会。初優勝を目指した20歳の新鋭・吉本ひかるが李と最後までデッドヒートを展開、熊本県勢も上田桃子、有村智恵、笠りつ子らが随所に好プレーを見せてくれました。来年大会での再会と捲土(けんど)重来を大いに期待するとしましょう。

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