堂々の新人王!   紙面で猛打振り返る ヤクルト村上(九州学院高出) 19歳で36本塁打、96打点

堂々の新人王! 紙面で猛打振り返る ヤクルト村上(九州学院高出) 19歳で36本塁打、96打点

「火の国」が生んだ19歳スラッガー、堂々の新人王-。

プロ野球・2019年シーズンのセ・リーグの最優秀新人賞(新人王)にヤクルトの村上宗隆内野手(19歳、熊本市出身、九州学院高校卒)が選ばれました。

村上選手は右投げ左打ちの長距離砲で、2017年のドラフトでヤクルトに1位指名されて入団。広角に長打を打てる類いまれな才能を買われ、2年目の今季はチームでただ一人全143試合に出場しました。36本塁打、96打点はいずれもリーグ3位。36本塁打は、〝怪童〟とたたえられた中西太さん(西鉄=現西武)の高卒2年目までの最多記録と並び、西武や巨人などで活躍した清原和博さんの31本を上回りました。

高校出の野手が新人王に選ばれるのは1988年の立浪和義さん(中日)以来31年ぶりです。また熊本県関係の新人王選出は、73年の新美敏投手(日拓=現日本ハム)=宇土市出身、83年の二村忠美外野手(日本ハム)=熊本市北区在住=に続いて3人目で、36年ぶりです。

熊本日日新聞は、今季の村上選手の活躍を何度も写真入りで大きく取り上げました。「クロスくまもと」では、これまでの猛打ぶりを伝える熊日の紙面や写真をまとめていますが、今回の新人王受賞を記念して加筆、写真を追加するなど、さらにボリュームアップしました。大きく飛躍した若き大砲の1年を振り返ってみましょう。

※情報は2019年11月27日時点、記事中の情報は、掲載時点です。

index

高卒2年目で開幕スタメン 今季初打点(3月29日、阪神戦)

3月29日、阪神戦

差し込まれながらも左翼席へ 今季1号(4月4日、DeNA戦)

4月4日、DeNA戦

初の猛打賞、勝利に貢献(4月9日、広島戦)

猛打ショー

熊本地震から3年「熊本に勇気を」 勝ち越し3号(4月14日、巨人戦)

三本のヤ

4月23日付掲載の記事

チームトップの5本塁打を放つなど存在感が高まっていることを報じた4月23日付掲載の記事

タイムリー含む4安打(4月25日、巨人戦)

守りのミス取り返す同点6号(4月29日、広島戦)

右中間にダメ押し2ラン(5月3日、中日戦)

先制の中前打 5戦連続で打点(5月7日、阪神戦)

主力の故障相次ぐ中、チームの窮地救う10号(5月11日、巨人戦)

右中間に11号 鈴木(広島)に並び打点トップ(5月18日、DeNA戦)

4番起用に応える 大瀬良から14号3ラン(5月29日、広島戦)

豪快に中越え 先制15号(6月4日、日本ハム戦)

右翼席上段 特大の勝ち越し2ラン(6月10日、オリックス戦)

右中間に2ラン 50打点到達(6月12日、楽天戦)

オールスター初選出 ファン投票で

プロ初の満塁アーチ 78試合で20号到達(7月3日、広島戦)

高校出2年目 ゴジラ超えの同点21号(8月1日、DeNA戦)

右中間席へ勝ち越し3ラン(8月7日、阪神戦)

「野球人生で初」サヨナラ弾 最年少記録に(8月12日、DeNA戦)

シーズンを振り返って、村上選手が最も印象に残っているという本塁打が、この8月12日のDeNA戦で放った「野球人生で初」という一発。3-4の九回無死一塁で、守護神・山崎康晃投手から逆転サヨナラ2ラン。19歳6カ月でのサヨナラ本塁打は、プロ野球の最年少記録を塗り替えました。

26号含む3安打3打点の活躍(8月14日、DeNA戦)

2打席連続、豪快アーチ(8月17日、中日戦)

29号で清原超えの84打点(8月21日、広島戦)

同郷の山口(熊本工出身)から節目の一発(8月22日、広島戦)

 

 

8月27日付掲載の記事

セ・リーグ新人王争いの本命となっていることを伝えた8月27日付掲載の記事。この日の紙面レイアウト担当者は、名前(宗隆)と「胸の高鳴り」とを掛けて、「村上 新人王へムネタカなる」との見出しを付けた

新人王争いのライバル・上茶谷から31号(8月27日、DeNA戦)

清原さん超え 32号3ラン 「まだまだ成長できる」(9月4日、広島戦)

9月4日の広島戦で、32号のホームラン。高校卒業2年目以内では、1986年シーズンの清原和博さん(西武1年目)がマークした31本を抜きました。

「怪童」中西さんに並ぶ 高卒2年目内で最多の36号(9月21日、中日戦)

2019年シーズン最後のホームランは、9月21日の中日戦。四回にソロを放ち、「怪童」の異名を取った中西太さん(西鉄=現西武)が自身と同じ高校出2年目だった1953年にマークした36本塁打に並びました。これは高校卒業2年目以内の最多タイ記録です。

4回、右越えに、中西太さんが持っていた高卒2年目以内の最多本塁打記録に並ぶ36号を放つ村上選手=2019年9月21日、神宮球場

「野球できること、熊本の人たちに感謝」(11月26日の表彰式)

長いシーズンが終わり、11月26日、東京都内で開かれた、今季のプロ野球のタイトル獲得者らを表彰するNPBアワーズ。セ新人最多安打記録を塗り替え、盗塁王も獲得した近本光司選手(阪神)を抑えてのセ・リーグの新人王でした。ヤクルトからの新人王は小川泰弘投手以来6年ぶりです。

新人王を受賞し、パ・リーグ新人王を獲得したソフトバンク・高橋礼投手(右)と握手を交わす村上選手=2019年11月26日、東京都内のホテル(代表撮影)

晴れ舞台で村上選手は、新人王受賞について「記録は光栄だが、自分の力だけではこの成績は残せなかった。監督・コーチ、選手とファンに感謝している」と語りました。そして、故郷・熊本に向けてこう続けました。「高校時代には熊本地震も経験し、野球ができない時期もあった。野球ができていること自体、熊本の人たちに感謝したい」

村上選手が新人王を獲得したことを1面で報じた2019年11月27日付の熊本日日新聞の記事

今季、チームはリーグ最下位に沈み、自身も日本人選手歴代最多の184三振を喫し、打率や守備に課題を残しました。村上選手は、今後の目標として、「今季以上の成績を残し、チームのリーグ優勝と日本一に向けて勝利に貢献すること」と力を込めました。

3年目となる2020年のシーズン、村上選手が今季以上に活躍し、日本を代表するスラッガーに成長していくのが楽しみです。

CATEGORIES
TAGS