コーヒーについての検証 PR

【実験】コーヒーは使う水で味は変わる?水道水と富士山系伏流水の比較検証結果を紹介!!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

今回は水の違いでコーヒーの味は変わるのか検証してみたいと思います!

2種類の水を用意し、全く同じ条件で抽出したコーヒーを飲み比べて味の違いを確認していきます。

今回使用する水の種類は?

まずは今回使用する水の種類をご紹介します。↓

  1. 忍野八海(富士山系の伏流水)
  2. 水道水

忍野八海は富士山の下を20年間かけて自然にろ過されてきた湧き水です。

昔から霊水として親しまれている有名な伏流水になります。

一方、水道水は東京都のものを使用します。

東京都の水道水は非常によく管理されていることで知られています。

そのため、浄水器を通さずそのまま飲んでも美味しいことが多いです。

普段コーヒーを淹れて飲んでいますが、味が悪くなるようなことももちろんありません。

コーヒーの味に影響を及ぼす3つの要素とは?

条件だけ見てみると富士山系の湧き水の方が美味しいコーヒーが淹れられそうですね!

実際にコーヒーの味にこちらの3要素によって味が大きく変わることが知られています。↓

  1. 水質
  2. 水の種類
  3. 特性

なかでも一番コーヒーの味に影響を及ぼすのが、pH(酸性度)です。

コーヒーの味に影響を及ぼす最大の因子はpH(酸性度)

一般的な水道水の酸性度はpH7.0となっています。

pHが8.0~9.0に近づきアルカリ性が増してくると、コーヒーのいろいろな成分がもの凄くたくさん溶け出します。

その結果、コーヒーの味は複雑になり重くなる傾向があります。

逆にpHが5.0~6.0と酸性、弱酸性の領域になるとコーヒーの味はガラッと変わります。

pHの違いだけでコーヒーの味は変わりますから、実際のところ水源はあまり関係がなさそうですね。

もうひとつの要素として、軟水か硬水かによっても味が大きく変わります

  • 硬水:コーヒーの味の成分が溶け込みにくい
  • 軟水:コーヒーの味の成分が溶け込みやすい

硬水にはミネラルが多く溶け込んでいるため、コーヒーの成分がそれ以上水の中に溶け込むことが難しい状態です。

ある程度硬度の低い軟水の方が、コーヒーの色々な味が水の中に溶け込んでくるんですよね。

この硬水・軟水というのも、数値の違いで味が全く違うのでまた今度の機会に比較検証してみたいと思います!

今回はシンプルにpH7.0、硬度も同じくらいの水同士を比較して、水源の違いでコーヒーの味が変わるのかを検証してみたいと思います!

水の種類pH硬度
忍野八海
(富士山系の伏流水)
7.053
水道水
(東京都)
7.050~75

コーヒーの抽出条件と抽出方法

今回設定したコーヒーの抽出条件と抽出方法をご紹介します。

抽出条件

今回の検証で採用したコーヒーの抽出条件はこちらです。↓

  • コーヒー豆:コロンビア
  • 焙煎度:シティロースト
  • 熟成:6日
  • 粒度:中
  • 粉量:30g/260mL
  • ドリッパー:コーノ式
  • お湯の温度:82℃
  • 抽出速度:中高速

あまり焙煎を深くしてしまうとコーヒーの味が強く出過ぎて水の特徴が見えにくくなってしまいます。

なので、今回は程よい焙煎度のシティローストにしました。

お湯の温度は一般的に適温と言われている80℃台前半~半ばくらいお温度に設定しています。

こちらも温度が高すぎると雑味が出てしまうため、高めの温度にならないように注意が必要です。

抽出方法

それでは早速コーヒーを抽出していきましょう!

手順1. 中速でお湯を注ぎ入れる

まずは一投目のお湯を中速で注ぎます。

この段階で水道水と忍野八海(富士山系の伏流水)ではコーヒー粉の膨らみ方に違いが見られました。

忍野八海の方が水道水よりもコーヒー粉の膨らみ方が大きいようですね。

引き続き中速でお湯を入れていきます。

手順2. 十分に蒸らした後は高速でお湯を入れる

ポタポタとコーヒーの液体が下に落ち始めたら、今度はお湯をいれるスピードを上げていきます。

ドリッパーの上部までお湯がくるように、最大限にお湯を注いでいきます。

この時点での水道水と伏流水の違いですが、伏流水の方がコーヒー粉のドームがモチッとしているように見えました。

ドームの膨らみ方も伏流水はプクっと柔らかく膨らんでいました。

一般的に、お湯の温度の差によってドームの見た目に差が生まれます。

ですが、今回の場合は同じ温度で差が見られたので面白い発見でした!

一方で、水道水の方は伏流水よりも抽出時の泡が少し粗めでした。

そしてコーヒーの黒い色素が泡の中に多く混じっていました。

もしかしたら水道水の方がコーヒーの成分の多くを溶かし出していたような印象でしたね。

まとめると、こんな感じです。↓

抽出時の見た目の違い

【忍野八海(富士山系の伏流水)】

  1. コーヒー粉の膨らみが大きくツヤがある
  2. 膨らみ方が柔らかい
  3. キメの細かい泡

【水道水(東京都)】

  1. コーヒー粉の膨らみが小さめ
  2. 泡が荒め
  3. 黒い色素が泡の中に多く混じっている

水道水と伏流水でコーヒーの味はどう変わるか比較検証!

実際に水道水と忍野八海(富士山系の伏流水)でコーヒーの味にどんな違いがでたのか、比較検証していきます!

2種類の水に味の違いはある?

コーヒーの味を比較する前に、まずは水自体の味の違いを飲み比べてみました。

2種類の水の味を比較

【忍野八海(富士山系の伏流水)】

  • 甘みとコクがある
  • 滑らかな質感
  • 柔らかくて流動的な飲み心地

【水道水(東京都)】

  • カルキや塩素の風味を感じる
  • 不自然なニュアンス

水道水と伏流水では水の段階で全然質感が違いました。

これはコーヒーの味にも大きな差が出そうですね。

2種類の水で淹れたコーヒーの味は?

水の違いによるコーヒーの味を比較検証してみた結果がこちらです。↓

2種類の水で淹れたコーヒーの味を比較した結果

【忍野八海(富士山系の伏流水)】

  • 滑らかでマイルドな味わい
  • 液体の表面にツヤがある
  • 口の中に残るエグみが全くない

【水道水(東京都)】

  • マイルドな中にもキリッとした味わい
  • コーヒーの味の性質が強くひきだされている

同じコーヒー豆を同じ条件で抽出したのに関わらず、こんなにも味の差が生まれるなんて驚きですよね!

どちらのコーヒーにもそれぞれの美味しさがあり、好みが分かれると思います。

柔らかくてまろやかな味が好きな方は伏流水、キリッとした深みのあるコーヒーが好きな方は水道水のコーヒーがオススメかもしれません!

コーヒーはお湯の温度で味が変わるのか?実際に飲み比べて検証してみた! コーヒー好きのみなさんはご存じの方も多いと思いますが、コーヒーの抽出温度としては一般的には90~95℃くらいが適しているとよく言われて...
抽出方法の違いで味は変わる?3種類のドリッパー別に飲み比べ結果を解説! 今回は豆など抽出条件が同じでも、抽出方法の違いで本当に味が変わるのかを実際に飲み比べをしてみた結果をお伝えしていきます。 抽出方...