コーヒーショップを見ているといろいろなコーヒードリップポットがありますよね。
いったいどんなポットを選べばいいか、またそのドリップポットによる特性をどのように見極めるかということについて今回はお伝えしていきたいと思います。
コーヒードリップポットの選び方は様々ですけれども、まず「大きさ」、それから「素材」や「デザイン」、それからみなさんが結構気にされるのが「注ぎ口の形状」ですね。
このあたりの要素がドリップポットの選び方に大きく関係してくると思います。
私はいろんなドリップポッド使うのですが、いろいろな形状があってその形状ごとに使い分けています。
使い分けると言ってもどういうコーヒーを作りたいかというのがまず前提にあって、その次に逆算していってどういう道具が適切かという順序になるわけです。
最初にコーヒードリップポットのカテゴリーから解説していきます!
コーヒードリップポットのカテゴリーとは?
コーヒーのポッドというのは、私の考えるカテゴリーでは大きく3つあります。
まず1つ目がまず「スタンダード系」です。
どんな入れ方にも対応できる、どちらかというとカジュアルで使い勝手のいいタイプのものを指します。
もうひとつが「職人系」です。
これは点滴のようにものすごい細く注ぐことにこだわり抜いたマニアックなタイプですね。
それから3つ目がかなり幅広い味を作り出せる、言ってみれば「アート系」になります。
これはアート系の領域に組み込めるポットのことをいいます。
私の定義にはなりますが、このスタンダード系、職人系、アーティスト系この3つに大きく分けられると考えています。
これから3種類のカテゴリーでそれぞれ詳しくご紹介していきたいと思います。
コーヒードリップポットの3つのカテゴリーを解説
それではコーヒードリップポットの3種類のカテゴリーについて、それぞれひとつずつ解説していきます!
1.スタンダード系
スタンダード系はかなり幅広くいろいろなものが該当するかと思います。
コーヒーを淹れるためにはある程度お湯の量をコントロールしなければならないというのはひとつの前提なので、口の部分が細くなっているものが多いです。
その口の細さが特別加工されていたり、何かに特化しているわけではなく、一般的にいろいろな使い方ができるもののことをスタンダード系といいます。(なかには加工されているものもありますが)
こういったポットはカジュアルにコーヒーを楽しみたいというニーズがあって、「デザインとか色とか形とかで選びたいという人」や「今のところどんなコーヒーが好きか分からない・これから探していきたいという人」にオススメになります!
楽しくコーヒーを淹れるということが一番重要ですから、そういった観点から言えばスタンダート系は入門に最適です。
今では湯沸かしケトルと細口ノズルのコーヒーポットが一体化しているものも販売されています。
こういったタイプのものはとても便利で、例えばお湯を決まった温度まで上げてくれますし、その温度で保温もしてくれたりします。
コーヒーは温度で味を作っていく側面がありますからこういった便利なポットを利用するのもいいでしょう。
こういった細口のケトルが家庭に一台あるだけでもかなり便利すし助かるかなと思います!
2.職人系
次に「職人系」ですが、このカテゴリーは点滴系もしくは細口系で少しマニアックな領域のドリップポットになります。
この細く注げるという特徴は特定の味を作り出すためだけに生まれた形状になりますので、その味を求めていない人にはまず必要ないかなと思います。
コーヒーを淹れるときには狙った場所に落とさないといけないのですが、その狙った場所に落とすにあたってどのくらいのお湯の量をそこに当てたいかというのを基本的に考えます。
ドリップポットのノズルの細い部分をポットにお湯が入った状態で傾けると水圧で押されて結構強い勢いで出てきます。
こういったタイプは指向性が強くなるので、コーヒーの粉にお湯が当たった後の水流をコントロールしようと思うと、見えない部分を見る力、つまりコーヒーの粉の層の内部まで想像する力が問われてきます。マニアックな道具になってきますね。
大きさとしてはコンパクトになるので、旅向きに道具としては非常に重宝すると思います。
このタイプのドリップポットは「コーヒーをこだわって淹れたい、コーヒーの粉に対して少しずつ注いで濃厚なコーヒーを作りたい人」には非常に向いているのではないでしょうか。
デミタスコーヒーだったりネルドリップのような世界観が好きな人には最適でしょう。
3.アート系
3つ目の「アート系」は、自分で味の世界を創り出したいタイプの方にピッタリなドリップボットになります。
「コーヒー豆がもっている幅広い魅力の中から自分好みの味わいだけを取り出したい」
そんな表現者の領域に挑戦したい方におすすめです!
アート系のドリップポットの共通点は注ぎ口が細くない、いわゆる「鶴口のポット」であるということです。
また、注ぎ口の根本が太いこともこのドリップポットの重要な役割を担っています。
太い注ぎ口の根本にお湯を溜めることでお湯の出方を幅広く調節することができるのです。
例えば、注ぎ口に溜めたお湯を1滴ずつ落とし、滴下スピードをコントロールすることで極限までにコーヒーの抽出速度を遅くすることができます。
反対に、一気にたくさんのお湯を注ぐこともできます。
この一気に強いお湯を出せるというのもコーヒーを淹れる上では重要な選択肢となってきます。
そういった意味でも、お湯を細くも太くも出せるアート系はコーヒーの味の振れ幅を広げてくれる魅力あるドリップポットと言えるでしょう!
まとめ
それではここからドリップポットの特徴やオススメの人についてまとめてみます。