熊本のスナックめぐり 西銀座通り「Bar 鈴香」編  銀座も経験、歌は本気モードで

熊本のスナックめぐり 西銀座通り「Bar 鈴香」編  銀座も経験、歌は本気モードで

熊本市のネオン街にあるスナックのママさんたちが、月替わりで、夜の街のエピソードを語る、大好評の熊日連載「ママさんぽ~熊本のスナックめぐり」(毎週金曜夕刊「街・まち」面)。

「cross kumamoto(クロスくまもと)」では、各月分を1回にまとめ、未掲載の写真や、お店に関する情報、熊日紙面に登場したことへのママさんの感想などをプラスしてお届けします。

今回は2018年12月~2019年1月に掲載した西銀座通り「Bar 鈴香」 の木村鈴香さん(44)の「ママ語り」です。

※店舗情報は、2019年6月21日時点です。来店する際は事前に確認してください。

〈第1話〉 朝、昼、夜 三つの仕事を掛け持ち

木村鈴香ママ

「Bar 鈴香」の木村鈴香ママ

夜の世界に入ったのは22、23歳の頃。子どもが多くて、昼間の仕事をしていたんですが、やっぱり夜が時給がいいので、掛け持ちでスナックのバイトも始めました。一時期は朝一番でお弁当屋さんで働き、昼、夜と三つしてました。バーの雇われママをするようになり、夜の仕事がメインになりました。

今のお店を始めたのが2017年1月。その前はラウンジを2年間経営していたんですけど、私がちょっと病気してしまって、閉めたんです。それから娘たちと話し合って、「アットホームな小さいお店にしよっか」ということで、カラオケバーとして始めました。和服でめちゃめちゃ踊って歌ってます。

そう、うちはスナックじゃなくてバーなんですよ。席数が15と狭いので、“いちげんさん”はお断りして、紹介・予約制でやってます。でも「熊日を見たよ」って言われたら、初めての方でも大丈夫ですよ。

(2018年12月14日付掲載)

〈第2話〉 アットホームな雰囲気…お客さん同士が友達に

店内

にぎやかに楽しむお客さんたちの写真がところ狭しと張られた「Bar 鈴香」の店内

お店では長女と一緒に働いています。次女もたまにバイトで来てくれて、アットホームな雰囲気です。毎日の仕事がすごく楽しい。常に笑顔で、仕事だけど仕事じゃないような。

何よりお客さん同士が友達になって、つながっていくのが楽しいです。皆さん、昼はお仕事で大変だけど、夜は偉い方も関係なくここで歌って踊ってます。もう、すごいんですよ。あるお客さんは踊っててズボンのお股がパカって破れるので、何回も私がミシンで縫ってあげました。皆さんはしゃぎすぎるから、お店で掃除機をかけるとシャツのボタンがいつも落ちてるんです。

お店の主催で年に1回「海の会」っていうのをやってまして、多い時は78人集まりました。お客さんが家族を連れてくるんです。ビーチフラッグをやったり、バーベキューをしたり。4月にもお花見会をやってます。

(2018年12月21日付掲載)

〈第3話〉 16歳で上京、歌手目指したが…

看板

「Bar 鈴香」の看板

私、歌も歌ってまして。火の国まつりとか天草の地蔵祭りとか、会社や団体のパーティーなど、いろんなところで演歌を歌わせていただいてます。

長山洋子さんの「じょんから女節」を、スコップ三味線をバックに歌うんです。自分の曲を出してるわけじゃないので、プロの歌手ではないんですけど、もともとそっちが本職だったんです。

16歳で上京して、渡辺プロダクションにスカウトされて入りました。1年ちょっとぐらいレッスンを受けたんですけど、妊娠してしまいまして、歌を取るか子どもを産むかで事務所とものすごい話し合いになったんです。歌は年を取ってからも歌えるかなと思ったので、熊本に帰って来て長男を出産しました。

子どもたちが大きくなり、8年ぐらい前から歌の活動を少しずつ入れてきました。そしたら銀座の有名なクラブから呼ばれて、歌わせていただくことになったんです。

(2018年12月28日付掲載)

〈第4話〉銀座のクラブで接客、芸能人や政治家も

クッション

「Bar 鈴香」のボックス席に置かれたクッション

上通の方のバーで雇われママをしながら、30代半ば過ぎて歌の活動を再開しました。そしたら東京からのお客さんを通じて、銀座のクラブで歌わないかって誘われたんです。

でも子どもがいるから…って思ったんですが、銀座の夜の世界を見てみたい、味わってみたいという思いが強かったです。1度しかない人生だし、母に子どもを頼んで、思い切って1年間だけ行かせてもらうことにしました。

銀座で30年以上続いている「クラブ由美」です。ママはテレビの「徹子の部屋」に出られたり本を出されたりしてる有名な方で、人間性がすごいんです。接客や気配りを学ばせていただきました。

私はVIPルームの担当で、お客さまは芸能人の方や政治家の方が多かったです。「熊本から来た歌手の子、歌ってよ」みたいな感じでカラオケを歌ったり、お客さまが歌われる時に一緒にデュエットしたりしていました。

(2019年1月4日付掲載)

〈第5話〉本格的に歌の道へ 「夢は大きく、紅白出場」

Bar鈴香

「Bar 鈴香」の店内

これからの抱負ですか? …そうですね、笑顔を絶やさず、皆が家族のように仲良く頑張っていけたらと。私は今から歌を本格的にやっていこうと思っているので、それまでに娘たちに(店を)ちゃんと引き継ぎたいです。

今は自分の歌を作っている段階。曲は作ってくれる人がいて、歌詞を自分で書こうとしてるんですけど、なかなかうまくいかないです。ナベプロ時代にも詞を書かせられましたけど、恋愛の歌ばっかりでしたね。その時に比べたら人生経験も積んでいるので、これからは応援歌みたいなものを歌っていきたいな。

夢は大きく「紅白に出たい」。若い時にできなかった自分の夢であり、応援してくれるお客さんたちの夢でもあるんです。「みんな紅白に連れて行ってやるけんね」って言って、いつも笑われてるんですけど、夢はかなえるものだと思っています。

(2019年1月11日付掲載)

木村鈴香ママにインタビュー

木村鈴香ママに、熊日紙面に登場した反響などを聞きました。(2019年6月13日)

――熊日の夕刊に登場していただいた反響はありましたか?

鈴香ママ すごい反響でした。「熊日の記事を読んだ」と、初めて来店された方が、なんと30人も!  年配の一人客が多く、「ママの歌を聞きたくて」「写真の着物姿がすてきだった」と。みなさん紳士で、歌がお好きな方ばかり。ほとんどの方が常連になっていただき、とてもありがたいです。「同伴」していただいているお客さまもいます。

店内で演歌を熱唱する木村鈴香さん

――記事を読んで、歌への情熱を感じました。

鈴香ママ 歌は私の人生の一部です。昔から歌うのが大好きで、3歳から、いろんな「のど自慢大会」に出たりしました。今お店では、演歌やバラード、松田聖子さんの曲を歌うことが多いかな。お店は今のまま続けながら、近く、熊本をベースに歌手としての活動を本格的に始める予定です。

――ご家族が多いそうですね。

鈴香ママ 私の人生も、いろいろありまして(笑い)。26歳の長男から3歳の六女まで子どもが7人、それに5歳と3歳の孫がいます。お店や音楽活動に対して家族が応援してくれるので、とても感謝しています。みんなのためにも、頑張らなきゃ!

店舗情報

住所 熊本市中央区下通1丁目11-22 ピュア西銀座ビル3階

アクセス 熊本市電・花畑町電停から徒歩3分、通町筋バス停から徒歩7分
西銀座通り、ドン・キホーテ熊本西銀座通り店隣のビル
営業時間 月~木曜は21時~25時ごろ(変動あり)、金・土曜は20時~25時ごろ(同)
定休日 日曜・祝日(月曜が祝日の場合は、日曜に営業し月曜が休み)
電話 096-324-3240
システム 飲み放題3000円(90分、生ビール含む)
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