今回は美味しアイスコーヒーの淹れ方として、「急冷式・間接冷却法」をご紹介します!
アイスコーヒーの淹れ方には直接冷却法と間接冷却法の2種類があります。
その中でも、間接冷却法は抽出したコーヒーそのものの味をダイレクトに味わえるのが特徴です。
濃厚でしっかりとしたアイスコーヒーがお好みの方にはピッタリな間接冷却法について、自宅でも簡単にできる方法を解説していきます。
間接冷却法のコーヒーの抽出条件
まずは、こちらに急冷式・間接冷却法でコーヒーを淹れる際の抽出条件をまとめてみました。↓
氷で薄まる直接冷却法とは異なり、間接冷却法ではコーヒーの味がダイレクトに出ます。
そのため、コーヒーの苦みが強くなりすぎるとしつこく重い味になってしまいます。
そのため、コーヒーの成分が出過ぎずバランスのある味わいになる温度として90℃前半の温度が適温となります。
濃厚なコーヒーを抽出する際に必要なアイテムが「円錐形ドリッパー」です。
今回は円錐形ドリッパーとして、コーノ式2009年モデルを使用しました。
こちらのドリッパーを使ってコーヒーを抽出していきます。
濃厚さを出すために焙煎度は深煎り(フレンチロースト)、抽出速度は中速で設定しています。
一般的にコーヒーの粉量は一人あたり10gとなりますが、今回は濃いめに抽出するため一人あたり15gの粉量を使っていきます。
今回は2人分抽出するので30g使います。
間接冷却法のコーヒーの抽出方法
間接冷却法のコーヒーの抽出方法を解説していきます!
間接冷却法のポイントはこちら↓
コーヒーが入った容器外を側から氷で冷やすため、抽出したままの濃厚な味わいのアイスコーヒーになります。
間接冷却法で必要なのが、「ボウル」または「底の深いバット」になります。
この中にコーヒーの抽出液を入れる容器を入れ、まわりに氷を敷き詰めます。
氷と一緒に少量の水を入れて、氷と容器を密着させてあげるのも良いでしょう。
その1 コーヒー粉全体を湿らせる
まずはコーヒー粉全体にお湯を行き渡らせます。
コーヒー豆は7日間ほど熟成させると豆の中にある炭酸ガスが半分くらいに減ります。
そのため少し高めの温度で抽出しても膨らみ過ぎて爆発することは避けられます。
また、コーヒーにオイルがしっかり染み出してくる頃合いでもあるため、とろみのあるまろやかな味わいになります。
その2 抽出し始めはじっくりお湯を注ぐ
抽出し始めはお湯をゆっくりと注ぎ、ドームを形成させてあげます
濃厚なコーヒーの液体がポタポタと下に落ちていき、氷の冷気で冷えていきます。
間接冷却法は直接冷却法と違い抽出した液体そのものを飲むため、味のバランスを作ることも大切です。
抽出の最初の段階でじっくり淹れてあげることで、コーヒーのコクと重い成分をしっかりと出してあげます。
その後にバランスを調整していく、という流れになります。
その3 抽出速度を少し上げる
時間をかけてじっくり抽出しコーヒーの濃い成分を出したら、今度は抽出速度を少し上げていきます。
コーヒー粉のドームをしっかりと膨らませ、膨らみが平らになったら再びお湯を注ぎ入れます。
イメージとしてはコーヒー粉が深呼吸するような感じで淹れていきます。
ドームが決壊して容量を超えないギリギリのラインまでお湯を注ぎます。
コーヒー粉とドリップペーパーが接している部分、ここに液体が少し見えてくる頃がドームの容量限界の目安になります。
その4 氷のボウルの中でよく冷やす
抽出したてのコーヒーはまだぬるい状態です。
しっかりと冷やすために、コーヒーが入った容器を氷のボウルの中でよくかき回します。
冷却スピードが上げるためにも、ボウルに入れる氷の量は多ければ多いほど良いです。
氷のボウルで5分ほど冷やすと、コーヒーの温度が35℃くらいまで下がりました。
この状態にまでなれば、「クリームダウン現象」を防ぐことができます。
タンニンとカフェインが結合する科学現象。
分子が大きくなることで光を屈折させ透明度を下げるため、濁って見える現象のこと。
抽出した熱々のコーヒーをなるべく速く常温付近まで下げます。
透明感のあるアイスコーヒーを作るには、温度を下げる時間が短ければ短いほど良いです。
急冷式・直接冷却法で淹れたアイスコーヒーの味は?
それでは早速「急冷式・間接冷却法」で淹れたアイスコーヒーを飲んでみましょう。
深みと甘みのあり、スッキリした味わいの中にもまろやかさがあります。
直接法に比べると、コーヒーの質感がやわらかく広がっているような感じがします。
コーヒーのニュアンスが細かい部分までよく見えるのが間接冷却法の特徴と言えます。
今回は数あるアイスコーヒーの淹れ方の中から「急冷式・間接冷却法」について紹介しました。
ご自宅でも手軽にできる方法なのでぜひ一度試してみてくださいね♪