サウナの“聖地”が熊本に 「湯らっくす」(熊本市中央区) 全国の愛好家が続々と

サウナの“聖地”が熊本に 「湯らっくす」(熊本市中央区) 全国の愛好家が続々と

「サウナー」と呼ばれるサウナ愛好家の間で“聖地”と話題になり、全国から客が詰め掛けているサウナが熊本市にあります。どうして熊本のサウナが“熱い”のか-。その秘密に体当たりで迫りました。(取材=読者・NIEセンター 藤山裕作)

※2019年4月30日付熊本日日新聞夕刊掲載。文中の年齢、店舗情報は掲載日時点です。

フィンランド式…蒸気広がる空間で瞑想 「メディテーションサウナ」

湯らっくすの外観

“サウナの聖地”として全国的に話題になっている「湯らっくす」の外観=熊本市中央区

2019年4月下旬の夜、向かったのは熊本市中央区本荘町の「サウナと天然温泉 湯らっくす」。

「ストレスが吹き飛ぶ。すっきりとなってぐっすり眠れます」。週3回は通う同市の会社員森大輔さん(34)から楽しみ方を伝授してもらいました。

まずは「メディテーションサウナ」。焼けた石に水をかけて蒸気を発生させるフィンランド式の「ロウリュ」と、瞑想[めいそう]できる薄暗い空間を組み合わせています。

シラカバのエキスを含んだ水を専用のひしゃく「ラドル」を使って石に注ぐと、蒸気が室内に広がりました。

ロウリュ

焼けた石に水を注いで蒸気を発生させるフィンランド式の「ロウリュ」が人気

次は水風呂。サウナにとって欠かせない存在です。

「温冷」を繰り返して血管や神経に刺激を与える効果があるといいます。男性用水風呂は水深171センチあり、頭まですっぽり。「MADMAX(マッドマックス)」と呼ばれるボタンを押すと滝のように頭上から水が落下し、高揚感が増します。

水風呂

男性用水風呂は水深171センチ。ボタンを押せば滝のように水が落ちる仕掛け

その後、休憩。血液が全身を駆け巡り、頭が空っぽになった感覚が心地よい。この状態を、サウナーは“整った”と言うようです。「サウナ室」「水風呂」「外気浴」の三位一体を味わいます。

熱波とアロマの香り…病みつきに ドイツ式「アウフグースサウナ」

ドイツ式の「アウフグースサウナ」も全国のファンを魅了しています。定期的に従業員が室内に訪れ、ロウリュの後にタオルをうちわ代わりにして熱波を起こします。

アロマの香りとともに、体を突き刺すような熱。初めは慣れませんが病みつきになりそうです。

アウフグースサウナ

ドイツ式のアウフグースサウナで、タオルを使って熱波を送る従業員

地下水で「滝修行」 水風呂も絶賛

インターネットサイト「サウナタイム」を運営し、全国約300カ所のサウナを回った瀬尾圭太さん(36)=神奈川県藤沢市=は「日本一のサウナと言ってもいいぐらいです」と断言します。

その要因に挙げたのが「水」。「飲用可能な熊本の地下水を使っています。滝修行を思わせるぜいたくな水風呂は魅力です」と言います。ロウリュやアウフグースの質の高さにも太鼓判を押します。

サウナの入り方

熊本地震後にリニューアル 「心の解放を」

湯らっくすは2017年7月、浴場にサウナを充実させてリニューアルオープンしました。2016年4月の熊本地震直後にフィンランド式のサウナカーが支援のために訪れたのがきっかけの一つとなりました。

「体験して本当に気持ち良かった。瞑想を加え、心の解放ができるサウナをつくりたかったんです」と西生吉孝社長(50)。

3年前に比べて利用客はほぼ倍増。出張などに合わせて全国のサウナ愛好家が訪れています。

サウナで地域活性化を期待する声も。愛好家の森さんは「現代のストレス社会になくてはならない存在です。サウナが熊本の起爆剤になるかもしれませんね」と語っています。

「湯らっくす」 店舗情報

住所 熊本市中央区本荘町722

アクセス 琴平通り沿い、国道3号・世安交差点より400メートル東
JR平成駅より徒歩7分
JR熊本駅から車で5分
温泉・サウナの営業時間 10時~翌8時
定休日 なし
温泉・サウナの料金 大人(中学生以上) 590円
子ども(4歳~小学6年生) 300円
電話 096-362-1126
公式HP https://www.yulax.info/
メモ 宿泊は24時間営業
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