初日は25万人の大にぎわい! 商業施設「サクラマチ」が開業 バス・電車の終日無料も押し上げ

初日は25万人の大にぎわい! 商業施設「サクラマチ」が開業 バス・電車の終日無料も押し上げ

桜町再開発ビル

商業施設「サクラマチ クマモト」が開業した桜町再開発ビル

人、人、人であふれていました。熊本市中心部の新たな「ランドマーク」誕生に対する県民の期待の表れでしょう。

熊本市中央区の桜町再開発ビルの大型商業施設「SAKURAMACHI Kumamoto(サクラマチ クマモト)」が2019年9月14日、開業しました。

テープカット

「サクラマチ クマモト」の開業を祝ってテープカットする九州産業交通ホールディングスの矢田素史社長、蒲島郁夫知事、大西一史熊本市長ら

再開発を手掛けた九州産業交通ホールディングス(熊本市)によると、「サクラマチ クマモト」開業初日の来場者は、ビル1階の「熊本桜町バスターミナル」の利用者も含め延べ約25万人。当初見込んでいた10万人を大きく上回りました。この日、県内のバス・電車(JRなど除く)の運賃が終日無料化されたことも、数字を押し上げました。

熊本日日新聞社のウェブサイト「クロスくまもと」では、「新たな桜町」の門出を飾った初日のにぎわいぶりを、熊日掲載の記事と未掲載の写真などで振り返ります。

※情報は2019年9月17日時点です。

開業前に1万人が列 一番乗りは午前2時

長蛇の列

「サクラマチ クマモト」の開業前に長蛇の列をつくる来場者たち=午前9時ごろ

この日はオープン前、仮設のバスターミナルがあった場所に約1万人が列を作りました。一番乗りしたのは八代市の会社員男性(19)。「都会にしかなかった店が地元にできるのはうれしい」と京抹茶を使ったスイーツやタピオカを目当てに、午前2時からオープンを待ちました。

予想以上の来場者が押し寄せたため午前10時の予定だったオープンは約20分早まりました。

正面エントランス

「サクラマチ クマモト」が開業し、正面エントランスに入る来場者たち=午前9時40分ごろ

オープン後

オープン後も人波は途絶えることなく…=午前9時50分ごろ

各フロアにあふれる人波 1時間待ちの飲食店も

エスカレーター

多くの買い物客らでにぎわう2階コンコース(右下)やエスカレーター=午前10時20分ごろ

各フロアやエスカレーターには人があふれ、来場者の安全確保のため、一時は徐々に館内に誘導する「入場待ち」の対応も取られました。

2階の「サクラマチスクエア」の一角にある「くまモンビレッジ」には、探検隊の格好をしたくまモンがステージに登場。家族4人で訪れた熊本市の男性会社員(37)は「食事したり、買い物したり、くまモンに会ったりと、家族で一日過ごせます」と喜んでいました。

くまモン

「くまモンビレッジ」のステージに登場したくまモン。通常は火・木・日曜の夕方に登場する=午前10時50分ごろ

専門店が集まる3階の飲食店エリアでは、正午には一部商品が完売。入店まで1時間待ちとなる店もありました。

3階の飲食店エリア

大混雑した3階の飲食店エリア=午前11時20分ごろ

日本庭園から熊本城の雄姿 屋上もお披露目

「サクラマチ クマモト」の目玉の一つが、2階以上の各階に設けられた開放的な屋外空間です。5階の展望デッキにある高さ4メートルの「巨大くまモン像」には、とりわけ多くの人が集まりました。

巨大くまモン

大人気だった5階展望デッキの巨大くまモン=午前10時40分ごろ

5階からエスカレーターでつながっている屋上庭園・広場(計約7千平方メートル)は、この日が全面的なお披露目。多くの家族連れが、熊本城が一望できる日本庭園などを散策していました。福岡県大牟田市の高校教員の男性(58)は「ここから熊本城や街並みを眺めると、復興が進んでいるのを実感します。サクラマチはそのシンボル。県外にも熊本の元気を発信してほしい」と期待していました。

屋上庭園

屋上庭園で、池越しに熊本城の雄姿を眺める来場者たち=午前11時10分ごろ

バスターミナルも混雑 天草へ阿蘇へ、長距離便も人気

バス・電車の終日無料化を受けて、再開発ビル1階の「桜町バスターミナル」も終日混雑しました。

ターミナルにはひっきりなしにバスが滑り込み、熊本市の男子大学生は「1台目は満員で乗れず、2台目で何とか乗れました。すし詰めで暑かったです」。会社員の男性(42)=合志市=は家族と乗車。「景色を見ながら子どもたちとゆっくり会話できた。たまにはバスも良いですね」と笑顔で話していました。

遠出をしようという人も目立ち、長距離バス乗り場もにぎわいました。郊外行きのバス乗り場では、早朝から天草行きの「快速あまくさ号」に行列が。高森町や山都町方面行きも利用者が多く、バス会社の担当者が整理券を配布し、一部臨時便も走らせました。それでも整理券が手に入らず、行き先を変更する人もいました。

桜町バスターミナル

運賃が無料となり、終日混雑した桜町バスターミナル=午後4時20分ごろ

熊本市電も終日混雑。辛島町電停では、電停から人があふれそうになり、誘導員が横断歩道を渡った先のアーケードに並ぶよう案内していました。

この日、マイカーの利用控えもあってか、普段の週末に比べると、周辺の道路は車の数が少なかったようでした。

運賃無料を企画した九州産業交通ホールディングスは「想像以上に利用が多かった。利用状況を検証した上で観光需要のある路線は一日限定の無料化なども検討したい」と評価。県バス協会の岩田昭彦会長も「普段、公共交通機関を使わない人に今後も使ってもらえるとうれしい」と話しています。

熊本市電・辛島町電停

終日運賃が無料となり混雑した熊本市電・辛島町電停=午前10時20分ごろ

新しい「桜町」は華やかなスタートを切りました。ただ、今回のにぎわいを一過性のものに終わらせず、周辺商店街への波及効果を生み出せるか。また、公共交通機関の利用を促進し、県内各地を訪れる人が増えるような仕掛けができるか。まちづくり関係者の連携による多角的な分析と、多彩で効果的なアイデアが求められています。

新市街アーケード

開業した「サクラマチ クマモト」(左奥)方面から多くの人が流れた新市街アーケード=午後0時40分ごろ

桜町再開発ビルの情報

住所 熊本市中央区桜町3-10

アクセス 路線バス「交通センター」バス停と熊本市電「辛島町」電停の近くJR熊本駅から路線バスで11分、熊本市電で15分
熊本空港からリムジンバスで約1時間九州自動車道・熊本ICから約10キロ
電話 096-325-1219(九州産交ランドマーク)
ホームぺージ https://sakuramachi-kumamoto.jp/
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