北里柴三郎の古里へ! 路線バスでのんびり小国旅 廃線跡で森林浴、温泉でまったり

北里柴三郎の古里へ! 路線バスでのんびり小国旅 廃線跡で森林浴、温泉でまったり

ワクワク小旅行

旅の形はいろいろ。飛行機や新幹線を使った泊まりがけの“大旅行”もいいですが、日帰りの“小旅行”も味なもの。

マイカーではなく路線バス(高速バスや鉄道含む)を使えば、どんな旅ができるか。目的地での滞在時間は短くなりますが、バスに揺られ流れゆく景色を眺めるのも楽しそう。

熊本市を起点とした「ワクワク小旅行」、第1回は熊本県小国町に出掛けました。(編集委員室、津留三郎)


地図

※2019年5月7日付熊本日日新聞夕刊掲載。文中の情報は掲載日時点です。

熊本交通センターからバスを乗り継ぎ小国町へ

仮設バスターミナル

熊本交通センターの仮設バスターミナル=2019年5月21日、熊本市中央区

熊本交通センターから大分行き特急「やまびこ号」で出発。熊本空港経由で、ミルクロードを通り阿蘇市へ。JR阿蘇駅前で下車、杖立行きのバスに乗り換え小国町を目指します。

バスは幹線道路をはずれ集落内の細い道を縫うように走っていきます。自分で運転するなら通らないルートなので、どこにでもあるような景色でも新鮮です。かと思えば、「あれ、ここは来たことがあるような気が」と懐かしく感じる場所や雄大な草原などもあって、車窓から目が離せません。

道の駅「小国ゆうステーション」から旧国鉄宮原線跡を歩く

宮原線

レールの名残か、2本の線がくっきり残る旧国鉄宮原線の廃線跡。少し先にはトンネルが待っている

道の駅小国ゆうステーションに到着。1984年に廃線となった旧国鉄宮原線の肥後小国駅があった場所です。小国から菊池へ向かう鉄道も計画されていました。宮原線が存続し、こちらも実現していれば、今なら高原を走る観光路線として人気だったことでしょう。

その廃線跡が約4キロの遊歩道として整備されているので、たどることにしました。レール跡か、草の間に2本の線がくっきりと残っていました。ひたすら木立の中を進んでいくと、森林浴効果が期待できそうです。トンネルあり、アーチ橋ありと、鉄道の遺構を見ることができるのも楽しいです。

里山の風景

旧国鉄宮原線跡の遊歩道をたどった先にはのどかな里山の風景が広がる

新紙幣で注目、柴三郎の記念館も

1時間余り歩くと遊歩道は終わり、研修宿泊施設の木魂館到着しました。レストランで食事。まず、冷えた生ビールで喉を潤します。バスで来ていればこそのごほうびです。

北里柴三郎

記念館内にある北里柴三郎の銅像。後方に見えるのが涌蓋山

一帯は、涌蓋(わいた)山を見上げる里山。清らかな川の流れや、鳥のさえずりが心地よいです。小国町は、新紙幣の肖像画に採用され注目されている北里柴三郎の古里。近くにある北里柴三郎記念館を見学した後、10分ほど歩いて奴留湯(ぬるゆ)温泉へ。

奴留湯温泉 名前の通り「ぬるゆ」

奴留湯温泉

奴留湯温泉前を通るバス。1日の運行本数は少ないが、上手に利用すれば行動半径は広げられる

レトロな雰囲気の共同浴場で、管理するのは地元住民でつくる奴留湯温泉委員会。副委員長の古賀尚年さん(64)に話をうかがいます。

特徴は何といっても温度。「ぬるゆ」という名前通り35度ぐらい。入ってすぐは「ぬるい」と感じましたが、そのうちに気にならなくなり、1時間近くまったりと過ごします。

浴槽

レトロな雰囲気の奴留湯温泉。湯船の底には大きな石が敷き詰められ、洗い場へ絶え間なくお湯があふれ出している

温泉の起源や名前の由来は不明のようです。江戸時代から存在したというから、北里柴三郎も利用していたかもしれません。入浴料(大人200円)を支払えばだれでも入れますが、ごみを放置するなどマナー違反の観光客もいるそうです。「住民が大切に守ってきた」(古賀さん)温泉。絶対にマナーを守ってほしいです。

小国町内を走るバス路線は、1日の運行本数が多くありません。今回のプランは、奴留湯温泉前のバス停の時間を考えて立てました。バスでゆうステーションに戻り、後は来たルートを逆にたどり家路につきました。

旅で立ち寄ったスポット

CATEGORIES
TAGS