「思い付いたら全てやる」 持ち前の行動力で競技普及にまい進 ビーチサッカー選手兼経営者・松岡翔太さん

「思い付いたら全てやる」 持ち前の行動力で競技普及にまい進 ビーチサッカー選手兼経営者・松岡翔太さん

【令和に咲く】新時代担う若者に同世代の記者がインタビュー

松岡翔太さん

会社の事務所で、仕事やビーチサッカーについて熱く語る松岡翔太さん=菊陽町

熊本日日新聞社の「平成生まれ」の記者たちが、IT業界やアート、音楽など、さまざまな分野で挑戦を続ける、熊本県出身や在住の同世代の若者を取り上げる連載「令和に咲く」。

今回は、ビーチサッカー選手と経営者を兼ねる松岡翔太さん(29)を取材しました。記事と写真は運動部の元村彩(24)が担当しました。

「自分の良さばかり生かせる」 ビーチサッカーに魅了

エボレパーク

松岡翔太さんが造ったビーチコート「エボレパーク」で練習に励む「アヴェルダージ熊本」の選手たち

ビーチサッカー選手として週6回、午前8時から2時間汗を流しつつ、経営者としての顔も持つ松岡翔太さん(29)=菊陽町。「現状維持は嫌。進化していないと」。持ち前の行動力で、ひたすら突き進んできた。

2歳上の兄の影響で小学4年でサッカーを始めた。強豪の大津高ではレギュラーにはなれなかったが、「あきらめが悪かった」。大好きなサッカーを極めようと、新潟県にあるサッカーの専門教育機関「JAPANサッカーカレッジ」に進む。留学制度を使って2年間、シンガポールで競技生活を送った。

帰国後、高校の先輩に誘われてビーチサッカーと出合う。はだしで砂浜のコート(縦37メートル、横28メートル)を駆け回り、GKも含めチーム5人全員がシュートを狙う。サッカーではDFだったため、得点を決める喜びも初めて味わった。「ヘディングや対人の強さなど、自分の良いところばっかり生かせる」とすぐに魅了された。

カレッジを卒業した後は山口、東京のクラブでプレーし、3年前に帰熊してクラブチーム「アヴェルダージ熊本」に所属。昨年は日本代表としてポルトガルで開催された世界大会にも出場した。

地元にビーチコート造り 「大人も“非日常”を経験して」

エボレジャパン

松岡翔太さんが経営する「エボレジャパン」の事務所の外観

競技と並行して、2014年に「エボレジャパン」を起業。菊陽町に事務所を構え、妻とスタッフの3人で、スポーツウエアの販売やイベント企画などを手掛ける。

「子どもたちには早い段階でビーチサッカーを知ってほしい」。不安定な砂浜の上を動くことでバランス感覚が養われるなど、競技の持つ良さを多くの人に伝えたいとの思いは強く、8月上旬には地元にビーチコートまで造ってしまった。今後は貸し出す予定で、「大人もはだしになってはしゃぐ“非日常”を経験してほしい」。

行動力さえあれば、夢はどんどん現実に近付く。「常にアップグレード(向上)していくために、思い付いたことは全てやる」。挑戦し続ける姿に、迷いはない。

(2019年9月6日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

松岡翔太(まつおか・しょうた) 略歴

松岡翔太さん

1989(平成元)年生まれ。大津高、JAPANサッカーカレッジ卒。妻と動物愛護センターから引き取った愛犬フレディと“3人”暮らし。コーヒー好きが高じて、コーヒーの移動販売もしている。

〈取材を終えて〉 一歩踏み出す勇気

元村彩記者

自身が作ったビーチコート「エボレパーク」で、元村彩記者(右)の取材に応える松岡翔太さん

松岡さんは20歳の時にビーチサッカーを知った。「サッカーでプロになれなくても、ビーチサッカーなら世界を目指せる」。競技に経営に、新しい事業にと多忙だが、「楽しいからやれる。迷っている暇があったら行動する」と力強い。子供たちにもいろいろな選択肢があることを知ってほしいという。松岡さんと話していると、難しく考えず、まずは行動してみようという気分になる。少し気持ちが軽くなった。(元村彩)

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