新鳥町商店街の「さくら餅」 あんこと塩加減が絶妙、自慢のさくら餅

新鳥町商店街の「さくら餅」 あんこと塩加減が絶妙、自慢のさくら餅

ぶらり新町・古町

「さくら餅」の店頭にはおいしそうなお餅がずらり。ショーケースは熊本地震で割れてしまったが、「早く再開して」と知人が代わりのものを、提供してくれた

「添加物は一切使わん。大量に作らん。作ったその日のうちに食べてもらう」。新鳥町商店街(熊本市中央区新町)の「さくら餅」の代表・小原良一さんの誇らしげな笑顔がこぼれた。

言葉通り、自慢のさくら餅、おはぎ、あんこ餅はほとんど毎日、午前中に売れ切れてしまうという。

お薦めのさくら餅は、甘すぎないあんこと塩の加減が絶妙だ。熊本県産のもち米を水につけ、翌朝、水切りする。せいろで蒸して餅つき機でつくが、柔らかすぎず硬すぎずの具合を見るのが、熟練の技だ。

餅つき機

餅つき機

妻の吟子さんと二人三脚でやってきた。

店頭に立つ吟子さんは、商店街の人気者だ。お客さんとの会話が弾む。お年寄りが多く、体のことや家庭のこと、愚痴まで聞く。

「はよー死のごたる(早く死にたい)」という高齢者には、「命絶つのは罪深(いこと)よ」「苦しか時こそ、よかほうさん考えんと(いいように解釈しないと)」と笑い飛ばして、元気を与えてくれる。

子ども時代に野球をしていた良一さん、スポーツ万能だった吟子さん。授かった子どもたちは野球に没頭した。

長男、次男とも熊本工高野球部に入った。長男は甲子園、次男は都市対抗野球に出場した。

長男が甲子園に出場した時は、1カ月店を休んで、応援に集中した。いい思い出だ。

さくら餅、あんこ餅が人気だ

さくら餅、あんこ餅が人気だ

良一さんの名刺には「祝物一式・餅・赤飯・和菓子製造販売」とある。縁起物を扱うからには、明るさが大事。一時は披露宴の赤飯づくりで、夜明け前から仕込むほど多忙だった。

新鳥町に店を構えて40年ほど。近くに新幹線が通り、立ち退いた家が多い。そうした昔からのお客さんが遠方から買いに来てくれるのがうれしい。

「さくら餅」 店舗情報

住所 熊本市中央区新町4-6-6

アクセス 熊本市電「新町」電停より徒歩3分
営業時間 8時~17時半
定休日 不定休
電話 096-356-6077

※店舗情報は2019年6月3日時点です。

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