「WANIMA」メンバーの出身地として話題 天草市倉岳町 集落に石垣群、巨大えびす像も 

「WANIMA」メンバーの出身地として話題 天草市倉岳町 集落に石垣群、巨大えびす像も 

日帰りバス・鉄旅

熊本市を起点に、路線バスや鉄道を使ってスローな「日帰り旅」を楽しむこの企画。

1回目は「山」の小国町だったから、次は「海」の天草を目指すことにしました。

天草も広いですが、人気ロックバンド「WANIMA(ワニマ)」のメンバーのうち2人の練習場所だった熊本県天草市倉岳町のパチンコ店跡を、ファンが訪れているという話題が目に入りました。倉岳町に行こう。(編集委員室、津留三郎)

※2019年6月4日付熊本日日新聞夕刊掲載。文中の情報は掲載日時点です。

たびのしおり

ちず

快速「あまくさ号」で松島へ

快速「あまくさ号」に乗り込み交通センター出発。意外な発見がありました。熊本市内の短い区間で乗り降りする客が多いのです。長距離バスが通勤用として日常使いされているようです。

1号橋

バスの車窓から見える新天草1号橋

新天草1号橋を右手に見ながら、旧1号橋を渡り上天草市へ入りました。松島町で乗り換えです。次のバスも、最終目的地は先ほど降りたバスと同じですが、途中で有明海側から大きくう回、山間部を抜けて八代海側の天草市倉岳町の棚底地区へ。

江戸中期から積まれた石垣群 まるで別世界

見たかったのは集落にある石垣群です。天草最高峰の倉岳(682メートル)から吹き下ろしてくる北風対策として、それぞれの民家が築いたものです。棚底地区ボランティアガイドの歳川喜三生さん(66)に案内をお願いしました。

歳川さん

棚底地区にある石垣群は熊本城の武者返しのような形で積み上がっていると話すガイドの歳川喜三生さん

石垣が築き始められたのは江戸時代中期ごろといい、加工することなく石を積み上げる「野面(のづら)積み」という方法ですが崩れることはほとんどありません。高いものは5メートルを超え、別世界に足を踏み入れたような感覚を覚えます。

高い石垣

住宅の敷地内から見た石垣。強風が吹いても石が落ちたりすることはないという

国内でもあまり類例のない景観とされますが大きな課題があります。個人財産であるため手入れは各世帯に任せざるを得ません。石垣に草が根を張りだすと注意信号ですが、空き家になればもちろん、高齢者のお宅では管理が難しくなっているそうです。

歳川さんに「こちらもぜひ」と言われて見たのは、「こぐり」という石組みの用水路。水田の地下などを通っていて「昔の土木技術の高さがしのばれる」と歳川さん。

こぐり

「こぐり」と呼ばれる石組みの用水路。水田の地下を通って別の水田に水を送っている

静かに時が流れる昼下がり 巨大えびす像を目指す

快晴の下、波もなく穏やかな八代海を眺めながら、1時間弱歩いて隣の宮田地区へ。次のお目当ては巨大えびす像。まずは、隣にある「えびす茶屋」で腹ごしらえです。

八代海をのぞむ

穏やかな八代海を眺めながら、棚底地区から宮田地区へ歩いて向かう

えびす像は、台座部分を含めると高さ10メートルです。海上を眺めている柔和な表情を見ていると、こちらもホッとした気持ちになります。人物と比較すれば大きさが一目で分かるので、「えびす茶屋」の方に協力してもらい写真を撮りました。

えびす像

台座を含めると高さ10メートルになる巨大えびす像。穏やかな笑顔で海を見つめている

漁港の昼下がりは人の動きも少なく、静かに時が流れていきます。路傍に腰掛けて世間話をしている女性たち、移動販売車に集まり買い物をする人たちも…。

宮田漁港

静かに時が流れていく宮田漁港の昼下がり

次のバスまで時間があり、公園のベンチで休もうと思ったら先客が。ネコたちです。写真を撮り始めると、逃げるどころかグイグイと近づいてきます。ネコと戯れて時間をつぶします。

ネコ

写真を撮ろうとすると近寄ってくるネコ

上島と下島をつなぐ瀬戸大橋近くで下車。車で前を通るたびに気になっていた本渡温泉センターで入浴。念願の県内日帰り温泉全制覇へまた一歩前進して、超快速「あまくさ号」で帰路に。パチンコ店跡のことをすっかり忘れていました。

忘れたといえば、前回書き忘れたことが。バスの時刻や本数は曜日によって変わることがあります。必ず確認してください。

旅で立ち寄ったスポット

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