城下町風情残る一新小校区 学ぶなら「熊本城下町カルタ」 歴史ある町、次世代に

城下町風情残る一新小校区 学ぶなら「熊本城下町カルタ」 歴史ある町、次世代に

ぶらり新町・古町

熊本城下町カルタ

一新小校区を題材にした「熊本城下町カルタ」。説明書も入っている(右)

城下町風情が残る熊本市中央区新町をはじめとする一新小校区のことを勉強するには「熊本城下町カルタ」がおすすめだ。地名やお店、お祭りまで、地域の話題が満載だ。

かるたづくりは「地域のことを語り継ぎたい。遊び心を大事にしたい」と、新町自治会の毛利秀士さんらが発案。2016年に3年がかりで完成した。

カルタ

カルタには風情のある絵が描かれている

「あ」の読み札は「あんたがたどこさ 鞠(まり)つき唄の 発祥地」で始まる。取り札には、熊本城を見やる船場橋近くで、女の子が楽しそうにまりつきをする様子が描かれている。

「き」の読み札は「金色の 宝石みたいな どくけしがん」で、吉田松花堂の諸毒消丸を紹介している。子供のひきつけや下痢の妙薬として、地域の人々の常備薬的な伝統薬だ。建物も登録文化財になっている。

「め」は、「明八橋 勘五郎が架けた アーチ橋」。橋本勘五郎がつくった有名な単一アーチ橋を紹介している。

一新小学校の校区は、東は熊本城内から、西は花岡山東裾野までと広い。藤崎台や坪井川にかかるさまざまな橋も含まれていて、多様な文化にあふれている。かるたでは新町を代表する名所、旧跡がたくさん登場する。

「いろはかるた」なら48枚(組)が一般的だが、地元の小中学校や住民らに呼び掛けたところ、350もの応募があったため、濁音を含めて69枚(組)を作った。

毛利さんは「最近は新たに建てられたマンションが並び、住民同士の交流が少なくなってきた。自治会に入る人も減っている。せっかくの歴史ある町を次の世代にしっかり伝えたい」と話している。

ものは試しと週末に、かるたを片手になんとなく気になるところを目指した。

まず「ぜ」で登場する、禅定寺(熊本市中央区横手)に行ってみた。旧新鳥町から新幹線の高架をくぐると、寺、神社がたくさん。イチョウの巨木のある禅定寺もその一角にあった。

禅定寺

「ぜ」で登場する禅定寺。周りにも神社がたくさんある

読み札は「禅定寺 参道に眠る 巡教徒」。取り札にはキリスト教信者がひざまずいて祈りをささげる様子が描かれている。熊本県にはキリスト教関連の遺産が多いことをあらためて実感した。

近くには「つ」で始まる名所もあるようだ。「造りもん 横手雨乞い 鐘ケ淵」。井芹川のかつての流路にあったとされる鐘ケ淵に足を延ばす。

鐘ケ淵

「つ」で登場する名所「鐘ケ淵」。かつて近くに大きな淵があったそうだ

小川の先に名所案内があった。かつて、この近くには鐘ケ淵と呼ばれる大きな淵があり、雨乞い祭りが催されていたと記されている。盛大な造りもん行列で有名だったそうだ。

さて、「さ」の読み札はこうなっている。「さあ行こう 歴史あふれる 新町へ」。こうやって、かるた遊びの後に城下町を〝さるく〟のもいい。

※情報は2019年9月11日時点です。

一新小校区と今回訪れたスポット

校区情報は国土数値情報の小学校区データより作成(平成22年度4月時点)。このデータは公式の校区情報ではありません。

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