今回は「ハリオV60」を使った美味しいコーヒーの淹れ方をご紹介します!
ハリオ(HARIO)といえば世界的に有名なコーヒー器具メーカーです。
コーヒーを飲む方であれば一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
様々な器具が販売されていますが、なかでもハリオV60は今のスペシャルティコーヒーを代表するコーヒードリッパーと言えます。
今回は一般的にも広く親しまれているハリオV60の持ち味にも触れつつ、このドリッパーを使って誰でも簡単に美味しいコーヒーを淹れる手順をお伝えしていきます。
それでは解説していきたいと思います!
ハリオV60の特徴とその持ち味
世界中で最もポピュラーに使われているハリオV60。
初心者でも手軽に美味しいコーヒーを淹れられるとあって、発売当初から多くの人に親しまれてます。
円錐形で一見ほかの器具と混同してしまいそうですが、「流線形の長いリブ」が特徴です。
デザインも非常に存在感があってとても美しいですね!
この流線形の長いリブの何がすごいのかと言うと、コーヒーの抽出速度を飛躍的に上げることができるのです。
ここで少し話が脱線しますが、美味しいコーヒーを淹れるためには押さえるべき4つのポイントがあります。
- 使用するコーヒー豆
- 豆の粒度(挽く細かさ)
- お湯の温度
- お湯を注ぐスピード
この4つのポイントを調節することによって自分好みの味を引き出すことができます。
抽出速度を速くすることによってコーヒーの味がクリアでスッキリとした飲み心地になります。
それと同時に香り豊かで華やかな印象のコーヒーに仕上がります。
ハリオV60はドリッパーの中でも最も抽出スピードを上げられる器具なので、フレーバー豊かな「シングルオリジン(その産地のみから仕入れたコーヒー)」や「スペシャルティコーヒー(厳正に管理された高品質なコーヒー)」の良さと持ち味を最も表現しやすい器具になります。
- ドリッパー底に大きな穴が1つだけ空いている
- ドリッパーの上から下までリブ(ドリッパーの内側の出っ張りのこと)が伸びている
- リブは上に行くほど薄く、下に行くほど立ち上がりが高い
ハリオV60の流線形の長いリブですが、ドリッパーの上にいくほどリブは薄くなり下に行くほどリブの立ち上がりが高くなっています。
こういったリブの形状をしていることで全体のお湯をスムーズに下の方に送り出すことができ、滞ることなく液体を抽出することができるんですね。
ちなみに、ハリオV60は抽出時間が最短で2分を切ると言われているほど高速で抽出が可能です。
ハリオV60の特徴を最大限に活かしたおすすめドリップ法
それでは、世界的ヒットを記録したハリオV60の特徴を最大限に活かしたドリップ法について解説していきます!
ドリップ条件
こちらが今回のドリップ条件になります↓
今回は焙煎から24時間熟成させたコーヒー豆を使います。
通常は熟成時間が24時間というのは短すぎるのですが、最近のスペシャルティコーヒーの考え方として、ガスが多く含まれていて焙煎から時間があまり経っていないコーヒー豆を良しとして抽出する傾向があります。
ハリオV60はガスを多く含むコーヒー豆の抽出に適していることから、今回は焙煎時間を短めにしてみました。
豆の挽きめは中粗挽きくらいで、少し大きめの粒になるように挽いています。
抽出方法の手順
それではハリオV60を使ってコーヒーを淹れていく手順をお伝えしていきます。
その手順がこちら!
- フィルター内のコーヒー粉を平らにする
- 40gのコーヒー粉に対して90℃のお湯を40cc注ぐ
- 20秒ほど蒸らす
- 少量のお湯を注ぎながらコーヒー豆に含まれるガスを抜く
- お湯を注ぐスピードを上げて一気に抽出する
ハリオV60ではリブがあることでお湯を入れた時に粉から発生するガスが横から逃げていってくれます。
このガスをしっかり抜くように、粉面が膨らんでできたドームをさらに大きく膨らませるイメージでお湯を注ぐことが大切です。
サイドのリブを伝って全方位からコーヒーのエキスが流れ出ていきますので、ドリッパーの上側までしっかりと使って抽出してあげるといいでしょう。
こうすることでV60が持つ強みを最大限に活かすことができます!
ハリオV60を使ったコーヒーを飲んでみた感想
まず一口飲んでみて「とにかく美味しい!」というのが率直な感想でした。
使用したコーヒー豆が焙煎後24時間ということもあって、香りが強く、素直でストレートな甘みがより際立って感じられましたね。
サッパリとした味の中に、濃さもちゃんと感じられるコーヒーを作ることができるのが、高速抽出できるこのハリオV60の一番の強みではないかなと思います!
ハリオV60はこんな人にオススメ!
素晴らしい持ち味のハリオV60ですが、私がこの器具をオススメしたい人はこんな人です。
- 焙煎仕立ての新鮮なコーヒー豆を使うことが多い人
- コクや深みよりもフレーバーを重視したい人
まとめ
今回はハリオが世界に誇る「ハリオV60」を使用したコーヒーの美味しい淹れ方や持ち味について解説しました。
ハリオは1921年創業ということで、すでに100年以上もの伝統と歴史があるブランドになります。
今回紹介したドリッパー以外にも樹脂製のものだけでなく様々なタイプのドリッパーがありますし、ポットやサイフォンなど抽出にまつわるたくさんのアイテムをハリオは出していますので、また別の機会に他のアイテムもご紹介できたらなと考えています!