ひと口に「コーヒーを淹れる」と言っても千差万別なのがコーヒーの奥深いところです。
とは言っても、基本的なドリップ方法を知らないまま自己流でコーヒーを淹れても美味しいコーヒーにはならないんです。
ドリップ法の基本編について分かりやすく解説していくのが今回のメインテーマになります。
コーヒーには「すっきり」、「しっかり」、「こってり(とろみがある)」など様々な味の特徴があるのですが、今回はすっきり味のコーヒーの作り方にフォーカスを当てたドリップ方法をご紹介します。
ちなみにしっかりとした味わいのコーヒーの淹れ方はこちらを参考にしてみてください。
すっきり味のコーヒーを淹れるのに必要は道具は?
まず、すっきり味のコーヒーを淹れるために必要な道具をご紹介します!
ドリッパーのオススメは?
ドリッパーの形状は、リブ(ドリッパー内側にある線状の溝)が上まで入っていて、液体やガスの抜けが早いものがオススメです。
すっきり味のコーヒーを淹れる方法として、高速抽出できるドリッパーを使うと簡単です。
高速抽出できるドリッパーの代表格として、こちらの2つが挙げられます。↓
- フラワードリッパー
- クリスタルドリッパー
高速抽出することでお湯が素早く下に落ちるので、コーヒーの濃さが抑えられ、初心者でも手軽にすっきり味のコーヒーを淹れることができるのです。
抽出が遅いドリッパーでもすっきり味のコーヒーを淹れることはできますが、技術を必要になるため少し難しいです。
高速抽出に向いているドリッパーの代表格として、今回は「ハリオV60」を選んでみました。
コーヒー豆の種類は?
すっきり味のコーヒーを作るための豆ですが、すっきりとした素質(性質)があって浅煎りのコーヒー豆がオススメです。
- 浅煎りのコーヒー豆
- 元々の素質(性質)がすっきりしているコーヒー豆
「すっきり」の要素としては、コクや苦味よりも「酸味」の成分を多く持っているコーヒー豆が良いです。
この特徴を持っているのが、エチオピアなどの標高が高い土地で作られたコーヒー豆となります。
元々すっきりした素質があるコーヒー豆を浅煎りで淹れることにより、軽やかで透明感のあるすっきりとしたコーヒーになります。
今回はエチオピアナチュラルという豆を浅煎り(ハイロースト)にして、すっきり味のコーヒーを淹れてみたいと思います。
すっきり味のコーヒーのドリップ方法
それでは、すっきり味のコーヒーのドリップ方法について、各工程を解説していきます!
ドリップの条件はこちらの通りです。↓
お湯の温度は高温になるほどコーヒーにすっきり感がでます。
ただ、焙煎度が深いコーヒー豆の場合は苦味が誇張されてしまうので、浅煎りの豆を使いましょう。
今回は浅煎りで、比較的苦味の少ないコーヒー豆を使っているため90~92℃の高めのお湯でも問題ないと思います。
コーヒーの味のバランスを保つために柔らかさを残しつつスッキリ感を出すために88℃のお湯で抽出していきます。
【すっきり味のコーヒーの淹れ方】
- 全ての粉をしっかり湿らせる
- 1分間待つ
- 一気にお湯を注ぐ
- 液面が半分を下回ったら次のお湯を注ぐ
まず最初の工程は、コーヒー粉全体をしっかりと湿らせてあげましょう。
コーヒーの粉と同じくらいの量のお湯を注いだら、そのままの状態で1分間待ちます。
この1分間でコーヒーの粉のひと粒ひと粒を中までしっかりと湿らせます。
こうすることによって、次に注いだお湯で抽出液をパッと出すことができます。
2回目のお湯は一気に注いであげるのがポイントです。
ドリッパーの一番上まで強めにお湯を注ぎ、素早くコーヒーを抽出します。
一気にたくさんお湯を注ぐことで、ドリッパー内に沈んだ粒がひと粒ひと粒動き回るようなイメージです。
ここまで素早く抽出してあげると、コーヒー豆がもつ香りの成分が非常にきれいに引き立ちます。
ドリッパー内のお湯が半分くらいになったら3回目のお湯を注ぎましょう。
高速抽出したコーヒーの味は?
さっそく出来上がったコーヒーを飲んでみました。
まずコーヒー香りですが、ピーチやアプリコットのような華やかな香りがひろがります。
今回のような高速抽出をすることによって、普通ならなかなか見えてこない繊細で弱い香りの部分が綺麗に見えてくるんですよね。
これはスピーディーに抽出しなければ出てこない特徴なんです。
コーヒーの色は赤やオレンジ色で、ほのかに柑橘系の味を感じます。
軽やかな飲み心地で、イメージとしてはコーヒーというよりもフレーバーティーを飲んでいるかのような味になります。
まとめるとこのような感じになります↓
【すっきり味のコーヒーの特徴】
- 繊細で香り高い
- 赤~オレンジ色をしている
- 味は柑橘系
- フレーバーティーのような味わい
まとめ
今回はすっきり味のコーヒーの淹れ方についてご紹介しました。
軽やかですっきりとした飲み心地のコーヒーが好みという方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
冒頭でもご紹介したしっかり味のコーヒーの淹れ方はこちらが参考になりますよ♪