巨大な滝や磨崖仏 熊本にない景観求め大分・豊後大野市へ

巨大な滝や磨崖仏 熊本にない景観求め大分・豊後大野市へ

日帰りバス・鉄旅

熊本市を起点に、路線バスや鉄道を使ってスローな「日帰り旅」を楽しむこの企画。

連載もめでたく5回目を迎えたのを勝手に記念して、熊本を飛び出すことにしました。県内では見られない景観を求め、足を運んだのは大分県豊後大野市です。(熊本日日新聞社編集委員室 津留三郎)

※2019年9月3日付熊本日日新聞夕刊掲載。文中の情報は掲載日時点です。

旅のしおり

地図

特急「やまびこ号」で豊後大野市へ 渋滞で冷や汗

早朝の出発で自宅近くから交通センターに向かう路線バスはありません。熊本市電を調べると最寄りの電停から中心部へ向かう電車は、午前6時台が14本と一日で最も多く、意外な発見でした。

大分行き特急「やまびこ号」に乗って、豊後大野市の朝地駅前で降りました。地図では、降りたバス停と乗り継ぐコミュニティーバスの農協前バス停はかなり近接していました。

ところがバスを降りると、あたりに建物はなくバス停も見当たりません。しかも、渋滞で30分ほど遅れて次のバスの発車時刻まで5分もなくかなりあせりました。仕方なく地図で見たバス停の方角に小走りで向かうと、下に別の道路がありJAの建物が見えて安心。地図上では近い二つのバス停ですが、かなりの高低差があったのです。

一目で地元の人間ではないと分かったのでしょう、運転手さんに「どこまで」と聞かれました。目的地は原尻の滝ですが、このバスは通りません。一番近いと思われるバス停を告げました。

名物とり天で腹ごしらえ 「東洋のナイアガラ」原尻の滝は田園に突然出現

今回のプラン作りではスマホの地図アプリが役立ちました。土地勘のない場所でも、A地点からB地点までピンポイントで徒歩なら何分と教えてくれます。実際に歩いている時も、目的地まであと何分と計算してくれるので便利この上ないです。

ただ、地元の人の情報に勝るものはありません。運転手さんが、予定していたバス停よりも滝に近いところで降ろしてくれました。20分ほど歩いて滝近くの道の駅へ。大分名物のとり天で腹ごしらえしました。

とり天定食

大分名物の「とり天定食」

滝といえば山深い傾斜地にあるイメージですが、曽木の滝(鹿児島県伊佐市)などとともに「東洋のナイアガラ」と呼ばれる原尻の滝は、水田が広がる平地に突然現れるので驚かされます。幅は約120メートル、高さ約20メートル。河原に下りて近づくと、天然のミストシャワーが降り掛かってきました。見上げるとかなりの迫力です。滝の上は道路ですが、岩場伝いに水が流れ落ちるところまでかなり近づけます。高所恐怖症のわが身だけに、滝の上に立つ人を見るだけで身震いがきました。

原尻の滝

近づくと自然のミストシャワーが楽しめる原尻の滝。田園地帯の中にあるとは思えない迫力だ

滝の上

滝の上は車が通る普通の道路だ

滝

滝の幅は約120メートル、高さ約20メートル。川を渡るつり橋があり周りを1周することができる

日本最大級の磨崖仏に立ち寄り 最後は熟睡中のネコ駅長「ニャー」を見届け

先ほどのバス停に戻り同じコースを逆に。普光寺駐車場で下車します。磨崖仏(まがいぶつ)といえば大分県の国東半島が思い浮かびますが、実は普光寺に日本最大級という磨崖仏があります。20メートルの岩壁に彫られた不動明王は高さ約11メートルで、両脇には童子の像があります。鎌倉時代の作といわれ、長年の風雨にさらされたためか穏やかな表情になっています。

磨崖仏

磨崖仏(点線内)が彫られている断崖。右側にはお堂もある

普光寺出発時点で、アプリでは朝地駅前バス停に着くのはバスの発車時刻。通った道は「九州オルレ・奥豊後コース」というトレッキングルートでしたが、豊かな自然を味わうことなく急ぎ、何とか2分前に着きました。

豊後竹田駅前で降り近くの岡城天然温泉へ。入浴中に豊後竹田駅のネコ駅長「ニャー」のことを思い出しました。活躍ぶりを見ようと駅に戻ると、駅長「ニャー」がいることはいましたが、激務にお疲れだったのか熟睡していました。

「豊後竹田駅ねこ駅長」のニャー

熟睡する「豊後竹田駅ねこ駅長」のニャー

旅で立ち寄ったスポット

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