コーヒーについての検証 PR

コーヒーは精製方法で味が変わる?ナチュラル・ハニー・ウォッシュドを比較検証!

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今回は精製方法の違いによるコーヒーの味の変化を実際に飲み比べて検証していきたいと思います!

精製方法として「ナチュラル」、「ハニー」、「ウォッシュド」の3種類を比較していきます。

純粋に精製方法の違いだけを比較するため、全てコロンビア産で品種も大きな違いがないコーヒー豆を揃えてみました。

精製方法がコーヒーの味わいやフレーバーに対してどのような影響をもたらすのでしょうか?

実際に飲み比べをして検証してみた結果を解説していきます!

コーヒーの抽出方法

まず、今回のコーヒーの抽出条件はこちらの通りです。↓

抽出条件
  • 精製方法:「ナチュラル」、「ハニー」、「ウォッシュド」
  • コーヒー豆:コロンビア
  • コーヒー粉の量:20g
  • 抽出速度:速め

コーヒーの抽出速度は「ナチュラル」、「ハニー」、「ウォッシュド」ともに揃えています。

基本的にそれほど長い時間をかけずにサーッとお湯を注ぐのがポイントです。

コーヒーの抽出工程

コーヒーの抽出工程はこちら。↓

抽出工程
  1. コーヒー粉全体がお湯を吸い込むくらい多めのお湯を注ぐ
  2. 1分間蒸らす
  3. 素早くお湯を注いてコーヒーを抽出する

まず最初に、全てのコーヒー粉がしっかりとお湯を吸い込んで少しずつ落ちてくるぐらい多めのお湯を注ぎます。

コーヒー粉20gに対してお湯30mLくらいが目安です。

1分くらい蒸らすことでコーヒーの成分が溶け出しやすい状態になり、サーッとお湯を注いでもムラなくコーヒーを抽出することができます。

コーヒーの精製方法の違いと特徴

コーヒーの精製方法を一言でいうと、

「コーヒーの果肉が持っている成分これをどう種の部分、コーヒー豆の部分に残してあげるのか?」

という表現が当てはまります。

実際にコーヒー農園に行ったことがある方はご存知かもしれませんが、コーヒーの実は赤くてサクランボのような見た目なんですよね。

実際にコーヒーの実を食べてみると、とても甘くてトロピカルフルーツのような味がします。

もちろん、産地や品種によっても味の違いがあり、青っぽさのある甘みにベリー系が加わったような味わいのコーヒーもあります。

様々な甘さの違いをもつことから、「コーヒーはフルーツである」と言われています。

この「フルーツの甘みの特性をどれくらい表現するのか」というのが精製方法の違いで分かれます。

ナチュラル精製の特徴

ナチュラル精製のコーヒーは、3種類の中で最もフルーティな味わいなのが特徴です。

それは、ナチュラル精製のコーヒーの作り方に秘密があります。

果皮・果肉を剥がさずにドライフルーツのように乾燥させる

ナチュラル精製のコーヒーは、甘み成分のある果皮と果肉残したまま実を乾燥させ、水分値が15%を下回った状態で中にある種を取り出すという方法で作られています。

そのため、飲み心地がフルーティで柔らかい甘さのある味わいのコーヒーになるのです。

ナチュラル精製のコーヒーの産地として有名なのがエチオピアです。

エチオピアは飲み水を確保するのが困難な土地柄から、水をあまり使わないナチュラル精法のコーヒーが主流となってきた背景があります。

華やかでフルーティな味わいが人気のエチオピアコーヒーですが、まさか土地特有の精製方法が関係していたとは驚きですね!

ハニー精製の特徴

ハニー精製は別名「パルプトナチュラル精製」と言われ、コーヒーの皮を剥き、果肉と種の周りに残したまま乾燥させる方法です。

果皮を除き、果肉を残したまま乾燥させる

この精製方法にすることで、透明感やスッキリ感などコーヒーの品質の均一性を担保すると同時に、ナチュラル精製の特徴であるフルーティさも引き立つコーヒーになります。

ハニー精製の面白いところは、果肉の量や発酵の進み具合によっても味が変化するという点です。

ハニー精製だけでもこれだけ細かい分類があります。

  1. ホワイトハニー
  2. イエローハニー
  3. オレンジハニー
  4. レッドハニー
  5. ブラックハニー
  6. ダークハニー
  7. ゴーストハニー     などなど

ちなみに、一番果肉が薄いものをホワイトハニー精製と言います。

果肉の量や発酵度を調整することで幅広い味を作り出すことができるハニー精製は、コーヒー生産者の間では最先端の挑戦領域となっています。

今後ハニー精製の中から新しい味わいのコーヒーが誕生するかもしれないと思うと、今から楽しみでなりませんね♪

ウォッシュド精製の特徴

ナチュラル精製とは反対に、ウォッシュド精製は収穫直後にコーヒーの果皮と果肉を取り除いてから乾燥させるという方法で作られます。

果皮・果肉を全て取り除いて乾燥させる

ウォッシュド精製は果皮・果肉を除いた種の洗い方の違いのよって「フリーウォッシュド」、「メカニカルウォッシュド」などさらに細かく分類されます。

洗い方ひとつでもコーヒーの味が変わってくるのが面白いところです。

精製方法による香りや味の違いのまとめ

それでは実際に、精製が異なる3種類のコーヒーを飲み比べてみました。

そして比較表をこちらにまとめていてみましたよ!↓

精製方法香りの特徴味の特徴
ナチュラル発酵したフルーツの香り甘み
深いコク
ハニー洋ナシやライチのような香り甘み
フルーティ
透明感
ウォッシュドジャスミンの香り柑橘系の甘み
スパイシー(シナモン風)

ナチュラル精製は発酵したフルーツのような香りがします。

アプリコットやトロピカルフルーツのようなフルーティな甘さと深いコクの味わいを感じます。

一方で、ウォッシュド精製のコーヒーはスッキリとした透明感のある味わいが特徴です。

ジャスミン茶のような華やかな香りで、柑橘系の甘みと後味にシナモンのようなスパイシーさを感じます。

ハニー精製のコーヒーは、ナチュラル精製のフルーティな甘さを残しつつも、透明感のあるスッキリとした味わいですね。

香りが高いのも特徴的で、今回選んだ豆の場合は洋ナシやライチのような香りの後にドライイチジクのような渋みのある甘さを感じました。