今回は家庭用コーヒーミルの選び方についてタイプ別にご紹介していきます。
みなさんは自宅でコーヒーミルをお使いですか?
私はぜひコーヒーミルを1台ご家庭に置いていただいて、豆の状態でコーヒーを買ってもらいたいなとコーヒー屋の店員としては思っています。
自分に合ったコーヒーミルを使用することで、格段に美味しいコーヒーを淹れることができるようになりますので、ぜひ好みのタイプのミルを探してみて下さいね!
タイプ別のオススメ製品もご紹介してきます!
コーヒーミルの3種類のタイプ
まずは、コーヒーミルの3種類のタイプからご紹介していきたいと思います。
コーヒーミルのタイプは、
- コニカルタイプ
- プロペラタイプ(ブレードタイプ)
- フラットタイプ(ディスクタイプ)
大きく3タイプに分類されます。
それぞれ特徴が異なりますので、ひとつずつご紹介していきます!
コニカルタイプ
コニカルタイプはいわゆる「手挽きミル」のことをいいます。
コニカルは「三角コーン」のコーンが由来になっていて「円錐」という意味ですね。
刃のタイプは金属だったりセラミックだったりと種類がいくつかあります。
この円錐状の刃がコーヒー豆を均一に粉砕します。
コニカルタイプの中で私のオススメは「コマンダンテ」ですね!
コマンダンテの特徴としては、円錐状の部分が少し湾曲していることで、粉砕した豆の粒度の均一性が非常に増すんです。
コマンダンテは本当に良いミルなので最低でも4,5万円くらいはしますが、とにかく刃がしっかりとできているので美味しいコーヒーが作れますよ♪
もちろん数千円くらいのものも多く販売されていますが、石臼ですりつぶすように粉砕するので、刃の切れ味は正直イマイチです。
どうしてもコーヒーの味がぼやけた感じになってしまうんですよね。
なので、コニカルタイプのコマンダンテは価格が高いというデメリットはあれど、「とにかく美味しいコーヒーが飲みたい!」というコーヒー好きのみなさんにはぜひオススメしたいコーヒーミルです!
プロペラタイプ(ブレードタイプ)
プロペラタイプ(ブレードタイプ)と呼ばれるコーヒーミルは非常に原始的でシンプルな作りになっています。
プロペラ状の刃が回転することによって粉砕するタイプがこれにあたります。
コーヒー豆を粉砕するというよりは、どちらかというと衝撃を与えることで豆を潰すようなイメージですね!
家庭用としてよく使われるタイプのミルですね。
壊れにくいので私の家でも20年以上現役です!笑
コニカルタイプに比べるとどうしても粒度が均一になりにくく、粒子が大粒になったり、パウダー状になったりとどうしてもムラが出やすくなります。
なので、コーヒーの味も全体的に雑然とした感じになったりします。
この雑然とした味をポジティブに言い換えれば「マイルドな味」と表現することもできますので、こういった味が好みであれば非常にオススメができると思います。
プロペラタイプ(ブレードタイプ)は、
- 手軽に利用できる
- 価格が安価
- かさばらず場所もとらない
- 数十秒で豆が挽ける
- シンプルな作りで壊れにくい
と非常にメリットがたくさんあります。
なかでもオススメのコーヒーミルは「カリタ」から販売されている「イージーカットミル」です。
値段も3000円程度と手に入れやすく、プロペラタイプの中では比較的粒度の均一性が高いと感じたコーヒーミルです!
フラットタイプ(ディスクタイプ)
3つ目のタイプとしてフラットタイプ(ディスクタイプ)というものがあります。
コーヒー屋さんによく置いてありそうなタイプの電動式のミルです。
刃はフラットなディスク上のものが2つ向かい合わせになっていて、これがグルグルと回転することによって豆を粉砕する仕組みになっています。
このフラットタイプのミルは小型のものがほとんどなく、しかも手挽きのものもありません。
もともと業務用に使っているものの「縮小版」という感じです。
でも、これを自宅に置こうと思うと非常に場所をとってしまうんですよね^^;
それでいてかなり重さもあるというのがデメリットです。
このフラットタイプは物としては非常に良く、もちろんメリットもいくつかあります!
このタイプのメリットは、
- 粒度が安定している
- 豆を挽くのが簡単
- コーヒーの味が非常に安定する
ところです。
フラットタイプのコーヒーミルでオススメしたい製品は、「カリタ」の「ナイスカット」です。
フラットタイプの例として上に挙げた画像の製品ですね。
価格は4万円ほどするので、手が出しにくい部分もありますが何より美味しいコーヒーを淹れられると考えれば、それほど高くはないのかなと感じます!
とにかく安定感が抜群で、美味しいコーヒーになりますので試してみて下さいね!
コーヒーミルのタイプの選び方
まず、現実的なコーヒーミルの選び方としては「コニカルタイプ」もしくは「プロペラタイプ」がオススメできますが、状況が許せば「フラットタイプ」もいいかなと思います。
では具体的に説明していきますね。
コニカルタイプがオススメな人
コーヒー豆は、手で挽いたときの感触が豆によって変わります。
豆の種類だったり、どのように焙煎されたかなどによって変わってくるんですよね!
手挽きのミルを使うことでその感触がダイレクトに伝わってきますので、とにかくコーヒーが大好きという方にはオススメできますね!
あとは、コーヒーをゆっくりと楽しむ時間がある方にオススメできるかなと思います。
どうしても手挽きという特性上挽くのに多少の時間がかかりますので、そういった時間や面倒臭さも含めて楽しめるという方には良いと思いますね。
手挽きミルのコツとしては同じスピードで最後まで回し続けるのがポイントです!
プロペラタイプ(ブレードタイプ)がオススメな人
プロペラタイプのコーヒーミルは初心者には特にオススメできるミルです。
今までは粉のコーヒーを買っていたけど、実際に豆から挽いてみたいという方には最適です!
プロペラタイプは粒度が安定しにくいので、回転させる時間を1秒単位で調節してみたり、横に持ってゆっくりシェイクしながら挽いてあげたり、いろんな技を使うことで粒度を安定させることができたりします。
コーヒーはあまりこだわらず「そこそこ美味しければ十分!」という方や「気軽に飲みたい」という方には、このプロペラタイプを大いにオススメします!
フラットタイプ(ディスクタイプ)がオススメな人
フラットディスクタイプは、最も味の「均一性」、「再現性」、「透明感」を出しやすいです。
どういう味を出したいかというのをダイアルのよって結構細かくコントロールできたりします。
挽き目をワンタッチで変えることもできるのもこのフラットタイプのいいところです。
ドリップのときにどれくらいの時間をかけて淹れるのかや何度のお湯で淹れるかなどを考える必要がありますが、このタイプではその前提となる粉の状態を安定させるという状況を簡単に作り出すことができます。
なので、このタイプはコーヒーにこだわりたい方やコーヒーから味わいを引き出したいという方にはぜひとも使ってもらいたいですね!